レビューメディア「ジグソー」

実は今でも使っています

とっくに時代の遺物と化しているSocket370対応CPUですが、私のところでは現在も使われ続けています。



本来はPentium Pro 200MHzを搭載しているPC-9821Rv20/N20ですが、これにPowerLeap製Socket8-Socket370変換アダプタのPL-Pro/IIと、Socket370用Tualatin変換アダプタのPL-370/Tを重ねることで、TualatinコアのPentiumIII-Sを動作させることが可能になっています。ちなみにPC-9821Rv20/N20は1996年発売の本体です。

とはいえ、このCPUはFSB133MHzの10.5倍動作で1.4GHzというクロック周波数となるわけで、FSBが66MHz(Pentium Pro 200MHzはFSB66MHzの3倍動作)であったこの本体では、FSB66MHzの10.5倍動作の700MHzでしか動作しません。CPUの能力はかなり無駄遣いしていることになります。

それでもメインメモリーが72P SIMMであった(当時のPC/AT互換機では168Pin SDRAMやDirect RDRAM等が主流)このPCにとって、L2キャッシュが512KB(Coppermineまでは256KB以下しか存在しない)のPentiumIII-Sは体感速度の大きな向上をもたらしてくれました。結局本格的にPC/AT互換機(Pentium4 Northwood 3GHz+865PE)に移行するまで、Windows 2000環境を中心に私のメインPCであり続けることになります。今では想像も付きませんが、日本ファルコムのアクションRPG「イースVI ~ナピシュテムの匣~」(2003年9月発売)は、初回版をこのCPUを搭載したPC-9821Rv20/N20でプレイしていたくらいですから。

何とかTualatinコアのCPUが動いてくれたことで、Windows 2000を十分実用的なレベルで使うことが出来たというのが、私が長らくPC-9821シリーズを使い続けられた大きな原因であり、このCPUはそれに大きく貢献してくれた、思い入れのある製品です。
  • 購入金額

    14,980円

  • 購入日

    2003年頃

  • 購入場所

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