「インテル(R) SSD 535 - マシンガンレビュー III ノートPC 20機種 復活劇」のレビューです。
ノートPCへのSSDの換装方法や交換後のパフォーマンスをチェックするのが今回のテーマです。
また、レビュー使用するのは、数年前の第2世代(Sandy Bridge) ,第3世代(Ivy Bridge)のCore i プロセッサを搭載したノートPCになります。
このレビューで使用するノートPCは HP Pavilion dm1-4000 A3U47PA-AAAAです。
CPUは、Core i3-2367M で第2世代(Sandy Bridge) のプロセッサーです。
メモリ:4GB→8GB, HDD:640GB→500GB(SASUNG HM500IJ)に換装してます。
HDDは、メインPCで使用していた時のSSDを取り外した時に仮に取り付けたものです。
主なスペック
- Windows 7 Home Premium 正規版 (64bit) Service Pack 1(SP1)適用済み
- インテル Core i3-2367M プロセッサー(1.40 GHz、3MB L3キャッシュ)
- モバイル インテル HM65 Express チップセット
- メモリ 4GB(4096MB×1) PC3-10600 DDR3-SDRAM (最大4GB)
メモリスロット 1スロット(204ピン SO-DIMM 空き 0) - 640GB ハードドライブ(シリアルATA、5,400rpm)
- Web カメラ HP TrueVision HD Webcam(約92万画素)
- 内蔵 Gigabit LAN(10/100/1000)、自動認識
- 内蔵無線LAN、IEEE802.11b/g/n、オン/オフボタン付き
- Bluetooth3.0
- インテル® HDグラフィックス3000(プロセッサーに内蔵)
メインメモリ4GB搭載時:最大1696MB(メインメモリと共有) - 11.6インチワイドHDウルトラクリアビュー・ディスプレイ(1366×768/最大1,677万色)
商品構成
インテルのSSDを使用するのは、インテル SSD 520以来です。
パッケージは、SSD 520の茶箱から青になって、おしゃれになったな~という印象です。
SSDが数年前よりも一般的な製品になったのでしょうね
パッケージを開けると直ぐにSSDが確認できましたが、ステッカーは確認出来ませんでした。
同梱品
- SATAケーブル
- 7mm→9.5mmスペーサー
- ネジ✕4
- クイックスタートガイド
- インストールガイド、保証規定 (8cm CD-ROM)
Intel Data Migration Software, Intel Solid-State Drive Toolbox などのソフトウェアは、Webサイトからダウンロードします。
外観
SSD本体は右側に模様が入っていて無骨なイメージを和らげています。
この模様はスペーサーを取り付けた時も窓から見えるようになっています。
スペーサーの裏側にはシールが付いており、本体に貼り付けられます。
ちょっとした配慮ですが、ずれたりすることもあるので固定できると大変助かります。
スペック
- 容量:480GB
- フラッシュタイプ:MLC
- シーケンシャル・リード:540MB/s
- シーケンシャル・ライト:490MB/s
- ランダムリード:48,000 IOPS
- ランダムライト:37,000 IOPS
- フォームファクター:2.5”7mm厚
- インターフェイス:Serial ATA 6Gb/s
環境の移行
HDDで使用している環境をSSDに移行します。
移行方法としては、デュプリケーターを使って中身をまるごと複製を作ろうと考えていましたが、ターゲット側の今回のSSDが480GBとソース側のHDD500GBより容量が小さいため使用できません。
※デュプリケーターは、ソース側とターゲット側が同容量かターゲット側が大きい容量である必要があります。
このため、SSDをUSBで外部接続をしてIntel Data Migration Softwareを使って移行を行います。
- USBでSSDを接続します。
ノートPCですのでUSB接続で行います。
接続には、UD-3000SAを使用しました。 ※PCがSSDを認識すればよいので、外付けのケースなどでも大丈夫です。 - Intel Data Migration Software をWebサイトからダウンロードしてインストールします。
※Intelの製品が認識できないとインストールできませんので、SSDをPCが認識している状態で行います。 - Intel Data Migration Software を起動して、右上の[開始]ボタンをクリックします。
ソフトウェアが環境を認識して、内蔵ドライブからSSDのクローン作成となります。
[今すぐクローンを作成]ボタンをクリックしてクローン作成を開始します。
作成は、トラブルもなく1時間位で完了しました。
※クローンの作成は、トラブルなく終了しましたがパーティション容量の自動調整が行われているため、Recovery,HP_TOOLSパーティションは使用できなくなっていました。
全パーティションを生かすには、リカバリーメディアからリカバリーするか、手動でクローン作成を行う必要がありそうです。
SSDの換装
クローン作成したら次はSSDの換装(内蔵HDDとの交換)です。
SSSの換装を行う HP Pavilion dm1-4000 は、メモリスロットが1スロットで標準で空きが無いこともあり、マニュアルに機器の増設方法の記載はなく分解方法は分かりませんでした。
恐る恐る隙間をいじっていたら、下の写真の赤い部分をスライドさせることが出来る事が分かり5mm程スライドさせたところで持ち上げたらバックパネルの取り外しができました。
※ロックが掛かっているので隙間にカードなどを入れてゆっくりロックを外してスライドさせます。
HDDは、赤丸の部分のネジ1本で固定され赤枠の部分のSATAのコネクタで接続されています。
コネクタを外して、SSDに付け替えれば取り敢えず換装完了です。
※SSDは最初はマウンタに取り付けずSATAコネクタへの接続だけで動作確認を行います。動作確認で問題がなければマウンタに取り付けて固定します。
SSDの換装作業(取り敢えず)は、バックパネルの取り外し方が分かっていれば5分くらいで終わります。
マウンタを取り付けて固定する場合で15分くらいの作業でした。
各種ベンチマークです。
Windows エクスペリエンス インデックス
Windows エクスペリエンス インデックスの計測結果の比較です。
プライマリディスクの値が、HDDの 5.9 から 7.9 (Windows7の最大値)になってます。
BootRacer
起動時間の比較です。
Windowsブート時間が平均で10秒以上速くなりました。
体感でもハッキリ分かる速さです。
CrystalDiskMark
ストレージのベンチマークの比較です。
シーケンシャル・リードで 6.5倍、シーケンシャル・ライトで 3.6倍とかなり高速になっています。
しかし、SSDのシーケンシャル・ライトは、スペックの半分くらいの値しか出ていないのが気になります。
エクスプローラー ファイルコピー
エクスプローラーで 8.39GB のファイルをコピーする時間の比較です。
HDD : 4:48
SSD : 0.46
SSDがコピー時間で約6倍速いです。見ているだけでその速さが分かるほどの違いがありました。
SSDに換装することで、起動時間が速くなっただけでなくノートPCがキビキビ動作するようになりました。
アプリケーションの起動やブラウザでの表示のもたつきなども減り、使用している体感でその速さを感じることができます。
SSDは、PC復活の最も重要なアイテムと言って良いと思います。
今後は、知人にPCの起動時間や動作が遅いなどの相談を持ちかけられた時には、SSDへの換装を一つの案として提示していくつもりです。
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