この旧コアの方は、PC-9821An系統に搭載する際の障害が少ないということで、PC-9821Anのユーザーには好んで使われたロットです。もっとも、オーバークロック耐性などを含めた一般的な利用法の場合には、新コアの方が全般的に有利であり、私もこれ以外のK6-2は全て新コアを買っています。
ただ、私自身PC-9821Anは2台持っているのですが、片方にはより搭載が楽で、古いゲーム等への親和性も高いIDT WinChip2 240MHzを搭載していますし、もう片方はパワーユーザーの方から強化済みのものを譲っていただいたため、最初から難関と言われたK6-IIIを搭載してあり、結局私自身がこのCPUを活用することはありませんでした。
新コア版の方のK6-2については、まず搭載実験用に266MHzを新品で購入して、PC-9821Xt13/C12に搭載した状態での動作を確認しました。K6-2はPC/AT互換機で利用する際にオーバークロック耐性がないことが指摘されていましたが、FSBが66/60MHz固定であるPC-9821系では内部倍率が容易に変更出来るK6-2はむしろ手頃なオーバークロックが楽しめるCPUでした。私が最初に買った266MHzも、今からは考えられないほどいい加減な冷却しかしていなかったにもかかわらず、ベースクロック66MHz×内部倍率5.0倍の333MHzで全く問題なく動いていました。当時Celeron 300AMHzを450MHzで動作させるオーバークロックが流行っていましたが、こちらは本来66MHzのFSBを100MHzとすることで、1.5倍の動作周波数としていたものでした。
K6-2は動作周波数の割に体感速度が遅いという弱点はあったものの、後にフルスピードL2キャッシュを256KB搭載したK6-IIIが登場するまで、PC-9821ユーザーの間では換装用として最も親しまれたCPUといえるでしょう。
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購入金額
0円
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購入日
不明
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購入場所
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