<テスト環境>
・CPU:Intel Pentium Ⅲ-S 1.40GHz (SL6BY,Tualatin-512K)
・マザー:SOLTEK SL-65KV2-CT(VIA Apollo Pro133T)
・メモリ:PC133 768MB (256MBx3)
・VGA:GeForce4MX 64MB
・HDD:WESTERN DIGITAL WD1600 (160GB,IDE)
・光学ドライブ:LITE-ON LH-20A1P25C(ATAPI)
・電源:鎌力 Rev.B 380W
・OS:WindowsXP Pro SP3
●Intel Pentium Ⅲ-S 1.40GHz (SL6BY)
Tualatinコアのフルスペックとなる512KBのL2キャッシュを搭載し、サーバー向けとしてリリースされたPentium Ⅲ-Sです。Pentium Ⅲと同様にデュアルプロセッサにも対応しています。型番の語尾に”-S”が付いているので通常の256KBモデルと簡単に区別できます。
Pentium 4リリース後の販売ということで知名度は高くないようですがSocket370最速のCPUということでアップグレードパスとして長く人気モデルとなっていました。
発売初期の価格は4.5万円前後。Pentium 4に比べると高めの値段に設定されていたわけですが、サーバー向けの上位モデルとしては低価格と言えるかもしれません。
<スペック>
・S-Spec:SL6BY
・Stepping:tB1
・実クロック:1.40GHz
・Socket:Socket 370
・L2キャッシュ:512KB
・FSB:133MHz
・コア名称:Tualatin-512K
・コア電圧:1.45V
・プロセス:130nm
・TDP:32.2W
●ベンチマーク
3Dベンチを回すほどの性能はないのでSuperPI-MODを使用してシングルスレッド性能をテストしてみました。
<SuperPI-MOD 1M スコア>
・768MB(133MHz,CL3):120.148秒
SuperPI 104万桁は120.148秒。i815EPやPro266Tマザーなら2分を切れそうです。
Celeron 1.3GHzは154.663秒なので34秒ほど速くなっています。Socket 370最速のCPUであるのは間違いないです。
●消費電力
ワットチェッカーPlusを使用して消費電力を計測してみました。
<Pentium Ⅲ-S 1.40GHz>
・アイドル時:66W
・負荷時:77W
消費電力についてはアイドル時66W、負荷時77Wとかなり多い印象です。
TualatinコアのCeleronと同じ傾向でアイドル時の消費電力が60W台と最近のPCと比べても高めです。
●感想
ダンボール箱の奥底に埋もれていた関係でピンがかなり曲がっていて修復できるか微妙な状態でしたが、地道な作業で何とかソケットに収まるようになり無事に動作してほっとしました。(Pen3-Sでしかも1.4GHzでしたので慌てて修復作業を開始してしまったので写真撮り忘れてしまいました・・・)
写真3を見るとまだ曲がっているピンもありますがソケットにはスムーズに収まるので良しとしました(^-^;
現状でも軽作業なら実用に耐えられるレベルのCPU性能を持っていますがWindowVista以降のOSで活用するにはチップセット側の最大メモリが問題になりそうです。Pro133T/Pro266T搭載マザーなら1.5GB~4GB(ECC/Reg)までメモリを認識可能らしいので該当するチップセットを所有しているなら最新OSをインストールして活用してみるのも面白ろそうですね。
Socket 370最速のCPUのPentiumⅢ-Sも今では数百円で入手可能となっています。対応マザーボードを所有しているなら購入して試してみるのも良いかと思います。(今回テストしたCPUは頂いた物なので0円です)
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購入金額
0円
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購入日
2011年08月頃
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購入場所
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