レビューメディア「ジグソー」

超小型仮想サーバ、消費電力もGood

 

NUCで仮想サーバ構築

 

1.用語解説                      

簡単ながら用語解説を行います。

・VM(Virtual Machine、仮想マシン)

ホストOS上でエミュレートされて動く仮想的なPC。身近なものだとWindows7の「WindowsXPモード」のようなものがある。

 

・物理マシン

仮想マシンと相反するもので、物理的にそこに存在するマシン。

 

・KVM(Kernel-based Virtual Machine)

Linuxに仮想環境を提供するソフトウェア。

 

・Proxmox-VE

物理マシンにインストールして、KVM仮想環境を整えるLinuxのディストリビューション。Debian系。特に何も考えなくてもVM構築環境が整う。

 

・ホストOS

VMを立ち上げる上で物理マシン上にインストールするOS。

 

・リソース

HDDやメモリーなどのマシンの性能。

 

・VMイメージ

仮想マシンのディスクや設定などを保存しているファイルで実機のハードウェアに当たる。

 

・ISOイメージ

DVDやCDをそのままファイルにしたもの。基本的にLinuxはこの形式で配られている。

ただ単に起動可能なCDからファイルをコピーしただけのDVDからの起動はできないが、この形式を展開(コピーではない)したDVDは起動可能である。

 

 

 

2.仮想サーバとは?                  

「仮想サーバ」とは最近のVPS(Virtual Private Server)などで利用されている、1台の物理サーバ上で複数のVMを立ち上げ、いかにも複数のサーバが立っているように見せる技術のことで、次のような利点があります。

・リソースの有効利用

サーバPCではCPUの性能をMAXまで利用することはまずありません。同じ物理PCで複数のVMを立ち上げることができるので、CPUの有効活用ができます。

また、メモリー量を可変にすることができるので、同時に複数VMでメモリーを大量消費することは少ないので、メモリーの有効活用にもなります。

・サーバー移行の簡易化

物理サーバのハードウェア入れ替えは、サーバの再構築が必要になりますが、VMの場合VMを立ち上げることが出来る環境さえ構築すれば、中身はファイルのコピーだけでOKです。

・省○○/低○○

言うまでもなく、物理サーバが減るので省スペース、省電力、低発熱、低騒音と人間の生活的にも、地球的にも環境によろしいのです。

・サービス別にサーバを分けることができる

リソースさえ許せば、いくらでもVMを立ち上げることが出来るので、DHCP専用とか、DNS専用とか、HTTP専用とか色々と分けることができます。ただし、グローバルIPを複数持ってないと必然的にNATサーバも必要になります。

 

ただし、利点だけではなく欠点もあります。

・完全にエミュレートできてない…?

稀によく、物理ハードでは出ないようなエラーが発生したりします。が、気のせいでしょう?

・物理HDDが逝くと全部さよなら~

HDDは冗長構成にしておきましょう。個別のVMが死んだ場合はそれを生き返らせればいいのですが、HDDが死ぬと全部消えます。物理サーバの場合は被害があまり大きくないですが、VMがいっぱい乗っていると万死に値します(汗)

ホストOSが死んだ場合は、VMイメージが取り出せればどうにでもなります。

・構成が複雑になることもある

物理環境だとケーブルがつながっている通り動作するが、VM上では仮想的なHUB上で動作するので、何がなんだかわからなくなってみたり。ペーパーベースで資料を作っておいたほうが幸せかも。

 

上記のような利点と欠点が存在しますが、総じて言えることは「個人で色々やってみたいときに手っ取り早く、物理的なものを何台も必要としないで色々できる」のです。会社の重要なシステムをVMで動かす行為はまだ発展途上の技術なのでおすすめはしないです。

ホストOS側でコマンド間違っただけで全部死にますし。

 

 

 

3.ZigsowからNUCが届いたよ!            

ZigsowからNUCが届きました。

 

毎回Zigsowから佐川で送られて来るのですが、もう少しちゃんとした包装にして欲しいです。

佐川のおじさん、稀によく荷物を落っことします。(特に人がいつもに人と違うとき)

 

中身はいつもどおり、本体と指令書。そして今回は256GBのSSD(SSDMCEAC240B301)と11/a/b/g/n+Bluetooth対応の拡張カード(Intel Centrino Advanced-N 6235)の4セットが到着しました。

 

 

  

左が無線LAN、右がSSDです。おねだんそれぞれ3千円と3万円…って10倍も違うし(汗)

この2つが上の画像のダンボールのプチプチに包まれた場所から出て来ました。もう少し包装に気を使って欲しいです。特にSSDの静電気対策的な意味でも、ケースに入れてほしなぁ。

 

NUC本体です。Intelらしく青ベースの箱にICチップをイメージした図の上に製品の画像。でも実際に電子顕微鏡でICの中を見るとこんな感じになっているのかなぁ?

 

英語で色々説明が書いてあるようですが、私は英語が読めません。何が書いてあるのだろう。

 

 

 

4.開封してみよう!                  

