今まで広角側のEFマウントレンズはある程度本数を持っていたのですが、望遠側はとりあえず写れば良いという程度のレンズしかなく、画質を期待できるものは皆無でした。
本当は300~400mmクラスの単焦点を買えれば文句ないのですが、生憎そこまでレンズに使えるような予算はありません。
そこでとりあえずの選択として、画質面での定評があり中古品を安く買える、EF200mm F2.8L USM IIに目を付けていました。中古の流通量は比較的少ないのですが、元々の新品価格が比較的安いため、中古であれば手頃な値段に落ち着くのです。
ところが中古リストを見ていて、その先代に当たるEF200mm F2.8L USMを見つけました。先代とはいっても基本的な設計はほぼ共通で、レンズフードがレンズ一体か外付けか(IIの方が外付け)という違いだというのです。
古いレンズではありますが、私の使い方であれば十分な画質は確保できるだろうということで、これを買ってみました。
テレコン併用であれば焦点距離も十分か
メーカーの製品資料はキヤノンカメラミュージアム内に用意されていますので、そちらをご覧下さい。
少しレンズ内に塵が見えるのが気になるのですが、望遠レンズであればさほど影響は出ないだろうというと割り切っている部分もあります。
意外とEOS M3にフィットするのが面白いところでしょうか。
夕方になって受け取ったので、まだ作例を用意していないのですが、AF駆動に難のあるEOS M3でも問題なく動作してくれる辺りはUSM搭載モデルらしいところです。
ちょっとカメラのセンサー汚れがあるのですが、以前日記に掲載していた作例をこちらにも。
EOS 5D+EF 200mm F2.8L USM
さすがに同じ焦点距離でも、普及価格帯のズームレンズと比べると歪みや滲みは随分押さえられています。まだフィルム時代に発売されていたレンズですが、少なくともEOS 5Dとの組み合わせでは一線級で通用する実力は保っているでしょう。
また、開放値F2.8の望遠レンズですので、キヤノン純正のEFエクステンダー 2Xとの組み合わせにも対応しますので、400mm F5.6相当で使うことも出来ます。
EOS 50D+EF200mm F2.8L USM+EF EXTENDER 2X
安物のテレコンバーターよりはきちんとまとまった画になります。もちろん、光学特性的に同等となる、EF400mm F5.6L USMの方が画質は良くなるのでしょうけど…。
もっとも、既にメーカーのサポートが打ち切られていて、メンテナンス等は出来ません。安く出ていて、そのまま使い潰すつもりであればお薦めのレンズです。
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購入金額
37,584円
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購入日
2015年11月22日
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購入場所
ソフマップ・ドットコム
kensanさん
2016/10/08
使い倒す(失礼)には、手ごろな価格ですしEXTENDER2Xと使えば確かに良いですね。
*私は1.4Xですが・・・苦笑。
失礼しました。
jive9821さん
2016/10/08
コメント有難うございます。
普段は金銭的余裕がなく、特に望遠については格安なズームレンズばかり使っていたのですが、やはり単焦点は良いなと再認識しました。もっとも、どうしてもハンドリングはズームレンズの方が有利ですから、カメラは最低でも2台持ちでないと、望遠の単焦点は使い物にならない場合が多いのですが…。
EXTENDERについてはスポーツ写真の時には2Xが生きるのですが、普段は1.4Xの方が使い勝手は良いような気もします。スポーツや野鳥を撮るのでなければ、400mmという距離も案外持て余しますから。
これを使っていると、中望遠クラスの単焦点もほしくなってくるのですが、当分先の話になりそうです…。
jive9821さん
2019/05/26
やはり古いレンズですので、逆光耐性はあまり良くありませんね。手頃なサンプルがないので直接示すことは出来ませんが、ゴーストがはっきり出ることはあります。
SONYのα7系はクロップ機能があるのが良いですね。意図的にAPS-C相当で使うことで焦点距離を使い分けできるというのは面白いと思います。
gkrsnamaさん
2019/05/26
フレアやゴーストは、どんなレンズだって出るときは出るので、あんまり気にする必要もないのかな。レタッチで消したらいいことですし。
なお、MC-1噛ませてα7RIIで使うつもりです。いまは70-300G使ってるんですがF5.6と暗く手持ち夜景はつらいものがあります。少なくともあと一段明るいのが欲しいです。(工夫すれば何とかできるかな。500F8ではほとんど不可能です。)
長さですが、α7RIIは1100画素の低解像度で運用しているから、無劣化2倍デジズームが使え、結果ヨンニッパになります。(Sonyにもヨンニッパレンズはありますし、MTF30本で四隅まで100%維持と見たこともない高画質ですが、お値段がちょと。あと超解像ズームはX1.4までならほとんど劣化なしですから実質ロクニッパに化けるはず……なお無劣化デジズームといっても実際はセンサの限界まで使うことになるので解像限界のMTFがかなり下がります=これがカメラが提供するネイティブ画質ですが)
MC-11と3万円で「なんちゃってロクニッパ」ってわけ!
gkrsnamaさん
2019/05/27
なお、α7RIIのAPS-Cクロップは存在するけどデジズームと別物です(α7RIIIと違ってメニューが奥の方にあるので使いにくい。ケドAFはすべての機能が使えます。1.5倍)
デジズームは、センサが42Kのところ私は11Kしか使ってないので(11kでも過剰画素数だと思っています)、余った画素でズームやるんですね、2倍。超解像は一画素から複数画素を生むデジズームですが、コントラストの調整のほか、反射歪の除去と推測補間をやってるんで、X1.4では粗は見えません。結果、単焦点が都合3倍ズームになるというありがたい機能ですが、AFがごく簡素になってしまいます。まあMF派なんで、そこはどーでもいいですが。
jive9821さん
2019/05/27
なるほど、余った画素を使ったデジタルズームというのもあるのですね。まあ、4千万画素オーバーの素子であれば、充分それも実用的と思います。私の場合は未だに2千万画素越えのカメラはEOS M3とα6000しか持っていませんので、もはや別次元という印象です。
いい加減フルサイズ機も入れ替えたいのですが、ターンテーブル買い換えに金を使ってしまったので、当分先になりそうです…。
gkrsnamaさん
2019/06/04
明るいところはSony70300GF5.6使うつもりなんで、これは手持ち夜景用です。暗いところはMFと割り切ったほうがいいです。
私はすべての写真はDMFで撮影してるので、α7RIIのAF機能はよくわかりません(AF-Cや瞳AFが使えるかも不明)それでもMFレンズとして使えばいいわけで、評価としては5点満点!
jive9821さん
2019/06/04
逆光については太陽光を入れると割合簡単にゴーストを出すことはできます。まあ、室内光であればそれほど気にするレベルでは無いかも知れません。
AFについてはミラーレスではどうしても厳しいですね。私もα6000にマウントアダプター経由でEFレンズを使うことはありますが、ミラーのあるEOSで使うのとは勝手が全く違い、この場合はほぼMF専用です。合わないわけではないのですが、かなり迷うので手で合わせた方が速いという状態になってしまいます。