光学センサーは820万画素のCMOSで、今となっては単純な画素数で見ればコンパクトデジカメにすら負ける程度しかありません。ただ、ミドルクラスとはいえ発売当初20万円近くであった本体ですから、カメラとしてはしっかりと作られている印象です。
フィルムカメラ時代のEOSと比較すると、EOS-1系と比べれば少々安っぽい印象は受けますが、EOS-10 QDと比べればこちらの方がしっかりと作られているという感じがします。
EOS 20DはEOS Kiss系を除いて初めてEF-Sに対応した本体であり、その一方で技術的には当時の高級モデルEOS 1D MarkIIと同等の各種高画質化技術も投入されていて、当時の本体としては性能と価格が高バランスで両立されていたことがわかります。
私は普段EF-S 18-55mm F3.5-5.6 ISと組み合わせて使うことが多いのですが、難しく考えずに適当に撮影すればそこそこの画が撮れるという意味で、非常に使い勝手の良い組み合わせです。ただ、シャッターのタイムラグはEOS 10Dよりは高速化されているはずなのですが、私の感覚との相性が悪いのか、スポーツ写真などで狙ったタイミングでうまく撮れないことが少なからずあります。先代のEOS 10Dでは、例えば野球の撮影で、打者がバットでボールを捉えたその瞬間を撮るのも簡単だったのですが、EOS 20Dにしてからはなかなかうまいタイミングでは撮影できていません。
画質・操作感などは、いずれも「当時としては」優秀というレベルです。今でも普通にJPEGで撮影して問題があるほど悪い訳ではありませんが、ちょっとした色合いなどは裏面照射CMOSのコンパクト機の方がうまく表現してくれることもあったりと、レンズ性能はともかく光学素子の性能に限界が見えているように思います。
そろそろ入れ替え時だとは思っているのですが、現行のEOS 60Dの出来に何となくしっくりきておらず、また中古で気に入ったものを探すしかないのかと思っています。フルサイズ素子のボディーも1台は欲しいのですが、中古でもまだまだ高いんですよね…。
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購入金額
35,800円
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購入日
2008年08月14日
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購入場所
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