外観もチェックしてみたことなので、いよいよ開封です。

ビニールを破いて箱を引き出してみると・・・。

じゃん、じゃじゃじゃじゃん

あのCMのメロディーがなります。包装箱にこんな仕掛けをするくらいだったら製品を1円でも安くしてほしいものです。

 

箱をよく見ると光センサーがついていますが、これって合計で1つあたり50円くらいでしょうか。

中にミッキーケーブルが入っていないことを考えると、中身の使い方間違ってますよ?Intelさん。メガネケーブルならそこら辺に転んでいるので付けないという考えもあるかもしれませんが、ミッキーケーブルは絶対数がとことん少ないです。

私は電圧が同じでコネクタも同じだったので「NEC」の19VノートPC用ACアダプタを利用しました。やはりこの19Vの電源、規格品なのですね。

 

 

右側に本体とトリセツ、モニター据付金具、左側にACアダプタが入っています。上を腕が行き来するたびにIntelのSEが流れます(笑)正直やかましいです。もう少し感度下げてもいいかと思いますが。

 

内容物です。右上から反時計回りに本体、ネジ、取説、取説(2)、ACアダプタ、ディスプレイ取付金具で、真ん中にCore i3のロゴシールです。なぜか電源(ミッキー)ケーブルが入っていなくてテンションが下がります。メモリーは用意したのに(´・ω・`)

 

 

 

5.ハードウェアをセットアップしてみよう!       

無事、付属品が揃っていることが確認できたので、組み立てて起動をチェックしてみたいと思います。

 

まず、使用したパーツを紹介します。

本体:Intel NUC D33217GKE(レビュー品)

SSD:Intel SSD 525(レビュー品)

WLAN:Intel Advanced-N 6235(レビュー品・未使用/他のPCで使用)

RAM:A-DATA AD3S1333C4G9-2(非レビュー品)

 

 

1.底面のフタを開けるために赤丸の部分のネジを4箇所緩めます。

しっかり最後まで回す必要があります。それにしても、製造日期と屋内専用の文字が「大事なことなので2回言いました」と言わんばかりに2度書いてあるのはなぜでしょう?

 

2.カパッと開きます。

フタを開けるとこのようになります。底面には何もついていなくて、比較的上の方に色々詰まっているようです。このままだとCPUが乗っている面が見えません。

 

ということで分解してみましょう。

赤丸で囲んだ2箇所のネジを外して、前面側(ここでは左側)の基盤をマイナスドライバーで少し持ち上げてあげると、パカっと基盤がとれてきます。

もとに戻すときには基盤をケースにうまくマイナスドライバーを使って固定する必要がありますが、この時結構ケースと基盤が曲がります(汗)

 

裏面には電池(BISOの記録用)とCPUファンが乗っています。このCPUファンを外してみたい衝動に駆られますが、こういうベアボーンやノートPCは微妙なネジの閉め具合でヒートシンクが安定していたりするのでやめておきましょう。

 

カバー側は至って普通です。銅色のテープの下には無線LANのアンテナが入っているらしく、アンテナケーブルが出入りしています。

 

3.メモリー、SSD、無線LANを装着します。

それぞれ斜め45度から置くまで挿入し、基盤と水平にすることによって固定されます。

はじめから基盤と水平に入れようとしても入らないので注意しましょう。

 

無線LANのアンテナはこのようにつなぎます。なお、MAINとAUXは指示がないのでどちらでも良いはずです。

接続には結構力がいるのですが、無理をするとコネクタが壊れるので十分に注意してください。私は結構昔ですがバッファローの無線ルーターをこれで何台か壊しました。(汗)

端子部のカバーは箱側によけておきましょう。また、無線LANを外す予定がないのであればとってしまっても問題ないと思います。

 

最後にアンテナ端子の下の方にあるネジを止めます。この基盤の場合は左側1箇所しか止められないですが、2箇所止められる基盤の場合はちゃんと2箇所止めます。

 

無線LANが装着し終わったらSSDを装着します。こちらは赤丸の部分をネジ止めするだけなので無線LANより簡単に終わります。が、おねだんは無線LANの10倍ですので扱いには注意。

 

メモリーはこんな感じで装着します。

なお、購入したメモリーがGW中と言うこともあり5/10くらいまで届かないようなので大学の講義用ノートPCから借りています。

差し込んだメモリーはこちら

 

それにしても、この時3500円くらいで購入したDDR3 4GB*2枚が今現在5000円ですか。ものすごい値上げ・・・。

 

大学の講義用ノートはこちら

これで蓋をすれば、組立は完了です。

 

 

 

6.起動/動作ストをしてみよう!           

 

ハードウェアのセットアップが終わったら、起動チェックをしてみましょう。Linuxを入れる前にテストとしてWindows7をインストールしてみようとしまたが。。。

BIOSの設定画面に入ろうとするとリセットがかかる謎状態になりました。

えっ?不良品!?と思い、少しあたふたしてしまいましたが、BIOSアップデート用の画面には入ることが出来たので、もしかしたらと思い、Intelのサイトをみてみると、ありました。BIOSのアップデート。アップデートファイルのダウンロードはIntelの公式サポートから。

http://www.intel.com/p/ja_JP/support/highlights/dsktpboards/db-d33217gke

 

これを適応して、BIOSの設定画面が開けるようになりました。さらっと設定を眺めて次のOSのインストールに向かいました。

 

Intelの商品だからWindows7のインストールは、通常通りすんなり終わると思ったらそうは問屋が卸してくれないようです。

 

Windowsインストール直後のデバイスマネージャー

 

