フォノカートリッジ DENON DL-103R
例により針折れカートリッジを入手しました 以下、針補修品でのお話となりますので、オリジナルとは
音質や特性が違うことをお断りしておきます。
伝統の103ニューバージョン DL-103の基本テクノロジーを踏襲。発電コイルに純度99.9999%(6N)の高純度銅を採用とニューバージョンで基本テクノロジーを踏襲 意味不明?
入手時のDL-103R 当然..針が折れていました 下は用意した針です
用意した針はダイヤ無垢針でカンチレバーはテーパー状になっています とても繋がらないので補間?で鋼線を若干使いました
カンチレバー部全長は5m/m位です 勘と運ですね"(-""-)" エポキシ系接着剤で固めました
主な仕様 - DL-103R
- 出力電圧/0.25mV
- 再生周波数/20Hz~45kHz
- インピーダンス/14Ω
- 針先/16.5ミクロン丸針
- 針圧/2.5±0.3g
- コンプライアンス/5×10-6cm/dyne
- 自重/8.5g
針圧は2.5gですがDL-103の踏襲という事でしょうか 1.5gでも動作はします
若干針が左にずれていますがなかなか難しいです L/R再生レベル的には問題ないです
DL-103LC2も金色の文字と縦線ですがDL-103RはLC2と同じですが、右横にDL-103Rの金文字が
入っています。
周波数特性 L-CH 1.5g ピーク部は4dB位上がっています
言い訳ですが.....ネットで拾ったF特 15KHzでは上がっています..."(-""-)"
◆高調波など 歪率に関係します
LCH 1KHz再生時の2倍高調波(2KHz) 以下針圧は2.5gです
3KHz再生時高調波 3K,6K,9K,12KHzとなります 右端の15KHz付近のは何か不明です
5KHz再生時の高調波 一般的に周波数が高くなると高調波もレベルが上がってきます
10KHz再生時の高調波 10KHz , 20KHzとなります
聴いてみて...
(針交換後の再生音質ですのでその点オリジナル品とは違うことをお断りしておきます)
音質としては高音は繊細にハッキリと再生されます 周波数的にもワイドレンジですね 低音はボンボンとは出なくて、かなり低い周波数帯で伸びが良くボケない芯のあるやや硬めの低音です DL-103LC2, AT-33Eなどは100Hzから上が鳴っている感じがしますが、DL-103Rは100Hz以下で鳴っている感じがしますので低音が下まで伸びている感じはします 両者とも、低音はしっかりと出てはいますけど表現方法が違うようです ボーカルは歪も少なく歌声がクリヤーに聴くことができますね なかなか素晴らしいカートリッジです。
DL-103よりもワイドレンジですが 一方、AT-33Eなどと違って賑やかで華やかな派手な音は出ませんがDENONらしいオーソドックスでハイグレードな、まとまった音質のカートリッジです 凛として切れ味の良い音質と言えます またダイナミックレンジが高いようでピーク部分では意外に大きな再生音になります ベース弦の弾かれた厚みの立ち上がりの音などなかなか凄味があります 低音も粘りのある再生音ですね。
F特から観ても超高域高音が出過ぎるのですが、金属と金属のシャンシャンする音がリアルすぎます レーモン・ルフェーブル楽団などイージーリスニングのストリングスなどはゾクッとするほど綺麗に再生します。DL-103と103Rとの物理的な違いはコイル線材の違いだけなんですが DL-103をRefineして現代音楽にマッチしたカートリッジに昇華したとも言えますね 二つのカートリッジの仕様では、針先も16.5ミクロン、コンプライアンスも 5x10-6cm/dyne(100Hz、レコードで測定)、負荷抵抗も同じ... 違いは線材とダンパーとかテーパー状カンチレバー位 実際は隠れたノーハウみたいなものがあるのでしょうけどね 外筐もDL-103とは材質が違うのかもしれません、また内蔵のマグネットがDL-103よりも強力なマグネットが搭載されている?...ので引き締まった低音 (ダンピングが効いているとも言えます) が出るという事だと思います。
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購入金額
6,000円
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購入日
2020年頃
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購入場所
オーディオショップ
北のラブリエさん
2020/03/20
どうしようかなあ。
タコシーさん
2020/03/20
DENONでも正統派のカートリッジですかね
今までのDENONカートリッジとは音質が違うし、
低音はダンピングが効いている感じはします。
北のラブリエさん
2020/03/21
タコシーさん
2020/03/21
DL-103に始まりDL-103で終わるって話があります
カートリッジ探しの旅はDL-103に落ち着くのか?
それもいいでしょうね
ヘラブナに始まりみたいなもの? かも...
1960-1970年代のレコードには合うと思いますよ
jive9821さん
2020/03/21
私がDL-103Rを買った時には新品で2万円台前半だったのですが、
今ではほぼ2倍ですから。
当時は値段に見合った実力は十分あって納得していたのですが、
今の値段を考えると…。
もっとも、他社も高くなってしまって同価格帯はaudio-technica AT-OC9XENや
Ortofon MC Q10なので、やはり価格相応といえばそれまででしょうか。
タコシーさん
2020/03/21
手作りなので人件費が高いのでしょうが、単体で数十万のもあるので
趣味とはいえ、手が届きません おまけにアナログブームとかで、
オークションやお店の中古品も高止まりです...泣けますよ
今日も針折れの普通のカートリッジが5万円で出品されていました
世も末ですよ...
超高級品はお金持ちに任せて私はジャンク品を楽しみます "(-""-)"
自分に合ったやり方でチマチマ趣味を楽しむしかないようです。