以前は仕事の出張など多く、PCもノートや持ち運びの出来るものが
主体だったので必然的にポータブルHDDをよく使いました。
その名残で、ポータブルなHDDをみると欲しくなってしまう事が
多々あり今までに何台か購入し使用しています。
今の用途は、デジカメやビデオで撮ったファイルの保管がメインで、
バックアップ的な要素も大きいです。
今回は上記のような観点から、レビューをしていく予定です。
また、下記レビュー課題もあわせて行います。
レビュー課題
①Ultrabookの外部ストレージとして画像データや動画を保存するなど
②Ultrabookとデジカメ(NEX-5R)を連携して、写真をwifiで本体送信しSSDに保存
③スマホの外部ドライブとしての利用を試みる
今回のレビューは、以下の項目で記載する予定です。
1、「カクうす9」の仕様
1.1 仕様
1.2 パッケージ
1.3 外見
2、各種測定(比較)
2.1 ベンチマーク
2.2 所有ポータブルHDDなど比較
3、使用環境
3.1 Ultrabook HP Folio
4、利用シーン
4.1 外に持ち出して利用 (レビュー課題①)
4.2 デジタルカメラ(NEX-5R)と連携 (レビュー課題②)
4.3 スマホのGalaxy S2に接続 (レビュー課題③)
5、総評
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1、「カクうす9」の仕様
1.1 仕様
「カクうす9」は、名前の通り薄さが9mmのSSDを採用したUSB3.0の
ポータブルSSDになります。
「カクうす9」は「かくうすきゅー」と読みます。
接続は、USB 3.0、2.0両方使えOSは、Windows XP以降 Windows 8まで
また、Mac OS X 10.7~10.8に対応しています。
ラインナップは、容量により下記3種類あります。
60GB:HDPX-UTSS60K
120GB:HDPX-UTSS120K
240GB:HDPX-UTSS240K
内蔵のSSDは、Intel製を採用しているとのことで、シーケンシャル
リードが約250MB/sと謳われています。
この点は、後記の「2.1 ベンチマーク」で計測します。
Windows 8認証ロゴ取得をしており、Windows 8の新機能「Windows To Go」
にも対応しています(Windows Enterpriseが必要)。
○主な仕様
対応機種:USB 3.0/USB 2.0いずれかのポートを装備した機種
(DOS/Vマシン、Apple Macintoshシリーズ)
対応OS:Windows 8(32・64ビット)/Windows 7(32・64ビット)
/Windows Vista(32・64ビット)/Windows XP
Mac OS X 10.7~10.8
外形寸法(本体のみ):約75(W)×110(D)×9(H)mm
質量(本体のみ):約110g
フォーマット:NTFS
電源:USBバスパワー(USBポートより電源供給)
(ACアダプター:USB-ACADP5[別売]による電源供給も可能)
設置条件:横置き
保証期間:1年保証
質量(梱包時):約245g
各種取得規格、法規制:VCCI Class A、RoHS指令準拠
添付品:USB 3.0ケーブル(A-MicroBタイプ/30cm)
Url:http://www.iodata.jp/product/hdd/portable/hdpx-utss/
1.2 パッケージ
パッケージは、いたって普通です。
付属品として、
・カクうす9本体
・USB 3.0ケーブル
・説明書
上記が同梱されています。
ちょっと気になったのは、収納するケースなどない点です。
USB 3.0ケーブルは本体に内蔵していなく特殊なコネクタ
形状をしているため、本体と一緒に使用する(持ち歩く)
ことになります。
そうした場合に、USBコネクタで本体のケース部分に傷が
ついてしまうことがあるので(今までの経験上)、できれば
ケースは標準でつけて欲しいと思います。
(所有しているUSB 3.0のポータブルHDDには、付属していま