Windowsのインストールが終わったら、上記のURLからそのWindowsに合ったドライバを落とす必要があります。

Windows7 64Bitの場合は

・Graphics: Intel® HD Graphics Driver for Windows* 7

・LAN:Windows 7* 用インテル® ギガビット・イーサネット・コントローラー・ドライバー

・AHCI: インテル・デスクトップ・ボード用インテル® ラピッド・ストレージ・テクノロジー・ドライバ

なお、「pciシンプル通信コントローラ」というものが残る模様ですが、これはインストールする必要がないディバイスです。NECのMATEの中古なんか買うと必ず現れて、デバイスマネージャーで!マークが付いているディバイスとして有名ですが、Intel vProなる企業向けのリモートコントロール用のデバイスらしいです。気になるようでしたらこちらをインストール。

 

ちょっとしたランニングテストを行なってみます。

 

このボードはmSataのSSDを積んでいます。どのくらい速度が出るのか測ってみましょう。

Crystal Disk Markで測ってみました。

大体、HDDの速度が150MB/s程度なので読み込みで3倍、書き込みで2倍の速度です。すごく速いと思います。

 

 

そして、ランニングテストです。

私はStressMyPCというソフトを利用しています。このソフトはグラフィック/CPU/HDDに負担長時間かけ続けることができるソフトです。

 

!!WARNING !!

SSDなので絶対にHDDのテストを有効にしないでください。

寿命が激しく縮む恐れがあります!!!

 

この状態はCPU負担だけ有効にして走らせている状態です。5分くらいCPUをフル稼働されるとCPUの温度が80度を軽く超えるという事態になっています。春の寒い日(気温10度台)にこれでは夏場はかなりつらいものがあります。なので、BIOSで必ずFANの動作状況を変える必要がありそうです。また、小型PCは小さいだけあり、熱を持ちやすいのでもしかしたらケースを変えるかもしれません。

 

ちなみに、高負担ランニングテスト中に熱暴走しまして、冷えるまで起動しなくなりました。

 

もちろん、この状態ではサーバには少しきついものがあります。

 

では、ファンの回転設定の変更を行いましょう。

 

 

 

7.ファンの設定を変更して、熱暴走をしないようにする! 

熱暴走を定期的に起こすような筐体でサーバを運営することは出来ない。商用サービスであったら損害が発生してしまうレベルである。また、熱暴走が起こるということは、ハードウェアに想定以上の熱負担がかかっていることになるため、特に連続稼動する場合は故障が早まったりする可能性がある。

 

ファンの回転設定の変更手順

  1. 起動時にF2を押しBIOS設定画面へ入る
  2. Configuratiopnタグを左右の矢印キーで選択する。
  3. 上下キーで「Fan Control & Real-Time Monitoring」を選択し、Enterキーを押す。
  4. System Fan Controlを選択し、Enterを押し、オプションないから「Custom」を選ぶ。
  5. Minimum Temperature(℃)に設定されている数値を消去し、50を設定する。
  6. Minimum Duty cycle(%)に設定されている数値を消去し、50に設定する。
  7. Duty cycle Increment(%/℃)に設定されている数値を消去し、4に設定する。
  8. ESCを1回押しメインメニュー画面に戻り、Exitを選択します。
  9. Exit Saving Changesを選択し、Enter→[yキー]の順に押します。
  10. 再起動します。
これで高負担テストで2時間程度は落ちないことが確認されました。それ以上はテストしていないので分かりませんが、2時間の連続動作が確認されればそれほど問題がないと思います。
ファンの音はかなり大きくなってしまいますが、連続稼動するための設定なので致し方ありません。

 

 

 

8.ProxmoxVE(仮想環境)をインストールしよう!    

やっと本編に突入です。いや、本編までがなかなか長距離走だった気がします。

 

1.ProxmoxのISOイメージを公式サイトからダウンロードしてきます。

http://pve.proxmox.com/wiki/Main_Page

ダウンロード方法は公式ページの右側にあるDownloadをクリックし、一番上にある

「Proxmox Virtual Environment 2.3 (ISO Image)」内、

「Download via http: Proxmox VE 2.3」の順にリンクを辿ります。

 

「File: Proxmox VE 2.3 ISO Installer」というページが表示されるので、その中にあるDownloadボタンをクリックするとISOイメージがダウンロードされます。

 

2.ISOイメージをDVDまたはCDに焼きます。

ProxmoxはCD1枚に収まるコンパクトなディストリビューションですが、インストールのパフォーマンスを確保するためにDVDに焼くことをおすすめします。

もちろん、DVDの中に「~~.ISO」というファイルが1つしかなかったら焼きミスしてます。

 

3.Proxmoxのインストールを行います。

なお、インストール中のスクリーンキャプチャ出来ないため、以下のサイトに乗っている手順でインストールを行なってください。

http://svpf.ws/fujish_blog/2010/02/proxmox-ve.html

・入力する内容はIPアドレス情報、ホスト名、管理者パスワード、国、タイムゾーンを

 インストール開始時に入力するだけなので開始前と終了後に色々入力させられる

 Windowsのインストールより簡単になっています。(XPまではインストール中にも

 入力させられたっけww)

・IPアドレスは自分の使っているPCに設定されているIPが192.168.xxx.yyy

 だった場合は192.168.xxx.zzzにします。zzzは201のように比較的大きい

 254以下の数値を入力します。また他の機器と重複しないように気をつけてください。

・ホスト名はグローバルIPをもらいサーバでない限り***.localにします。間違っても

 google.co.jpとか設定しないように。まあ、そのネットワークからGoogleに

 アクセスできなくなるだけですが(笑)

 

呼ばれた気がする

 

Windows用のブラウザは下記からダウンロードしましょう!

