今回レビューさせていただくのは、インテル® SSD 535 シリーズの480GBモデルだ。
本SSDを使って、発売から4年経ったAspire AS1830Zを復活させようというもの。
テーマは、「インテル® SSD 535 シリーズ でノートPCを復活」だ。
同梱されていたのは、本体、9.5mm用スペーサ、SATAケーブル、ビス、8cmCDと取説だ。
CDには「Intel® Data Migration Software」の記載があるので、ソフトウェアが収録されているかと思ったが、インストールガイドと保証規定がPDFファイルで収録されているだけだった。
収録されていても、Webから最新版をダウンロードすることが多いので、この方が現実的ではある。
ちなみに、今回使用するAspire AS1830Zの性能は・・・
HDD換装前のディスクスコアは5.9(メモリーは増設済みなので高め)
このPCがどれだけ快適になるのか・・・
では、早速換装作業に入ろう・・・
純正ツールで、楽々移行完了!
事前準備として、元のHDDを取り外すための工具と、SSDにデータを移行するために、SSDをUSBで接続するパーツを用意する必要がある。
USB接続のHDDケースを用意しても良いが、移行作業だけなので、ケースレスで手軽なUSB-SATA変換アダプターを使うことにした。
GBOX-miniはUSB3.0対応だが、USB2.0しか無いAspire AS1830Zでも問題なく使用可能だ。
AS1830ZのHDDは、ドライバーのみで取り外し可能なので、小型の+ドライバーを用意した。
そして、データ移行のため、インテルのサイトから「Intel® Data Migration Software」をダウンロードする。
https://downloadcenter.intel.com/ja/download/19324/Intel-Data-Migration-Software
ダウンロードが完了したら実行し、インストールを開始しよう。
ところが、ここでSSDを接続しておかないと、エラーになってインストール出来ない・・・
気を取り直してSSDを接続し、改めて、実行するとインストールできた。
インストールが完了したら「Intel® Data Migration Software」を起動する。
左下の「クローン作成ウィザードの実行」をクリックすると、パーティションサイズなどののカスタマイズが可能だが、[今すぐクローンを作成]で簡単移行が楽々・・・
この後、再起動を促されるので、そのまま再起動すると、クローンの作成が開始される。
クローンの作成が完了したら、一旦電源を切り、HDDを換装する。
取り出したHDDから固定ブラケット外し、SSDに付け替える。
ここでの注意点は、もともと装着されていたHDDと、厚さを合わせること。
インテル® SSD 535 シリーズの厚さは約7mm
ウルトラブック以降の最近のノートPCでは、厚さ7mmのHDDが使われることが多くなったが、以前のHDDは9.5mm厚だった。
Aspire AS1830Zに搭載されたHDDも9.5mm厚のもの。
9.5mm厚に合わせるためには、付属のスペーサーを使用する。
標準搭載のHDDとほぼ同じ厚さになったので、ガタツキもなく取り付けることができた。
後は、裏蓋とバッテリーを付けたら、換装は完了だ。
換装完了後の初回起動時は、再起動を促される。
これは、HDDからSSDに換装したことで、SSD用のドライバーがインストールされ、変更を反映させるためのものなので、再起動する。
その後、インストールガイドに従い、インテル® Solid-State Drive Toolboxをインストールする。
https://downloadcenter.intel.com/ja/download/18455/Intel-Solid-State-Drive-Toolbox
インテル® Solid-State Drive Toolboxは、ドライブ情報の表示や、ファームウェアアップデート、メンテナンスができるユーティリティーだ。
特にTrimの実行がスケジュールできるので、是非ともインストールしておきたい。
換装作業自体は、特に面倒な環境移行が、「Intel® Data Migration Software」を使うことで、簡単かつ高速にできることが大きい。
PCが軽くなる!
換装作業が完了したので、パフォーマンスをチェックしてみた。
エクスペリエンスインデックスでは、ディスクスコアが7.8にアップ。
Aspire AS1830ZのSATA I/FがSATA3なので、インテル® SSD 535本来の性能が発揮できないのが残念だ。
数値的にも、シーケンシャルリード:260GB/s、シーケンシャルライト:210GB/sに留まり、本来の性能の半分ほどしか発揮できていないことがわかる。
起動時間に関しては、HDD時から20秒以上短縮され、明らかに速くなったことを感じる。
実際に使用してみても、サクサク感が違う。
アプリ起動時も、マウスカーソルの回転が止まって利用可能になるまでの時間が、今までは一呼吸あったものが、殆ど待たずに使えるようになった。
高速アクセスでも、低消費電力
インテル® SSD 535 480GBモデルの使用は、シーケンシャル・リードが540MB/s、シーケンシャル・ライトが490MB/sだ。
低消費電力もインテル® SSD 535シリーズの特徴で、480GBモデルではアクティブ時で165mW、アイドル時にはわずか55mWだ。
最近は長時間駆動のモバイルノートPCも増えてきた。
Aspire AS1830Zのバッテリー駆動時間は最大7時間だが、購入から5年近く経過しているため、バッテリーもヘタリ気味なので、SSDの低消費電力は有り難い。
まだ換装後の使用時間が短いので実感はないが、今後使っていくのが楽しみだ。
5年前のノートPCに快適さが帰ってきた!
5年前に購入したPCで、徐々にストレスを感じるようになり、Windows10への移行も含め、そろそろリプレイスを考えていたのだが、このサクサク感ならば、まだしばらく使える!
5年前とは言っても、最近のPCは充分なCPUパワーがあるので、HDDからSSdに換装したり、メモリーを増設するだけで、パフォーマンスが改善する可能性が高い。
SSDも容量が大きくなってきたので、500GBクラスのHDDからでも移行可能な容量になってきた。
今回も、320GBから480GBになり、高速化だけでなく、容量アップまですることができた。
バッテリーのヘタリによる駆動時間の低下が心配ではあるが、今回のインテル® SSD 535 480GBへの換装は、数年前のPCならば、まだまだ充分使えることを、証明してくれた。
レビューを終えて・・・
今回は、久し振りにプレミアムレビューをさせていただいたが、今回のレビューは、マシンガンレビューの第3弾なんだよね。
実は、マシンガンレビューは、第1弾のIntel® X25-M G2 (80GB)で人生初のSSDを体験し、2ndシーズンと銘打った第2弾のIntel® SSD 320 (300GB)もレビューさせていただいた。
今回は20名と狭き門だったにも関わらず、選出していただくことができた。
レビューの度に、Intel® SSDの作りの良さや、進化を感じることができ、有り難く思っている。
この度は、選出いただき、ありがとうございました。
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