今回はインテル(R) SSD 535 シリーズの2.5インチ SATA製品の480GBモデル、SSDSC2BW480H6をレビューします。
SSD 535 シリーズは、3つ目となりますが、今回は一番容量の多い480GBモデルです。HDD並みなので、容量を気にせず、動画編集等が行えそうです。
こちらのノートPCで使います。
OS: Windows 8.1 Pro 64bit
CPU: Core i7-3517U
チップセット: Intel HM76 Express
メモリ: 8GB (4GB(オンボード) + 4GB(SO-DIMM))
グラフィック: CPU内蔵 (HD Graphics 4000)
SSD: TOSHIBA THNSNS256GMCP 256GB
光学ドライブ: MATSHITA BD-MLT UJ262
今回のレビューテーマは換装という事ですが、こちらのノートPCは3年ほど前のモデルですが、今でも十分通用する性能のSSDを搭載しているモデルで、また搭載されているSSDがmSATAという事もあって、取り外す必要がないので、換装ではなく、増設になります。大容量のSSDを増設する事で、SSD搭載のノートPCにありがちな容量不足を解消します。
更新履歴
2016/01/18 ノートPCにSSDを増設するを更新
2016/01/19 Windows 10をインストールしてみたを更新
2016/01/22 Windows 10をインストールしてみたを更新
2016/01/26 分解画像の画像を追加
2016/02/25 総評を更新
2016/07/16 分解画像の画像を追加
ノートPCにSSDを増設する
このノートPCを入手してすぐに、一度カバーを外して2.5インチストレージ用のスロットが空いているのを確認していましたが、今回改めて2.5インチストレージ用のスロットを確認してみたら、問題がありました。スロットはあるのに、接続用の端子(ケーブル)が実装されていません。
2.5インチストレージを搭載したモデルは青色辺りにSATAのデータと電源が一緒になったケーブルが付いているようですが、mSATAストレージのモデルには、必要ないという事で実装していないようです。マザーボード側の端子が特殊なものなので、汎用的なものは使えそうもありません。また端子がかなり細かいし、配列等の仕様がわからないので、自作したり直結するのは難易度が高そうです。
Webで調べつつ、ソニーに問い合わせしてみましたが
>>提供可能な部品であるかお調べいたしましたが
>>提供している部品はございませんでした。
>>また、提供している部品がないことから
>>仕様についてもご案内できる情報はございません。
という事で何も得られませんでした。
同シリーズのジャンク等でパーツがないか探しましたが、海外のオークションサイトでしか見つかりませんでした。海外のオークションだと、いつ届くか(ちゃんと届くか)わからない上に、仕様が違う可能性があるので、根本的な解決の為に引き続き、専用のSATAケーブルを探しますが、今回はとりあえず、こちら
を使ってみる事にしました。こちらの製品は光学ドライブ用のSlimline SATAを使ってHDDやSDD等の2.5インチストレージを増設できるようにするキットです。
光学ドライブをSSDに換装
光学ドライブを抜き出す
ドライブ固定用のネジを外してから、光学ドライブを引き抜きます。
キャディにSSDをセットする
ストレージ固定用のネジを緩めて入るようにしてからSSDを入れてずらします。
固定金具とベゼルを光学ドライブからキャディに付け替える
光学ドライブから固定金具とベゼルを外して、キャディに付けます。見た目を気にしないならベゼルはいらないし、VAIOのベゼルだとキャディに付いているSSDのアクセスランプが見えなかったりします。また抜けそうもない場合は、固定金具はなくても問題はないかもしれません。
キャディを差し込む
あとはキャディをノートPCに挿し込んでネジで固定すれば終わりです。キャディの形状に少し問題があったみたいで、どこか引っかかっていて挿し込めませんでしたが、いろいろなところを押し込んでみたら、引っかかってたところが解消されたのか、挿し込めるようになりました。
それではPCを起動して、確認してみましょう。
わかっていたことですが、本来の速度がでていません。このノートPCのチップセット(Intel HM76 Express)は、SATA 3.0が2つなので、mSATAと2.5インチで既に2つ使っているので、光学ドライブ用にはSATA 2.0が割り当てられているのです。