・Google Chrome

http://www.google.co.jp/chrome/intl/ja/landing_ie.html

・Firefox

http://www.mozilla.jp/firefox/

・Opera

http://www.opera.com/ja/

 

 

4.インストールの際に入力したIPアドレスにブラウザでアクセスします。

先程の例だと、以下のURLになります。

http://192.168.xxx.zzz/

自動的に転送されるので、httpsやポート番号を指定する必要はないです。

 

5.証明書の警告メッセージが表示されますが、このまま続行をクリックします。

 

6.ログオン画面が表示されるので、ログインします。

まず、LanguagesからJapaneseを選択し、ユーザーIDとパスワードを入力します。

ログインボタンを押します。

 

これでProxmoxのインストールは終了です。次は、VMを作ってみようと思います。

  • ログオンに失敗した場合はユーザーIDとパスワードを確認してください。 
  • 英語でログインしてしまったあとに日本語に変更する場合は一度ログアウトしてから言語を選ぶ必要があります。
  • IPがわからなくなったら、起動画面を確認してください。

 

 

9.コンソール画面の使い方を理解しよう!        

いくら環境を整えたとしても、使えなければただの箱です。

そこで、Proxmoxの使い方を解説します。

 

1.データセンター/検索画面

現在のProxmoxの状態を知ることが出来る画面です。

・ディスク使用率、メモリー使用率、CPU使用率、(連続)稼働時間は物理ハードウェアを

 示しています。

・この画面はログインしたあとに表示される「Welcome画面」のようなものなので、

 あまり設定を行うことはありません。

・あえて、設定する事項を上げると、リードオンリーのユーザーを作ったり、サーバを

 友人や家族とシェアする場合に特定のVMにアクセスする権限のあるユーザーを

 作る時でしょうか。

・Proxmoxの管理画面をインターネットに公開することはかなり危険なので注意が

 必要です。公開するならVPNなどを駆使することをおすすめします。

 

※下半分はログ表示領域なので常時表示されていますが、以下の解説ではカットします。

 

2.Proxmox/検索画面

Proxmoxの状態を見ることが出来る画面です。

左ペインでproxmoxを選択すると表示されます。

・種別はVMやストレージなどの区分が表示されます。

・説明はVMのIDや名前、ストレージの場所などが表示されます。

・VMディスク使用率は何故か0.00%のまま変化しませんが、正常です。

 (多分、ストレージを対象としてる項目なんでしょう。)

・メモリー使用率はVMに割り当てたメモリーの何%を消費しているかです。

 決して物理メモリーの使用率ではありません。

・稼働時間はVMの連続稼働時間を示しています。uptimeのことです。

 

3.proxmox/サマリー(状態常時)画面

Proxmoxの現在の状態を見ることが出来る画面です。

左ペインでproxmoxを選択し、「サマリー」タグをクリックすると表示されます。

・UptimeはProxmox自体の連続稼働時間です。これが大きいほど優秀なサーバー

 というわけではなく、最後にカーネルのアップデートを行った日付だったりします。

 安易に晒すと攻撃の対象になったりするので注意が必要です。

・Kernel Versionは文字通りカーネルのバージョンを示しています。作成された日付が

 表示されているので、どのくらい昔のものなのかわかります。

・グラフはCPCの使用率、load average、メモリー使用率、ネットワークトラヒックです。

・CPU使用率はコア数*100%がMAX値になっています。このマシンだと400%が

 最大ですね。

 

4.proxmox/ネットワーク画面

ネットワークの設定をする画面です。

左ペインでproxmoxを選択し、「ネットワーク」タグをクリックすると表示されます。

・名前に表示されている名前がこのシステムでの名前になります。

・eth*が物理インターフェイス、vmbr*がこの仮想サーバ上にあるHUBです。

・eth*にはIPを設定しないでください。

・GatewayはProxmox自体がアップデートを行いにインターネット接続を行う場所に

 設定します。通常は2箇所以上の設定は行いません。

 

Proxmoxの中のネットワークは以下の様なイメージになります。

・Proxmoxはサーバーラックです。その中に「vmbr*」という名前のHUBや

 「VM***」と呼ばれるサーバ、L2スイッチ、外部に出ているLANケーブルが

 詰まっています。

・VMから直接外に出すことはラックの仕様上できませんので、サーバは必ず

 vmbr**というHUBにつなぐ必要があります。(本物のラックだったら欠陥品ですが)

・外部接続できるLANケーブルの数は物理ハードウェアのLANポートの数と

 同じです。NUCの場合は1になります。

・外部接続できるLANケーブルは制限がありますが、そのLANケーブルを

 仮想的に複数のLANケーブルのように見立てることは可能です。(Tag VLAN)

 ※ただし、別途Tag VLAN対応のHUBが必要になります。

・このラックの中にあるサーバはLANポートが幾つもあり、ラック内にあるHUBには

 好きなだけつなぐことが出来ます。

・また、Proxmox自体もvmbr**と呼ばれるHUBに接続しています。

 

