カクうすのSSDを試させて頂くことになりました。ブラックとブルーを基調としたきれいなパッケージの製品で、本体、ケーブル、取説が入っています。
今回はMac環境での使用と自転車通勤での持ち運びをテーマに応募させて頂きました。
本体は美しいヘアライン仕上げのアルミパネルのケースが使われています。
第一印象は「名刺入れ」です。職場の人に聞いてみると「何これ名刺入れ?」でした。
自宅で妻に聞いてみると「名刺入れ?電子手帳?」で息子に聞いてみると「新しいおもちゃ」ということでした。みんなケースの脇から開こうとして「開かないよ」と言い出す点は共通です。
以前レビューさせていただいたSSDと並べて見ました。SSDにコネクタ類と取り付けたサイズでそのままケースが出来上がっているようで、非常にコンパクトです。
試しに重さを量ってみましたが、103gととても軽量です。公式サイトでは約110gとなっています。ノートPCと一緒に持ち運んでも苦にならない重さですね。
予定どおりMac環境で使用させていただきます。
パッケージにはMac対応と謳ってあり、TimeMachineとしても使用できるとの記載があります。TimeMachineとして使うには容量的なこともありますが、私は職場と自宅のデータの持ち運びとして使用します。
MacProはUSB3.0の拡張カードを取り付けているのでSSDのパフォーマンスが期待できます。
そのままつないで見たところです。フォーマットはNTFSと表示され、情報を見ると読み出しのみ可能となっています。
Windowsマシンとは共用しないのでMacOS拡張でフォーマットをしました。
個人情報などが入っているわけではありませんが、仕事で使うデータを持ち運ぶので暗号化をしておきます。OSのメニューから暗号化を選んで終了です。
システム情報ではこのように表示されます。接続したカクうすは速度が480Mb/秒と表示されますが、拡張カードのためだと思います。
USB3.0を標準で搭載しているMacでは正しい表示がされるのではないでしょうか。
青いランプが灯り、USB3.0として機能しています。USB2.0接続ではグリーンのランプが灯ります。カクうす側はMicro-Bコネクタになっていて接続もしっかりしています。
とりあえず目に見える指標としてベンチマークを取ってみました。予想よりずっと速くて驚きます。READの速さが際立っていますね。
Adobeのアプリケーションなどの仮想記憶に使うとパフォーマンスがアップしそうです。また、SSDではまだ容量の問題があるかと思いますが、業務として動画を扱う場合でも速度に不満はないと思います。
データのコピー時間を計測してみました。3回測定した平均です。
850MBはSeagate社ST31500341ASからのコピーで、2GBはIntel SSD520からのコピーです。
今まで使っていたポータブルHDDもUSB3.0なので遅いとは思っていませんでしたが、比べてみると2倍以上の速度が出ているようで、一度体験してしまうと元には戻れなくなります。
社内でのデータのやり取りはネットワークで行っていますが、サーバでカタログ管理しない単純なデータのやりとりならSSDを持っていってその場でコピーすると速いですね。
その分コピー中にさぼったり出来なくなってしまいますが……
作業中に大きな違いを実感した所がありました。
ファイルの保存などのダイアログ拡張でDefault Folder Xを使っています。このアプリケーションは最近使ったフォルダを覚えておく機能があるのですが、ポータブルHDDを接続していたときはリストが開くまで少し時間がかかりました。
カクうすのSSDに入れ替えてからはリストも一瞬で現れるようになり、レスポンスがとても良くなりました。毎日何十回も行う作業なので、反応の良さはストレス軽減につながると思います。
今のところ起動ディスクとして常用する予定はありませんが、パッケージに書いてあるので試してみることにします。
MacProの起動ディスクとして使用するのでGUIDパーティションテーブルにしておきます。こちらは最初のフォーマットの際に設定しておきました。
残念ながらCalDigitのカードでのUSBはドライバを読み込む必要があるのでUSB3.0では起動ディスクとして認識しませんし、OSのインストール自体が出来ません。
ということで今回はUSB2.0での動作になりますが、環境を移しておけば緊急時の起動ディスクとしても使えるので重宝するかもしれません。
USB3.0インターフェイスが最初から付いているMacでは、起動ディスクとしてもUSB3.0での運用が可能になり、出先のUSB3.0Macでも自分の環境でパフォーマンスをフルに発揮できることでしょう。
参考までにUSB2.0での速度を計測してみました。
うーん、せっかくのパフォーマンスが大きくスポイルされてしまい勿体ないですね。是非、USB3.0での運用をおすすめいたします。
週に数回、片道10km弱を自転車通勤しています。自宅でも時間があれば仕事をしているのでポータブルHDDでデータを運んでいます。
メッセンジャーバッグに入れているので衝撃がダイレクトに来ることはないと思うのですが、ダートとかも走るのでHDDにとっては良いコンディションではないと思います。
耐衝撃性のあるポータブルHDDを使ってはいるものの、半年近く使っているとこのように不良ブロックが見つかってきました。職場と自宅にマスターデータがあるのでクラッシュしても大丈夫なのですが、少し気になっていました。
そういう心配もこのポータブルSSDなら解消できるのではないでしょうか。衝撃に強いSSDはポータブルと相性がとても良いと思います。
小さいお子さんがいるご家庭のリビングにあるAV機器の外付けディスクとしても良さそうで、不意に投げられても大丈夫な気がします。
カクうすSSDはとてもコンパクトなので、メッセンジャーバッグのオーガナイザーポケットなど、どこにでも入るのが便利です。どこにでも入るのでたまに見失います。
やっぱり剥き出しだと傷が付きそうなのでケースに入れておくことにしました。ケーブルも収納できるのでちょっと便利です。
使用中のスナップです。毎日12時間以上使っていますが、アクセスが多い状態でも発熱が少ないところも良いですね。
今回はデスクトップのMacで使用してみましたが、本領を発揮するのはUSB3.0を搭載したノートPCだと思います。出先でのデータのハンドリングにとても重宝するのではないかと思います。
ThunderboltのポータブルSSDが安く普及してくればまた話が変わってくるかもしれませんが、今のところベストなストレージだと思います。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
最後になりましたが、この度は本製品のレビューの機会を頂き、誠にありがとうございました。
リンさん
2013/03/07
凄く判りやすいレビューと綺麗な画像がいっぱいだなぁと思いました。
発熱が少ないのはすごく助かりますよね!
弐穀米さん
2013/03/07
Windowsも一応あるのですが、Macをずっとメインに使っています。
発熱は本当に少なくて、ケースに入れたままでも使えるくらいです。
退会したユーザーさん
2013/03/15
弐穀米さん
2013/03/15
Mac miniは所有した事が無いのでちょっと分からないのですが、換装可能であればカクうすを繋げるよりHDDをそのままSSDと入れ替えた方がメリットが大きいと思います。
HDDに比べて容量が少ない点以外は満足できるのではないでしょうか。