・CPU:Intel Pentium with MMX Technology 200MHz
・メモリ:32MB EDO with ECC
・HDD:3GB (IDE接続)
・グラフィック:Trident TGUI9682XGi (2MB)
・NIC:Intel 82557 (100BASE-TX/10BASE-T)
・CD-ROM:最大20倍速 (ATAPI)
・OS:MS-DOS Ver. 6.2
基本的にはWindows 95世代の製品だったPC-9821Xa20系をベースに、CPUをMMX Pentiumへと変更したものとなっています。
実はこの本体は、私が買ったPC-9800系の本体としては珍しく、新品保証がついた状態で買ったものでした。プリインストールOSがMS-DOS 6.2であり、恐らくPC-9800用のMS-DOSとしては最終リリースのものが使われていたのではないかと思って買ったものです。
この世代の本体はチップセットがIntel 430HXとなっていて、それ以前の430FXまたはVLSI WildCatのものと比べると、あらゆる制約が大幅に取り払われていました。
例えば430HX世代よりも前の本体では、内蔵のIDE端子では4.3GBを超えるHDDを利用出来ないことや、MMX内蔵のPentiumを搭載するとその内蔵IDEが利用出来ないなど、PC/AT互換機では考えられないような制約が当たり前のように存在していたのです。
しかしこの世代ではそれらの制限はほぼ解消されていて、問題となったのは内蔵IDEの性能の低さ(実質的には5MB/sも出ないほどです)や、互換CPUへの対応範囲の狭さ(これはサードパーティー製のCPUアクセラレーター等で解決しました)などでした。
当時の私が使っていたPC-9800系では、MS-DOSとWindows 9xのデュアルブート(デフォルトではMS-DOSで起動し、その後起動パーティションをソフトで切り替えて好きな方を使っていました)となっていたため、このPCでもMS-DOSとWindows 98 Second Editionを切り替えて使っていました。
ただ、この頃からSocket 5/7にはパフォーマンス面での限界を感じるようになりつつあり、Socket 8の本体にCPUソケット変換アダプターを併用することでP6バスのCPUを使う方向へと傾くようになっていった結果、このPCはそれほど活用されることがないまま引退となってしまいました。
実はWindowsプリインストールモデルとはプラグ&プレイの挙動が異なるなど、MS-DOSの互換性に最大限配慮したこだわりの逸品だったのですが、私がそれを活かすことが出来なかったというべきでしょう。
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購入金額
39,800円
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購入日
不明
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購入場所
北のラブリエさん
2014/01/14
簡単にクロックアップできるニクイやつでした。
jive9821さん
2014/01/14
Xa7等のWildCat採用機は、ジャンパピンで簡単に66MHzまではベースクロックをあげられましたし、チップの足上もすればFSB 83MHzまでには簡単にできましたからね。
さすがにPC-9800系の末期にはSocket 5/7の本体では性能的に通用しなかったので、Socket 8またはSlot 1の本体しか使わなくなりましたが、Socket 5/7の機種は改造で随分長く楽しめたという思い出があります。