※VLANの解説は下記のサイトがわかりやすく解説しています。

  http://atnetwork.info/allied/vlan4.html

 

5.Proxmox/DNS画面

この画面はProxmox自体が名前を解決しに行くDNSサーバを設定する画面です。

左ペインでproxmoxを選択し、「DNS」タグをクリックすると表示されます。

・通常であればルーターのIPアドレスやプロバイダのDNSなどを設定します。

 おすすめのDNSはGoogleの8.8.8.8、8.8.4.4を設定しておくことです。

・Serch domainはローカル環境なので****.localになっています。

・Proxmox内にあるサーバを設定しないように。

 

7.Proxmox/localストレージ/サマリー画面

ディスク上に存在するパーティションの状況を表示する画面です。

左ペインでproxmox→local(ストレージ)をクリックすると表示されます。

・サイズはディスクのパーティション容量が表示されています。

・言うまでもなく「使用中」+「空き容量」=「サイズ」になります。

・使用率はグラフとして表示されます。

 

8.Proxmox/localストレージ/内容画面

ISO(インストール次に使うISOイメージファイル)やVMのイメージファイルなどを管理する画面です。

左ペインでproxmox→local(ストレージ)を選択し、「内容」タグをクリックすると表示されます。

・VMイメージの削除ができますがここで行わないでください。ISOイメージは削除可。

・インストール時に使うISOイメージはこの画面でアップロードします。

・形式はそのまま拡張子を表示しているだけです。

・Images欄がVMイメージで、ISOがISOイメージです。

 

9.Proxmox/VM/サマリー画面

この画面でVMの起動、シャットダウン、停止(強制終了)、リセット(強制再起動)、マイグレート(移設)、コンソール(画面表示)が行えます。

左ペインでproxmox→操作したいVMの順で選択すると表示できます。

・状態は起動中は「Running」、停止中は「Stopped」になります。

・CPU使用率はそのVMに割り当てたCPUのコア数*100が最大値になります。

・メモリー使用は現在のVMのメモリー使用が表示されます。

 最大値は割り当てた容量(可変サイズの場合は最大値)です。

・稼働時間は最終起動時からの連続稼働時間です。

・メモはメモ欄をダブルクリックすると色々書けます。

・グラフはCPU使用率(前述)、メモリー使用率(前述)、ネットワークトラヒック、

 ディスクアクセスです。

 

10.Proxmox/VM/ハードウェア画面

この画面でVMのハードウェア構成の変更/確認ができます。
左ペインでproxmox→操作したいVMの順で選択し、「ハードウェア」タグすると表示できます。

・追加や削除、編集などの変更作業はVMを停止してから行いましょう。

 物理マシンの起動中にPCIスロットに追加する猛者はいないでしょ?

・メモリー割り当て(容量)を変更できます。

・プロセッサも置き換えることが出来ます。

・CD/DVDを入れ替えることができますが、普通しないと思います。

・ハードディスクを追加/削除することもできます。

・ネットワークディバイスの追加/削除、接続先のvmbr**(仮想HUB)の変更ができます。

 

11.Proxmox/VM/オプション画面

この画面でVMの詳細設定ができます。

左ペインでproxmox→操作したいVMの順で選択し、「オプション」タグすると表示できます。

・作成時に設定したOSの項目を変更できますが、別OSを再インストールするときは

 VMの再構築をおすすめします。

・ブート時に起動を有効にすると再起動時に自動的に再開します。

 DHCPを同居させるときに便利。

・ブート順はDisk→CD-ROM→Networkの順またはDisk以外無効にすることを

 おすすめします。

・よくわからない項目をよくわからず変更するとVMが起動しなくなります。覚悟♪

 

 

 

10.VM(仮想マシン)を作ってみよう!          

コンソール画面の使い方を理解したら、実際にVMを作成してみましょう。

VMを立ちあげなければVM専用機のあまり意味が無いのです。

試しにWindows7とCentOS6をインストールします。

 

1.左ペインからproxmoxを選び、右上の「VMを作成」をクリックします。

 

2.VMのID、名前を設定します。

・ノード、Resource Poolはクラスタリング時の設定なので操作しないでください。

・VM IDはお好きな3桁の数字、名前はわかりやすいものを設定します。

 

3.インストールするOSを選択します。

・Windows7をインストールする場合:

・CentOS6をインストールする場合:

インストールするOSによって仮想化のアルゴリズムが多少異なるようなのでLinuxとWindowsの設定は「必ず」正しいOSを選択してください。

 

4.インストールするOSのISOイメージを選択します。

出来る限りISOイメージを利用して上から2つ目の「Use physical Drive」(物理ディバイスを使う)は選択しないでください。

 

5.ハードディスクの設定です。SSDでもHDDでもHDDとして認識されます。

・Bus/DeviceはSATAを選択します。

・ストレージはHDDを保存するディスクを選びます。

・ディスクサイズは適切なものを選びます。サーバ用途によって異なります。(def32GB)

・それ以外の設定は基本しないでOKですが、仮想ディスク形式などはお好みで。

 

6.

