I-O DATAの外付けのポータブルSSD製品、HDPX-UTSSシリーズ、「カクうす9」です。
USB3.0/2.0に対応。通常のハードディスクより薄い、9mm厚のサイズにより、通常のポータブルHDDよりさらに持ち運びに向いた製品になります。
SSDを外付けにしたことでどれだけのスペックを発揮することが出来るか、調べていきたいと思います。
1.製品の内容と特徴
パッケージを早速開けてみましょう。
箱はコンパクトで薄いですね。
燦然と輝くIntelロゴ
単体SSDでも人気の商品なので、信頼性は抜群だ。
パッケージの中には製品、USB3.0のMicroB短長ケーブル、マニュアルが入っています。
HDD製品カクうすとの比較。
HDDが分厚く見える。カクうす9を見てしまうと、持ち歩く気がなくなってしまう・・・。
なお、マニュアルはWEBページにもアップロードされており、事前に確認することが出来ます。
※サポートページ
2.ホストでスペックは変わるのか?
現在USB3.0のホストは最初のRenesas(NEC)製品以降、世代も含めると多岐に渡ります。
今回は、
新Renesas(4ポート版)
Asmedia
VIA(4ポート版)
Intel(Z77)
oldノートに新Renesas(2ポート版)
という布陣でテストをします。
ホストチップによってどのように性能が発揮できるのか。
これにより今後のホスト側のチョイス方針が決まるでしょう。
新Renesas(4ポート版)
Asmedia
VIA(4ポート版)
oldノートに新Renesas(2ポート版)
(PCI-ExpressCARD x1動作)
Intel(Z77)
結果、RenesasとAsmediaが底堅く良いスコアを出したのに対し、VIAはちょっと残念な結果。
Intelは他を引き離しての圧倒的なスコアを出し、トップに躍り出ています。
メーカーでもIntelチップでベンチを取っており、公称でお勧めと言うことですね。
VIAはあまりにもスコアが悪いですが、ちょっと調べてみたら隠し球がありました。
最新のドライバには、Speederと言うソフトが添付されており、これでスピードアップすることが出来ます。
非常に見た目が怪しいソフトですが(笑)
効果は以下の通り。
かなり高速化されます。
ただ、ようやくまともになるスコアなので、なんともはや。
3.実使用上のテスト
今回、このSSDは写真データの保管、受け渡しで使用したいと考えています。
本SSDは圧縮率により性能が変わってきますので実使用上はどうなるか、興味深いところ。
データはEOS 5D MarkIIIで撮影したRAW+JPGデータです。
環境は、Intel USB3.0、Windows8環境で行ってみました。
約13GBをコピーし、速度を測ってみます。
結果、「122秒」で、コピーが完了しました。
大体エクスプローラでの実コピーは105MB/sと言ったところです。
今までからは考えられない驚異的なスピードのポータブル環境が出来るというわけですね。
4.総括
HDPX-UTSSは、シーケンシャル、ランダムともにポータブルストレージとしては非常に高い性能を発揮する。USB3.0の現状としてホストによる性能の差があり、組み合わせにより性能の落差が激しいことがわかった。
出来るだけ、高速なホストで接続して使う事をお勧めする。
また、カクうす9の後継としてぜひ6Gbps対応ブリッジでさらに高速化したカクうす9を出してほしい。SSDの性能を出し切る製品が出来そうで、将来が楽しみだ。
今回、本SSDを使って不満は全く無く快適に使用できた。
非常に薄い為、カメラバッグにもスッポリ入り、邪魔にならない。
高速な受け渡しや保管に便利で、これからの活躍が期待できる。
次は、ノートPCを新調してUSB3.0標準搭載機を導入したくなってしまうため、お財布に危険な製品なのは間違いないだろう。
リンさん
2013/03/07
素晴らしい比較レビューですね。
私のウルトラブックは速度後出ていなかったので、
もしかしたらチップなのかなぁと思ったりしています。
ドライバを最新にしてみたり、VIAだったら紹介頂いたソフトを入れてみようと思います。
和屋さん
2013/03/08
ホスト比較は、なかなかできないですよね。
結構ドライバ更新あったりするので、入れ替えて試してみてください!
mickeyさん
2013/03/08
薄くて便利ですよね(^^)
ホスト比較は勉強になりました。