実売価格2万円弱のサウンドカードとしては、再生品質は高いといって良いでしょう。全体的なバランスは小綺麗に整っていますし、大きな弱点となるような要素もありません。同じENVY24HTを搭載していて、価格も近いAudiotrak Prodigy192やTerratec Aureon 7.1.Space(いずれも実機を所有しています)と比較して、その中でどれか一つを選べといわれたら、私もSE-200PCIを選ぶでしょう。
ただ、あくまでも「2万円弱のサウンドカード」としてよく出来ているという以上のものではないことも、強調しておきたいのです。
少なくとも、私がリスニング中心で比較した限りにおいて、オーディオ機器としてSE-200PCI以上に出来が良い製品は多数あります。例えばWindows Vista/7での動作に難はありますが、emagicのUSBオーディオインターフェースであるemi6/2mやemi2/6であれば、音質面でSE-200PCIは十分超えることが出来ます。
とにかく各所のレビューを見る度に違和感を覚えるのは、単にオーディオメーカであるオンキョーが作っているという理由だけで、他社とは音質が全く違うとか、音質で選ぶ限り他に選択肢がないなど、絶賛されすぎているという点です。
2万円以下クラスのサウンドカードとしては十分優秀でも、5万円以上のオーディオインターフェースであればこれ以上の音質を持つ製品は少なからずあるということをきちんと伝えなければ、正確ではないと思うのです。
CardDeluxeやLynx One、LAYLA 24/96などは十分オーディオ製品としての評価に値する実力だと思うのですが、SE-200PCIは「PC用サウンドカードとして優秀」という以上の評価は出来ないというが私自身の見解です。
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購入金額
3,680円
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購入日
2012年06月09日
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購入場所
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