レビューメディア「ジグソー」

解像度だけにつられてはいけません^_^;

我が家で初めて購入したコンパクトデジタルカメラです。


2006年製ですがカタチ的には今でもイケますね


 発売当時世界初の1000万画素」が売りだったコンデジですが、その後あっという間に1000万越えの高解像度時代になって、あっという間に市場から消え去ってしまいました^_^;

 



■購入経緯
  2006年頃、銀塩フィルムカメラ(京セラSlimT)の調子が悪くなってきた事に加えて、フィルムの購入や現像が困難になってきたタイミングだったので、思い切ってデジカメに移行しました。



 2005年にデジイチ(D70)を購入しており、職場では別のコンデジを使っていましたが、自分で購入するのはこれが初めてでした。


  当時はコンデジに全く興味がなかったのですが、解像度は高い方が良いという世の中の流れがあって「世界初の1000万画素」という謳い文句につられて購入してしまいました^_^;

 



■デザイン
  デザインはシンプルな角形で、角Rを大きく取ることでポケットなどからサッと出しやすいような形状になっています。カメラに向かって左上のみが撫で肩になっているのが当時の「EXILIM」シリーズの特徴だったと記憶しています。


ちょっと細かい傷が目立ちますが。。。


液晶が大きいというよりは本体が小さいという表現の方がしっくりきます。


これだけのレンズがよく収まるものだと感心してしまいます。


  銀塩フィルムカメラと比べるとフィルムという物理的な制限がない分、かなりコンパクトになった印象で、今でも十分小さいと言えるサイズです。


カードサイズです。


  ボディカラーはサラリとしたシルバーで、今は傷だらけになってしまいましたが、購入当初は女性が持っても「いかつい」感じがしない上品な感じが魅力でした。

 



■操作性
 電源ボタンを押すと、ズームレンズがニョキニョキと伸びてバベルの塔のようになり、撮影可能な状態になりますので、シャッターを押せば標準のオートモードで撮影できます。


これがバベルの塔だ!(嘘ですw)


  ズームがあるので電源をONにしてから撮影できる状態になるまでに1〜2秒は掛かりますが、普通に使っていて起動が遅いと思った事はありません。


起動時間は公称1.3秒となっています。


  シャッターの外側のリングがズームレバーになっていて、このリングを人差し指で回すとズーム操作ができます。直感的で結構使いやすいです。


シャッターボタン周り、割と直感的に操作できます。


  今のコンデジでは当たり前なのかも知れませんが、液晶画面を見ながらの撮影となります。ファインダー自体が存在しないので、初めのうちはかなり違和感がありました。

  通常はそのままで普通に撮影できますが、撮影モードを変更すると色々なシーンに合わせて最適な設定を選択することができます。


モード切替等のボタンが並んでいますが、ちょっと分かり辛い感じです。


電源をオンにした時のデフォルト画面


メニューボタンを押すと各種設定ができます。


一番下の四角いボタンを押すと撮影モードが選択できます。


  本製品の良いところとしては、バッテリーの持ちが良い(良かった)ということでしょうか。撮る枚数やストロボの発光頻度などにもよりますが、我が家では一回充電すれば一泊旅行くらいで充電切れを起こしたことはありませんでしたので、旅行などに充電器を持って行った事は一度もありませんでした。


バッテリーとSDカード(512MBだったのかw)


ちなみに充電用の専用ドックはこちら。


USBケーブルでPCに接続すればドック経由でデータのやりとりができます。

 



■写りなど
  当時のコンデジとしては最強の1000万画素超えを実現したCCDを採用していましたが、正直なところ解像度で劣るD70(600万画素)の描写力が素晴らし過ぎて、本製品の1000万画素の良さが全く分かりませんでした。

  解像度だけ高くてもダメだということをこの時に思い知らされました。。。


解像度は凄いですが、何か物足りなさを感じます。

もちろん私のセンスのなさも影響しているのですが...


  それでも天気のよい日中の屋外はそれなりに撮影できますし、普通と言えば普通なので絶対にダメというわけでもありませんが、わたし的には是非このカメラで撮りたいという気持ちになれないのが残念なところです。


リサイズはしていますが、撮ったままの色合いです。
スカッと撮れる時もあります。


そして、夜の撮影はかなり苦手です。


ちょっと薄暗いだけでザラザラになりますし、確実にブレます。


原寸切り出し画像です。かなり頑張ったつもりですが、こんな感じです^_^;


  暗い場所で撮影した時に粒子が粗くなるのは仕方ないとしても、手ブレが激しいのは困ります。本製品にはAnti Shake DSPという手ブレ対策の機能が搭載されているのですが、高感度による速いシャッター速度を実現する技術なので、メカ的に手ブレを抑える機構と比べるとカバーできる範囲が極端に狭く、ちょっと薄暗いだけでカバーしきれなくなるようです。

  まぁ、至近距離でストロボを使えばそれなりに撮れるのですが、雰囲気が変わってしまうのであまり好きになれません。かといって毎度三脚を持ち歩くのは現実的でないし、そもそもコンパクトカメラを持ち歩く意味が無くなりますよね^_^;


ストロボを使うと影がキツくなるので、あまり好きじゃないのです。。。


  そんなこんなですが、携帯電話のカメラの方が夜もキレイに撮れるので、最近では誰も使わなくなってしまいました。。。

 


 


■製品仕様

 カシオの製品サイトで確認できますので、興味のある方はそちらを参照ください。

 



■まとめ
  巷の評価は分かりませんが、わたし的に本製品はコンデジとしてギリギリ及第点といった感じだと思います。デザインやコンパクトさは今でも十分いけると思いますが、性能的には微妙なので、超安売りの中古があっても私としてはあまりお勧めはできない機種です。

  モノによると思いますが、やはり目先の真新しさだけで安易に購入してしまうのは危険ですね〜

  ということで良い勉強になりましたが、この経験がその後に生かされているかどうかは微妙な感じです^_^;

  • 購入金額

    30,000円

  • 購入日

    2006年頃

  • 購入場所

    ケーズデンキ

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