した。)
1.3 外見
カクうす9の一番の特徴は、名前にもある薄さ9mmです。
普通のポータブルHDDなどは、既存の2.5インチサイズのHDDを内蔵
するので、衝撃吸収など考慮してあると必然的に一回り大きく
なってしまいます。
2.5インチのHDDやSSDのサイズは、7~9.5mmなので、9mmの
薄さは、2.5インチHDD、SSDの最小7mm+2mmという事になり
この薄さは魅力的で、ほぼ2.5インチのSSDを裸で使っている
ような感じです。
上下、サイドともヘアラインの入った高精細な超薄型アルミ
パネル製のケースで覆われています。
前後は、プラスチック性になっており、前部分にUSB3.0
ケーブル接続口とアクセスランプが内蔵されています。
アクセスランプは、USB 2.0では緑色、3.0では青色で
点灯します。
サイドに関しては、前後のプラスチックが一体化したものが
真ん中にアルミケースに挟まれているようにみえます
(振動吸収のため?)。
前後のプラスチック部分ですが結構薄いため、角から落下した
場合に破損や衝撃がアルミパネルのケースに及ばないか心配に
なります。
全体的に、とても薄くコンパクトなので本体の持ち運びは
今までのポータブルな記憶メディアの中で最良かと思い
ました。
どれくらいコンパクトかというとスマホ(GalaxyS2)と同じ
くらいの薄さで大きさは、少し幅があるくらいです。
2、各種測定
2.1 ベンチマーク
各種ベンチマークと処理における時間など計測します。
ベンチマークには、Crystal Disk Infoを使用し環境は
メインで使っているUltrabook HP Folio 13で行います。
・HP Folio 13
OS:Windows 7 Home Premium (64bit)
チップセット:モバイル Intel HM65 Express
CPU:Core i5-2467M
メモリー:4GB PC3-10600 (1,333MHz)
USB 3.0コントローラ:Fresco Logic xHCI(USB3) Controller FL1009 Series
(ドライバVer. 3.5.4.0)
ソフト:CrystalDiskMark Nano Pico Edition 1.0 (based on CrystalDiskMark 3.0.1 x64)
テストデータ:ランダム 1000MB
CrystalDiskMarkの値
CrystalDiskInfoの値
計測してみましたが、ちょっとWriteの値が低いかなと感じたりして
います。Folio本体やUSBドライが関係しているのかなど今後調べて
みようと思います。
CrystalDiskInfoの値をみると、SSDはIntelのSSD520のよう
です。ちょっと嬉しいですね(^^)
2.2 所有ポータブルHDDと比較
今まで所有してきた、ポータブルHDDと比較を行います。
とりあえず手元にあったものだけの画像になります。まだ、何台か
あったと記憶していますw。
古いものと比較しても、あまり意味が無いので、比較的新しい
USB 2.0のポータブルHDD2台と、USB 3.0のポータブルHDD2台の
計4台で比較を行います。
その他HDDの値
上2台が、USB3.0接続HDD、下2台がUSB2.0接続HDD
「カクうす9」と比較すると概ね上回っています。
4Kに関しては、早いですね(^^)。
3、使用環境
3.1 Ultrabook HP Folio 13 (レビュー課題②)
測定では、自作PCも比較のため使用しましたが「カクうす9」は
携帯してこそ進化を発揮すると思います。
よって、HP Folioの利用をメインで今後記載していきます。
HP Folio 13 簡略スペック
OS:Windows 7 Home Premium (64bit)
SSD:128GB
USBポート:USB3.0ポート×1、USB2.0ポート×1
サイズ:318.5 x 220.2 x 18 mm
重さ:約1.5kg
HP Folioは、Ultrabookが出始めた頃に発売された機種で、一通り
