このレンズはEOS 20Dの本体を購入したときに、ボディー単体での購入だったため手頃な標準ズームレンズがなく、購入店を見回して最も割安だったものとして購入したものです。一応ボディーの動作チェック用にEF 28-105mm F3.5-4.5 USMは持って行っていたのですが、さすがにこれでは広角側が狭すぎますし、そもそもデジタル世代のレンズではありませんからね。
後継製品との大きな差となるのは、やはりIS(IMAGE STABILIZER)が無いということに尽きます。いかにも安っぽい外見に反して、撮れる画は意外なほどまともなのですが、ISが無いために薄暗い屋内での撮影は少々辛いものがありました。
実は購入後暫くして、某施設の見学会で撮影に使ってみたのですが、出来上がった画は予想以上に手ブレがひどく、結局その後すぐに比較的安いEF-S 18-55mm F3.5-5.6 ISを見つけて乗り換えてしまったということで、このレンズの実使用時間はかなり短いものとなってしまいました。今も一応持っているのですが、敢えて使うべきタイミングもありませんので、既に数年家に置きっ放しです。
もっとも、後継製品と比較した場合にアドバンテージとなる部分もあります。この世代まではレンズ内モーターがUSM(超音波モーター)となっていて、AFの合焦動作は後継製品よりもスムーズかつ静かで好感が持てるのです。最新製品では動画撮影を考慮したSTM(ステッピングモーター)を採用していますが、単に写真を撮るという場合の動きはUSMの方がずっと好みですし。
主にEOS KISS系のセットレンズで、製品ラインナップの中でも超ローエンドという存在ではあったのですが、決して悪い出来というわけではありませんでした。ただ、単体のレンズとして、敢えてこれを買おうという魅力に乏しかったというのも事実ではないかと思います。
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購入金額
3,500円
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購入日
不明
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購入場所
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