・CPU TypeはLinuxを利用するなら「Westmere」を選択します。

・Windowsの場合はCore2Duoなど見慣れたものを選べばいいんじゃないかな(怖い)

・Sockets、Coresは実際のハードウェアに依存しないのでOSによって選びます。

 ※ただし、Windowsには色々制限があるので1Sockets/複数Coresにします。

 

7.メモリー容量を設定します。

・Use fixed size memoryは固定容量で割り当てたいときに選択します。

  ・Windowsの場合は最低でも公式の必要を割り当てます。

  ・Linuxの場合は1024MB(1GB)あれば十分です。

 

・Automatically allocate・・・は可変容量で割り当てたいときに選択します。

  ・Windowsの場合は公式の必要をMinに、推奨をMaxに設定します。

    ・XPの場合はMin:256MB/Max:512~1024MBで良いかと。

  ・Linuxの場合はMin:512MB/Max:1024MB程度にします。

    ・ただし、Proxyや複数デーモンを上げる場合、Maxは余裕を見てください。

 

8.接続するvmbr**を選択します。

・Bridge modeを通常選択します。

  ・デフォルトだとvmbr0しかありません。

  ・VLAN Tagは前述を読んでください。ただし、後述の方法でvmbr**を追加して

   利用した方がわかりやすくなります。

・NAT modeはVMwareを利用してWindowsにVMを立ち上げるようなときに

 利用します。サーバ用途では全く無縁です。

 

9.設定内容を確認します。

・設定内容を確認します。間違っている場合は適切なタグを選択して、設定を

 変更してください。

 

10.VMが完成しました。

これでVMが完成しました。

・自作PCにおけるハードウェアの組立が終わったところです。

・まだOSはいうまでもなくインストールされていませんので、インストールします。

 

 

 

11.VMにOSをインストールしてみよう!         

OSが入っていないPCはただの箱です。それと同じでVMも作っただけでは意味をなしません。

なのでOSをインストールします。

※あくまでもNUCのレビューであって、Windows7やCentOSのレビューではないので、

  ここではProxmoxにインストールするために必要な部分だけ表します。詳細はリンク先の

  ページを参考にしてください。

 

共通項目1:インストールISOイメージの取得とアップロード

物理ハードウェアにOSをインストールする際にDVDが必要なようにVMにインストールする場合はISOイメージと呼ばれるDVDをファイルにしたものが必要です。

 

初心者向けLinuxではUbuntuやCentOS5系(バージョンが古いが、情報が豊富なので)がおすすめのディストリビューションです。

 

ファイル容量に制限はありませんが、5GBくらいにしておきましょう。

 

1.ISOファイルの取得

  a:Linuxの場合

WindowsをインストールするにはWindowsのDVDの購入が必要なのと同じで、LinuxをインストールするにもLinuxのISOイメージのダウンロードが必要です。

Ubuntu:http://www.ubuntulinux.jp/download

CentOS5系:http://pc-os.seesaa.net/article/38943394.html

ミラーの選択は自由ですが、私の環境(フレッツ光NEXT/plala)や大学の回線(TOKAI Networks)の場合、IIJが一番早いです。

  b:Windowsの場合

以下のサイトを参考にして、インストールDVDからISOを作成します。

http://pc.casey.jp/archives/153893345

※ライセンス違反にならないように注意が必要です。通常、インストールメディアの

  バックアップは1つまでと決められていたりします。

※絶対に、WindowsのISOファイルの受け渡しや、不特定多数への配信はダメです。

 

2.Proxmoxへイメージファイルをアップロードします。

proxmox/local(ストレージ)/内容画面を開きます。

左ペインでproxmox→local(ストレージ)を選択し、「内容」タグをクリックすると表示されます。

緑色で囲んだ「アップロード」をクリックします。

 

3.アップロードしたいファイルを選びます。

Proxmoxにアップロードしたいファイルを選択し、アップロードをクリックします。

ここではWindows 7 64bitのマルチエディションようインストールメディアを使います。

 

4.アップロードしています。

そのまま待ちます。

 

5.アップロード画面が消えました。

でも、アップロードは終わっていません。なぜかというと、容量がおかしいからです。

 

6.アップロードが完了しました。

容量がDVDやローカルのISOイメージと同じになったらアップロードは終了です。

 

 

共通項目2:VMコンソール画面の表示

はじめのどのOSをインストールする場合も共通の項目です。

1.コンソール画面を立ち上げます。

先ほどのVM作成完了の画面です。

a.この画面は、左ペインからproxmox→インストール先VMを選択します。

b.右上のコンソールボタンを押します。

 

2.Javaの警告画面が表示されます。

a.必ず「この発行者からのコンテンツを常に信頼」のチェックボックスにチェックします。

b.「はい」をクリックします。

 

3.もう一度Javaの警告画面が表示されます。

a.「オプションの表示」をクリックし、必ず「この発行者からのコンテンツを常に信頼」に

  チェックします。この動作を行わないと毎回このウインドウが出てきます。

b.「リスクを受け入れて・・・」にチェックを入れて「実行」をクリックします。

  このチェックを入れないと実行がグレーアウトしています。


4.コンソール画面が表示されます。

a.画面に「Status: Connected to server」と出ていることを確認します。

  少し待っても表示されない場合は右側の再読み込みをクリックします。

b.左上の「起動」をボタンをクリックします。

 

5.ここからWindows7の場合とLinux(CentOS6)の場合で異なります。

 

 

Windows7の場合:

Windows7をインストールする場合の独自項目です。

Windows7のインストール方法は下記サイトを参考にしてください。

http://www.regin.co.jp/install/win7inst.html

 

1.Windows7のインストーラが起動します。

通常のPCにインストールするときと同じようにWindowsのインストーラが立ち上がってきます。操作はマウスポインタをこのウィンドウ上に持っていったば状態で操作を行えばキーボード・マウスとも聞きます。

 

2.ここまで来れば後はWindowsを通常通りインストールするだけです。

 

3.あくまでもテストでインストールを行う(ライセンスキーを入力しない)ので、

  とりあえずHome Basicをインストールしてみます(笑)

 

4.インストールが始まります。

この状態だとどう見てもAeroが有効になっているように思えるのですが…

 

5.インストールが終わり、入力画面になります。

さっきまで有効になっていたAeroが無効になってませんか??気のせいでしょうか?

 

6.インストールが終わり、再起動をかけた後にデバイスマネージャーを開いてみます。

・PCIデバイスに!マークがついていますが、これはどのようなデバイスなのでしょうか。

 検討もつかないです。

・また、オーディオデバイスは存在しないので、右下の音量調整アイコンはXマークが

 ついています。これはミュートではなく、デバイスがないという意味です。

 

7.ネットワークにもちゃんとつながります。

とりあえず、ChromeのダウンローダーでChromeのダウンロードサイトにアクセスしてみました。nslookupやpingなどもしっかり出来ます。

 

これで完了です。VM上にインストールするからと言って特別なWindowが表示されたり、設定が必要になるわけでもなく、必要なデバイスは全てインストールされました。

思ったより簡単すぎて驚きです。

Linux上のVMにWindowsをインストールするにもかなり敷居が下がったといえるでしょう。

 

お勧めですよ。ノートPCにLinuxを入れてVMでWindowsを動かすの。

特にメールやネットしか使わない人や、開発環境としてLinuxを愛用している人にオススメです。

はっきり言うとエロゲーがWine上でちゃんと動かないのが不満ですが(笑)

これがちゃんと動けば、後はLinuxまっしぐらなのですが・・・。

 

 

Linux(CentOS6)の場合:

Linux(CentOS6)をインストールする場合の独自項目です。

LinuxでもWindowsと同じくインストール方法は物理ハードウェアにインストールするときと全く同じなので、インストール方法は下記URLを確認してください。


1.インストーラが起動します。

インストーラの起動選択画面が表示されます。一番上を選択してEnterキーを押します。

メモテスや一番上のHDDから起動するのようなメニューがある点がWindowsとは大違いです。もちろん、こちらのほうが使いやすいことは言うまでもありません。


2.グラフィカルインストールではなく、テキストベースインストールになります。

Welcome to CentOS! Enterキーを押します。

 

3.上記のサイトの手順道理インストールを行えばインストールは終了です。

 

4.インストールが終了しました。再起動を行うのでCDを抜いてください。

CDの排出処理は起動順位がDisk→CDになっているので不要です。

CDの排出手順は「9.コンソール画面の使い方を理解しよう!」の「11.Proxmox/VM/オプション画面」を参照してください。

 

5.CentOSが起動しました。

試しにID:root/PW:インストール時に入力したものでログインをしてみましょう。

 

 

12.まとめ                                                                

感想:NUCで仮想サーバを立ててみた感想です。

はじめに一言

SSDの速度はとても速いですが、なぜか起動していない状態でも発熱しています。なんで??

 

NUCという小型PCという性質上、Proxmoxを運用するということは難しいと思っていましたが、すんなりとProxmoxがインストールできてしまいました。LANポートが1つしかない点や外部拡張端子がUSB2.0だけしかない、内部にSata端子がないなどの不満はありますが、miniPCIeが2つある点を考えるとsorrowさんの「PT2を強引につなげたレビュー」

があるのように、どうにでもなりそうな雰囲気があります。

もはや想像力は無限大ですね。

 

せっかく、a/b/g/nの無線LAN+ブルートゥース4.0対応の無線拡張カードを同封していただいたのですが、NUC上で利用できなく申し訳ないです。ノートPCにて有効活用させて頂きます。

Proxmoxでは無線LANは利用できるものの、ブルートゥースは論外なのです。

 

最近ではノートPCより小さいこのサイズでホームサーバが構築できるとはものすごい進化です。

消費電力も低いですし、ホームサーバにピッタリのハードウェアです。が、熱暴走に注意です。

実際に消費電力を測ってみたところ、

高負担時は23W程度

 

低負担時は10W以下になっていました。

 

因みに現在使っているメイン機は120W程度、サーバは50W程度になっていますから、うまく利用すれば間違い無く節電になります。

ただ、HDDを設置するとすごいんでしょ・・・?

 

 

Intelさんにお願い

  • 箱のSEはびっくりしましたし、この発想はなかったし、斬新だと思います。が、そんなところにお金かけるなら普通にミッキーケーブル入れてください。
  • FANの設定がデフォルトでは高負担時に涼しい春先でも熱暴走します。夏場どうなることか・・・。ましてや地デジの録画やBD、H264 Full HDの再生を企んだ日には目も当てられない状況になると思います。
  • BIOSのアップデートしないとBIOS設定画面に入れないのは、事前情報が欲しかったです。(てか、リコールレベルのバグじゃ…)

 

 

以上で仮想サーバを立ち上げるレビューは終了です。

ご清聴ありがとございました。 

 

―――完―――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

13.高度な設定をしてみよう!             