の機能と(SSD、USB3.0など)、コンパクトさを兼ね備えています。
しかし、内蔵SSDが128GBしかないためデータ領域は限られて
しまいます。
現状、必要なアプリケーションなどインストールした状態で
残り容量が、40GBになっています。
画像や動画のデータを加工や保存を行う場合には心許ないので
「カクうす9」の120GBという容量は、データ領域として使用する
には、うってつけです。
4、利用シーン
4.1 外に持ち出して利用 (レビュー課題③)
早速、外に持ち出してみました。
まず最初に、「カクうす9」はケースが付属していないため
USBケーブルと一緒に持ち歩くと、本体に傷がつく恐れが
あります。
その防止のため、100均でケースを購入してきました。
チャック付だと金具で傷が付く可能性があるので、チャック
がないケースを選びました。
結構、サイズがギリギリでしたが、これで傷とある程度の
衝撃防止になります。
Ultrabookの持ち運びには、バッファローのPCケースを
利用しています。
このケースには、外側がポケットになっており付属品など
入れることができます。
「カクうす9」は、コンパクトなのでUSBケーブルと同様に
問題なくポケットに入りました。
外側のポケットでも、振動に強いSSDなので安心して持ち
歩くことが出来ます。
とりあえず、Ultrabookの時と同様に携帯して、外出して
みました(^^)。
ちょうど、年配の方からPCに関して教えて欲しいと依頼が
あったので、いきつけのお店で会うことにしました。
Folioと「カクうす9」を机に置いてみましたが、色的にも
ピッタリですw
あと、お風呂に行ってきたので休憩室で撮ってきた画像の
整理なども。
この日は、天候が良くなく海辺のお店からボディーボードを
している人たちを撮ったりしました。
4.2 デジタルカメラ(NEX-5R)と連携
2012年末に衝動買いした「NEX-5R」は、wifi機能を搭載して
いるので、ワイヤレスでPCと接続できます。
これにより、デジカメから「カクうす9」へデータの保存も
便利になります。
できれば、外出先でもワイヤレス機能を使いデータ転送を
行いたかったのですが、現在の仕様ではルーターを介して
しか行えないようなので、上記作業は自宅の環境下にて
行っています。
SONYのPlayMemoriesHomeを使用しワイヤレスで接続
しています。
4.3 Galaxy S2に接続 (レビュー課題③)
Ultrabookとの連携は、普通なので変わった使い方として
スマホとの連携を試したみました。
スマホに接続するためには、以下の機器を使用しています。
・アンドロイド接続アダプター
アンドロイドのUSB端子に接続することにより、SDカード
マイクロSDカード、USBメモリなど利用可能になります。
変わった特徴として、ポータブルHDD用に電源供給ポート
(microUSB)端子も装備しています。
・エネループ ブーストスティック
上記アダプターを使用する際に、電源として利用します。
折角コンパクトな、「カクうす9」なので、使用する機器も
コンパクトにしてみました。
上記で使用を行おうと思ったのですが、その前に一つ作業が
あります。
上記機器では、「カクうす9」は標準でNTFSフォーマットなの
ですがFAT32しか対応していません。よって、FAT32での
フォーマットが必要になります。
ファーマットには、IOさんのツールを使用しています。
・I-O DATA ハードディスクフォーマッタ
http://www.iodata.jp/lib/product/i/2107.htm
機器を揃え、「カクうす9」をFAT32でフォーマットし接続
しましたが、認識が正しく行われていないようでファイルの
確認や操作が出来ませんでした。
LEDの表示やUSBフォルダとして認識はされているよう
なのですが、また調べたいと思います。
どちらにしても、FAT32でのフォーマットが必要になるなど
利便性は、ちょっと厳しいかと思いました。
5、総評
今回、「カクうす9」のレビューを行わさせて頂き、薄い
ポータブルSSDの便利さを実感できました。