SATA 2.0になってしまいましたが、光学ドライブはほとんど使っていなかったので、デメリットはほとんどなく、Readが気になりますが、遅くはないし、容量が大きく増えたので、大きな強化になりました。
大容量SSDで快適になりました
このノートPCで動画を編集する事がよくありますが、以前は容量不足で、無圧縮の素材を使ったり、複雑な動画編集を行う事が困難でしたが、大容量になったので、容量を気にせず動画の編集ができるようになりました。またいろいろなファイルやソフトウェアを小まめに消していましたが、もう気を使わなくても大丈夫そうです。
追記 2016/02/25
データドライブやレコーダー(動画)の保存先として指定して一か月ほど使ってみました。容量を気にする必要がないし、速度も速いのでとても快適です。
Windows 10をインストールしてみた
いろいろやるのに、ファイルの整理を行っていたので、ついでにWindows 10をクリーンインストールしてみました。今回はメーカーPCにありがちな大きなリカバリー領域を消して、ディスクをクリーンにしてから、クリーンインストールします。
Windows 10のインストール メディアを用意します。持っていない場合は、こちら(Windows 10)のメディア作成ツールをダウンロードして「他の PC 用にインストール メディアを作る」でWindows 10のインストール メディアを作ります。
Windows 10のインストール メディアで起動する為にASSISTボタンを押して「VAIO Care | レスキューモード」を開きます。
「USB メモリーやディスクから起動 [F11]」を押してインストール メディアで起動します。
起動したら「Shift + F10」または「コンピュータを修復する>トラブルシューティング>詳細オプション>コマンド プロンプト」で「コマンド プロンプト」を起動します。
管理者: X:\windows\SYSTEM32\cmd.exe
Microsoft Windows [Version 10.0.10586]
X:\Sources>
「diskpart」と入力してdiskpartを起動します。DiskPartはディスク管理を行うソフトウェアです。こちらを使ってリカバリー領域等をすべて消してクリーンな状態にします。
X:\Sources>diskpart
Microsoft DiskPart バージョン [10.0.10586]
Copyright (C) 1999-2013 Microsoft Corporation.
コンピューター: MININT
DISKPART>
「list disk」と入力して、リスト表示して、管理を行うディスクを確認します。※今回は0番のディスク管理を行うものとして書きます
DISKPART> list disk
「select disk 0」と入力して0番のディスクを選択します。
DISKPART> select disk 0
ディスク 0 が選択されました。
「clean」と入力してデータおよびパーティションをすべて削除します。※確認なしで実行されるので、ディスクを間違えたりしないように十分注意してください
DISKPART> clean
あとは普通にWindows 10をインストールします。
容量200GB以下だったシステムパーティションが237.92GBに増えました。増設した大容量SSDの447GBを足すと合計で684.92GBになりました。
デバイスはほとんどが自動で認識、動作しています。不明なデバイスの2つは他のソニー製品との連携機能のようですが、使っていなかったので特に問題はなさそうです。また全部消してクリーンインストールしたので、プリインストールされていたソフトや無料提供されていたのソフト等は使えなくなりました。
分解画像
Sony VAIO Tシリーズ14 SVT1411AJ
レビューではほぼ分解する必要がありませんでしたが、確認の為に分解したので、画像を置いておきます。
全体(裏面のカバーを外したところ)
TOSHIBAのSSD mSATA 256GB
Atherosの無線通信モジュール mini PCI Express
CPU周辺(マザーボード)
カードリーダーのボード
ファンの掃除とCPUのグリスを塗りなおした時に写真を撮りました。
画像左下がCPU、左上が放熱板です。放熱板から冷却ファンにヒートパイプで繋がっています。
プレカリアート真面目明さん
2016/08/08
安心、最速、そして長期保証期間もバッチリ対応。
うらやまCなー。
n-eさん
2016/08/09