これまでサブ機という位置付けで使っているFUJIFILM X-E2やSONY α6000にはそれぞれマクロレンズを用意していたのですが、メインとなるべきCanon EFマウント向けにはマクロレンズを全く用意していませんでした。
もっとも、これには理由があり、EFレンズのマクロにはあまり手頃な製品が用意されていないことが問題でした。EF50mm F2.5 Compact MacroやEF100mm F2.8 Macro USMはフィルム時代のかなり旧世代となるレンズですし、EF100mm F2.8L Macro IS USMはあまり安く売られていることがありません。
比較的手頃なのはEF-S 60mm F2.8 Macro USMですが、これはAPS-Cサイズセンサー機専用であり、フルサイズのEOS 5Dで使えません。これはという1本が無かったため、何となく購入しないままとなっていたのです。
そこでサードパーティー製品となりますが、比較的安価ながら特にボケの美しさに定評があり「銘玉」と評されているTAMRON SP AF90mm F2.8 Di Macroが処分価格で売られているのを見つけ、とりあえずこれを買ってみようと思ったのです。
等倍マクロの迫力
今回購入したのは展示品上がりということですが、ケース内展示だったようで外観上の問題はありませんし、レンズの傷や汚れなども特にありませんでした。
差し当たって簡単な撮影の実験をということで、手近にあったEOS M3+EF-EOS Mに装着して簡単に撮影してみました。
まず撮影しようとして問題になったのが、特にマクロ域の撮影ではEOS M3ではAFが殆ど合焦しないということです。たまに気まぐれにように合焦することはあるのですが、そこから少し動かしてしまうと、それからはまた合焦しなくなってしまいます。EOS M3はレンズ内モーターにUSMやSTMを搭載しているレンズ以外ではかなり動作に難が出ることが多いので、これは諦めるしかなさそうです。
仕方なく、今回は簡単なサンプル撮影ということもあり、MFに切り替えて撮影を行いました。以下の写真はJPEG Lで撮影したものを各辺50%ずつに縮小したものです。
もう1枚。こちらは少しブレてしまいましたが…。
1:1マクロと明記されているだけあり、かなり迫力が出るところまで寄れます。ボケ味も素直で、マクロ撮影で無くてもそこそこは撮れそうな感触です。
これも割合古いレンズですので、AFの動きなどは現代的な水準には達していないでしょう。しかし、このレンズはMFでも使ってみたいと思わせるだけの魅力があります。
既に後継モデルは出ていますが、画質で選んだ結果、敢えて旧世代のこの製品を愛用する人も多いというほどの銘玉ですが、この簡単なテストでもその一端は見えたような気がします。
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購入金額
19,224円
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購入日
2016年10月15日
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購入場所
コジマ
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