ポータブルHDDだと、やはり衝撃など心配になり持ち運びにも
気を使うことがしばしばありましたが、SSDだと安心です。
数年前、USBメモリは今と違い高価だったので容量単価で考え
ると、ポータブルHDDの方が割安でした。
現在は、USBメモリも16GBや32GBと大容量になって値段も下がり
使い勝手も良くなってきました。しかし、画像、動画となると
ファイルサイズも大きくなり、携帯性を考えると大容量の
ポータブルHDDなどが必要になります。
2.5インチのSSDは何台か所有していますが、それを外付けのSSDと
して扱うには、使っているPCの内臓HDDを換装したほうが・・・と
考えてしまい勿体無く思ってしまい、今まで実行してきませんでした。
しかし、「カクうす9」はSSDが組み込まれた製品なので、そのような
迷いも無くポータブルSSDとして使うことができますw
実際に、Ultrabookと一緒に持ち歩いて使ってみましたが、
薄くコンパクトなので嵩張らず、PCケースのポケットにも問題なく入り
ました。また、衝撃の心配もHDDより少なくなりUSB 3.0の速度も
相まって、Ultrabookのコンセプトにも合った製品かと思います。
「カクうす9」は、SSDを採用したUltrabookにおいて限られた容量の
記憶領域を補完するための外部記憶装置としては、マッチして
いると感じました(SSD採用のUltrabookの多くの容量が、120GBな
事もふまえて)。
今回はプライベートでの使用でしたが、120GBという容量で衝撃に
強い特徴を持ったポータブルSSDは、大切で容量の大きいデータを
持ち運ぶ仕事にも適していると思います。機会があれば会社でも
薦めてみようかと思います。
(Ultrabookは、HP Folioを薦めてみたのですが、Dellの
Vostro 3360が採用されました(^^;)
「カクうす9」は、9mmという薄さとコンパクトさ、また衝撃に
強いSSDを採用しUSB 3.0対応と120GBの容量は、現状使用できる
ポータブルなメディアとして、様々な面で秀でている製品かと
思われます。
ただ、1点価格に関しては他のポータブルHDDと比べると容量的に
割高になってしまうので、この点を機能の価格と納得できれば
買いかと思います。
[評価]
○な点
9mmの薄さ
コンパクト
USB 3.0
IntelのSSDを採用
×な点
USB 3.0ケーブルが太い
(仕様かと思いますが)
対衝撃性が、少し不安
(角から落ちたら破損しそう)
△な点(改善点)
収納ケースが欲しい
衝撃面の改良を
(周囲にプラスチックのバンパーなど)
発熱が少し多いかも
以上が、本レビューとなります。
誤字や誤った情報などありましたら、御指摘を頂けると幸いです。
最後まで閲覧していただき、ありがとうござました。
○おまけ画像
カクうす9に鍵付きUSBをつけて・・・変換コネクタを3つ挟んでいます(^^;
(全く意味がありませんw)
リンさん
2013/03/03
カフェとか素敵ですよね。バイクに乗ってビューっと行っているのかな。
後、Ultrabookでのベンチマークスコアがすごぶる良いのが羨ましいです。
私はシーケンシャル100MB/sも行きませんでした・・・。
ドライバが悪いのかなぁ。。。
私も現在レビュー作成中で最終チェック中です。
明日にはアップする予定なのでお時間があれば見て下さい☆
後、スマートフォンの為にフォーマットした後のコメントで、
>認識が正しく行われたい無いようでファイルの確認や操作が出来ませんでした。
認識が正しく行われていないようでの間違えかな?^^
mickeyさん
2013/03/03
コメントを、ありがとうございます m(_ _)m
誤字、早速修正しました。ご指摘、感謝します。
カクうす9は、携帯に便利ですね。薄くて衝撃にも強い
SSDを採用しているので持ち運びに安心感があります。
今回は、まだ寒いのでバイクに乗れないのですが
暖かくなったらバイクと一緒に運用したいと思います(^^)
ベンチマークスコアは、ドライバなどにもよって変わる
可能性があるので、ちょっとややこしい所ですね。
レビュー頑張ってください(^^)