Apple PowerBook Duo 250とともに譲り受けたもの。
本製品は、拡張性の乏しい(というか可搬性のためにあえて拡張性を犠牲にした)PowerBook Duoに(当時の)Macintoshが通常有するポート類を外付けするものである。
本機の登場した1990年代の(サブ)ノートパソコンには、ドッキングステーションがオプションで用意されている製品があった。国産機では、やはり1994年にPC-9821N-U04(CDドライブ非搭載)/U05(CDドライブ搭載)が発売されているが、それは、ドッキングステーションの上にノートパソコンを載せ、ドッキングステーション接続コネクタとドッキングするというものであった。
しかし、本機は、液晶ディスプレイを閉じた状態で、本機のスロットに入れてドッキングするという実にユニークなスタイルであった。
私のもとにやってきたのは、Duoシリーズが製品ラインナップから消えてから7、8年ほど過ぎてからであり、既にPowerPC G4が主流の時代であり、かつ使用頻度も高くなかったので個人的なレビューになっていないのが残念ではあるが、本機の紹介をしたいと思う。
簡単にノート→デスクトップに
Duoの拡張ポートのカバーを開いて、本機に挿入して、キーボードのパワーオンキーを押すと、デスクトップ機ライクに使用できるという本機であった。ドッキング時の手間も少なく、使い勝手はよかったものと思われる。
外出時は最小限で
外出時はCPUと液晶とHDDとポインティングデバイス・キーボードを持ち運び、自宅/仕事場ではドッキングしてデスクトップとして使用するというのが、用途によっては実用的であったのではないかと思われる。
色は機能を表す
当時のデスクトップ型Macintoshで主流のベージュの筐体上半身に、PowerBook Duoのカラーであるグレーのドッキングスロットのシャッター以下筐体下半身。まさにその機能を色で表すという点も実におもしろい発想であった。
ただ、機能を前面に押し出して、やや武骨であったようにも思われる。
もっとも、そうは言っても、前述の国産機用のドッキングステーションに比べたら、はるかにデザイン性は良かったのであるが。
NuBusスロット、VRAMの必要性がポイント
当時16万円という価格に対して、拡張スロット(NuBus)、フロッピーディスクドライブ、追加VRAM(ビデオメモリ)、SCSIポート、シリアルポート、ADBポート、Ethernetポート、ディスプレイポートが拡張可能であるということに対してどのように判断するかがポイントだったのではないか。
特に、拡張ポートだけであれば、数万円のDuo MiniDockという、今でいうポートリプリケータも選択肢にあったのであるから、NuBus拡張カードによる拡張、追加VRAMの必要性あたりがポイントになったのであろう。
また、ドッキング時は、内蔵液晶が使用できないため、ディスプレイも別途必要であった。
そのあたりを考えると、おそらくコストあたりを考えなくてよいビジネスユースがメインターゲットだったのだろう。
当時のデスクトップ機搭載ポートを網羅
詳しくはApple公式サイトを参照。主な拡張可能スロット・ポート類については上述のとおり。
<https://support.apple.com/kb/SP185?locale=ja_JP>
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購入金額
0円
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購入日
2004年頃
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購入場所
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