ここからは、普通しないことをします。
それなりにいろいろぶち壊す※1覚悟で挑んでください。
そんなエクスタシーな要素を追加した※2(マテコラ)レビューを読みたい方は下へどぞどぞ~
もちろん、何かあっても私やZigsowさん、Intelさんに泣きつかないでくださいね。

 

※1:再インストールが必要になるかもということです。最悪ハードが壊れるかも。
※2:確かリトバスEXの売り文句だった気がする(笑)

 

13-A:VLANを使ってみよう!

前述にしたVLANですが、実際はどう設定するかよくわからないと思います。

イメージとするとこんなので全く問題ないのですが・・・。

 

現実はそう甘くありません。

てか、これでつながるわけありません。

てか、これで繋がってしまっては世の中にネットワークエンジニアはいなくなってしまいます。

 

では、どうやってVLANを切るのか説明をしたいと思います。

VLANの説明は前述のURL(http://atnetwork.info/allied/vlan4.html)の解説で理解したと思いますが、実際の設定はどうやって行うのかを解説したいと思います。

 

この解説ではeth0(NUC唯一のLANポート)にVLAN ID:5のVLANを設定します。

 

1.proxmox/ネットワーク画面を開きます。

開き方は「9.コンソール画面の使い方を理解しよう!」内の「4.proxmox/ネットワーク画面」を参照してください。

 

2.「作成」→「Bridge」の順にクリックします。

 

3.Bridgeの設定を入力します。

名前に「vmbr[VLAN ID]」(この場合「vmbr5」)と入力します。

Bridge portsに「[物理NIC名].[VLAN ID]」(この場合eth0.5)と入力します。

 ※通常のタグ無しVLAN(VLANを設定しない)の場合eth0とだけ入力します。

IPアドレスやサブネットマスクはそのVLANからProxmoxにアクセスしたい場合にのみ設定します。Gatewayは空にします。

 

4.vmbr5が増えました。完了です。

どうですか?VLANの設定が1分もかからずに設定できました。

 

5.再起動します。

 

 

かずや。さんのレビューの「VPNサーバ」

では、WindowsにIntelの専用マネージメントツールをインストールしていますが、

Linuxの場合は「eth0.[Vlan ID]」と記述するだけでVLANが作成出来ます。

また、Intelのツールでは設定可能なVLAN数に上限がありますが、Linuxでは

上限がありません。論理上4096VLAN作れます。(誰もやらないけど。)

 

ただ、Intelのツールに劣る点は「GUIで設定すると再起動が必要になる」ことです。

CUIで直接ファイルを編集して、ネットワークの上げ下げだけでも設定出来ますが、

難しい上、ファイルを書き換えると最悪ネットワークからProxmoxへのアクセスが

できなくなります。

 

4口の集合情報コンセントで代用していたHUB側はどうなるんですか?

それは、購入したL2スイッチの設定を煮たり焼いたりしてみてください。

おすすめのL2-SWはアライドテレシスのGS908Mです。ファンレスでヤフオクで5000円くらいで落ちていて、VLANなど一連のネットワーク機能は利用が可能です。

こいつの場合は、次のように設定します。

想定

NUCに8番ポートを接続、

1~6番ポートをタグ無し(VLANの設定なし/VLAN名default)に設定

7番ポートをVLAN ID=5(VLAN名/id5net)に設定

 

シリアル接続をしてデフォルトIDでログイン

ID:managar PW:friend

ひたすらコマンドを叩く

create vlan=id5net VID=5

VLAN ID=5のid5netというVLANを作成

delete vlan=default port=7

7番に設定されているdefaultVLANを削除。タグ無しは1ポートに1VLANだけ可

add vlan=id5net port=8 frame=tagged

8番にタグ付きでid5netVLANを追加

add vlan=id5net port=7 frame=untagged

7番をid5netに設定。

 

create config=hoge.cfg

set config=hoge.cfg

このコマンドで設定を保存して、次回起動時からその設定を自動的に読むようになる。

 

これで仮想的にNUCにLANポートが2つ出来ました。

基本的にSWのポート数-1のVLANを設定出来ます。1ポートはNUCにつなぐポートです。

また、L2-SWは正しく設定することによって何台でもカスケードできるので、実質規格上の上限である4096までやる気になれば設定が可能です。(やる気はしないが)

 

#682  プレミアムレビュー

コメント (18)

  • 砧順一(きぬたじゅんいち)さん

    2013/05/06

    なかなか面白そうなレビューテーマですね。
    しかし・・・よくみると誤字などがいくつか散見されているようです。
    落ち着いて書いたほうがよさそうですね・・・。
  • タコシーさん

    2013/05/06

    公開....間違いやすいんですよね
    私も一度やりました 

    以前改訂してとzigsow運営さんにはメールしたんだけど
    公開がデフォみたいになっているんですね
  • takさん

    2013/05/06

    NUCは意外(でもない)に、かなり発熱します。
    chrome立ち上げてるだけでコア温度が80度とかになりますのでサーバでなくとも、外付けファンなど冷却方法を考えないと、です。
    天板がヒートシンク代わりになってるようです。
    これからの時期は温度注意ですね。
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