基本的には、HDDの内容を完全にクローン複製、バックアップ、リカバリできます。
非常に扱いやすいバックアップソフトで、以前あったような不安定さも解消されており、今では自分にとってなくてはならないソフトの一つです。
■バックアップモード■
バックアップには様々なモードがあります。
そのつど、HDDの内容を丸ごとバックアップする完全バックアップ。
一度作成した完全バックアップの上に、HDDに変更があった部分のみを追加でバックアップしていく増分バックアップや差分バックアップなどです。
増分と差分の違いは、バックアップファイルサイズの違いになります。
HDDの内容に大して変更が無い場合は、差分バックアップのほうがバックアップファイルのサイズは小さくなります。
一方、HDDの内容に前回のバックアップ時に比べて大きな変更があった場合は、増分バックアップのほうがバックアップファイルのサイズが小さくなります。
例えば、3日ごとにシステムのバックアップをとっている場合、ほとんど変更は無いでしょうから、差分バックアップのほうが適しています。
これが1月ごとなどになると、アップデートなどによりファイルの多くが更新されているでしょうから、増分バックアップのほうが適していることになります。
■バックアップファイルの自動統合■
バックアップも回数を重ねるとファイル数やサイズが増大していきます。
自動統合機能を使うことで、バックアップ回数やサイズなどの条件付けにより、増分・差分バックアップファイルを自動的に統合して、一つの完全バックアップファイルとして構築しなおしてくれます。
非常に便利なのですが、多少条件付けに癖があり、少し慣れるまで時間がかかるのが難点です。
このあたりはHELPの充実を期待したいところです。
またAcronis セキュアゾーンというバックアップ専用の隠しパーテーションを作ることが出来るのですが、このセキュアゾーンに作ったバックアップを自動統合する場合は、なぜか統合に失敗することがあります。
■セキュアゾーン■
Acronis セキュアゾーンというバックアップ専用の隠しパーテーションを作ることが出来きます。
このセキュアゾーンは作っておくことをお勧めします。
これを作っておくと、隠しパーテーションにバックアップをすることができるので、ウイルスなどの被害にあいにくくなるなどの特徴が。
また、DVDなどを使って起動することなく、OSのリカバリなどが可能になります。
これはリカバリマネージャという機能。
Acronis スタートアップ リカバリ マネージャを使用すると、オペレーティング システムを読み込まずにローカル コンピュータ上で Acronis True Image Home を起動することができます。 この機能を利用すれば、Windows が何らかの理由で読み込まれない場合でも、Acronis True Image Home を単独で実行して、損傷しているパーティションをリカバリすることができます。
さらに、後で説明するTry&Decideが有効に機能します。
■Try&Decide■
簡単に言うと、アプリやシステムの試用モード。
実際にこれはよく利用してますね。
試用モードに入ると、システムに変更があった場合、あらかじめ指定されたディスクスペースに記録されます。そのため、試用開始以前のシステムを汚すことなく、システムの変更やアプリの試用を行うことが出来ます。タスクトレイに表示されているアイコンを右クリックすると、このように変更内容の処理を決定できます。
ちなみに、アプリなどによっては再起動が必要ですが、この試用モードは再起動にも対応しているのがポイントです。
下の動画がTry&Decideモード時の動画になります。
再起動すると、処理を続けるか、破棄するかの選択画面がOS起動前に出てきます。
このモードを使用する場合、セキュアゾーンなど、システムパーテーション以外の場所に、変更内容を記録するように設定しておくことをお勧めします。
デフォルトではシステムパーテーションに変更内容を記述するようになっていますが、変更内容によってシステムが不安定になった場合、まれにシステムが損傷することがあります。
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購入金額
10,290円
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購入日
2009年頃
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購入場所
ナンチャンさん
2011/04/12
nnsuteさん
2011/04/13