PWMコントローラは ISL6364(4+1フェーズ) ISL6322G(2フェーズ) 2基を用いています。
バックパネルはDisplayPort、HDMI、DVI-D、Dsub15pin、eSATA、USB3.0x2、USB2.0x4、IEEE1394を備えかなり充実しています。
付属品は必要最低限。マニュアルが日本語化されているのはかなりありがたいかも。
それでは、Z68チップセットの特徴であるSRT(インテルスマート・レスポンス・テクノロジー)を利用してみましょう。HDDの大容量とSSDの読み込み速さをいいとこ取りした技術はどうでしょうか。
クリスタルディスクマークを利用して転送速度を見てみました。HDD単体から。
SSD単体。
HDDは7200rpmのものですので、パーティション分割しなくてもシーケンシャルはそこそこ早いですね。しかしランダムはぐっと落ち込みます。SDDはライトが全項目で75MB/sといい値をだしています。期待できそうです。
SRTの設定方法は簡単なのですが長いので、日記に別途記述しておきますね。リンク先をご参考ください。
ではSRTを設定後、クリスタルディスクマークを走らせて見ましょう。HDD単体から見るとはるかに快適になっていますね。
SRTを利用すると、2回目以降のリードは”SSDにデータがキャッシュされている”ので速度があがります。OSの起動*が早くなっていたので、書いておきますね。実に1.4倍の起動時間です。
HDD単体:40秒
SRT導入後 1回目:37秒
SRT導入後 2回目:28秒(以降ほとんど変化なし)
SRT導入後 3回目:28秒
*起動時間とは、Windowsのロゴが現れてから、画面の読み込み待ちの砂時計(カーソル)が消えるまで
ここからはGigabyteのユーティリティソフトをご紹介しましょう。付属のユーティリティDVDを読み込むと次のようなソフトが入っています。大きく分けて3つのタブで区切られていて20以上の便利なツールが入っています。代表的なものをご紹介します。
<TouchBIOS>
Touch BIOSはその名が示すとおり、タッチパネル対応のディスプレイからタッチ入力でBIOSを操作できるというものです。Windows上から直感的に操作できるのでよいと思います。
ただ、私の場合は”@BIOS”(windows上からBIOSのアップデートができるもの)を除いて文字化けしていたので、操作はしていません。
<3TB+Unlock>
3TB+UnlockはWindows上で3TBのHDDを正しく認識させるのに便利ですね。Windows XPなどの32bitシステムでもこのユーティリティを使うことで、今まですべての領域を使うことができなかった2TBを超えるHDDも問題なく使用することができるようになります。
<Smart6>
Smart6はユーティリティソフトが6つあわさったものです。任意のパスワードを入力しましょう。
このようなインターフェイスです。
この中で気になったQuick Boost をみてみます。これは、ご覧の通りCPUの倍率を変更して簡易的にオーバークロックするツールですね。OCは簡易なものでも保証外になるのでご使用になるときは十分に気をつけて下さい。
もう一つ気になったもの。このソフトは、おそらく子供に夜中にPCを触らせたくないときに使うものではないかと思います。PCが起動する時間を制御するツールですね。
<Dynamic Energy Saver2>
ダイナミックエナジーセイバー2はちょっと不安定ですね。X48マザーでは前バージョンのDESを使っていましたが、不安定+パフォーマンスがかなり落ちるので使うのをやめていました。今バージョンも改善はされているようですが、不安定で何度もシステムが落ちたので常駐させていません。
このように、フェーズ使用数に応じた表示がされます。わかりやすいですね。
<DMI Viewer>
DMI Viewerはシステム上のドライバなどを一括して確認できるものです。必要があるときは便利ですが、あまり使わないかも。
<Face Wizard>
これは面白い!! 起動時に出るフラッシュ画像を変更できるというものです。使用できる画像はビットマップ形式で保存した、640x480サイズのファイルです。
試してみたのですが、失敗してしまいました。成功したらアップします。
<FutureMarkのベンチマーク結果>
ベンチマークを走らせたので、のせておきますね。
3DMARK06
PCMARK7
総評
このマザーボードはミドルクラスとしては堅実な作りです。Kシリーズをつかった簡易OCにも耐えられるように、放熱や電源周りに安定性をもった部品を使っています。
ユーティリティソフトはかなり面白いですが、システムは不安定になりやすいので、ユーティリティソフトを過信した運用は避けた方が良さそうです。私も検証中に何度か危機に見舞われました。電圧などを変更するDynamic Energy Saver2はCMOSリセットをしなければいけないエラーが出ました。
Z68チップセットはSRTを使うと、低コストで超快適な環境を築ける!これはかなり効きました。SSD+HDDよりも、手間がかからず便利だと思いますよ。
もう少し追記しますね。
退会したユーザーさん
2011/10/03
GIGABYTEを昔から使っている者として、ああGIGABYTEらしいなあ!と思うポイントがたくさんあって、ニコニコ読みました。
GUIが解り易くて、添付ソフトがイイですね!
Dynamic Energy Saver2は自分の古いP45環境でも少し不安定どす。
(^皿^/
SRTのメリットがドーンと表れてますね!
やっぱりZ68、イイですねぇ。
かげちゃんさん
2011/10/04
はにゃさん
2011/10/04
Dynamic Energy Saver2は、なんかいやな予感がしたので、インストールしてません。
OSのコントロールでも HWiNFOでみると、CPUの消費電力がアイドリング時に8Wを切って、高パフォーマンス設定(OS)でも30Wだったので十分かなぁとか思ってます。
Yorkfieldさん
2011/10/06
Gigabyteさんって感じの贅沢さを感じられますよねーw
上位機種に比べるとさすがに付属品が少ない気がしますが、使わないものが入って高くなるより製品の価格を下げる企業努力に私は賛成です(^-^)/
SRTっておもしろいです。128GBクラスの(書き込み速度の)SSDを使えばもっとライトが快適になるのですが、SRTで割り当てられるキャッシュのサイズが64GBまでのようなのでもったいないですね。
Z68(*´∀`)いいですねw
Yorkfieldさん
2011/10/06
CPUの電圧はまだロギングしていませんが、割合に省電力化されている気がしますね。電気代が安い高パフォーマンスPCが組みやすいチップセットのようですね。
また検証してみます。(≧∇≦*)
Yorkfieldさん
2011/10/06
アップデートで文字化けが直るようです。後でSmart6をいじってみまーすw