今まで遠征時のバッグというと、自転車乗り(メッセンジャー)向けのバッグから発展したChrome IndustriesのYALTA 2.0 ASPHALT
を使っていて、「完全防水の袋(メインサック)以外に、背中にサイドから開けて入れる大型ポケットがあって、一番外に小型ポケットがあるだけ」という造りは、傘や未開封ペットボトルなどはサイドから大型ポケットを使って出し入れし、着替えなどは防水のメインの袋にガシガシ突っ込んでいくというのが気を使わなくてよかったのだが、PCを常に持ち運ぶことになるとちょっと問題が。
DTM専用に使っていたHP Pavilion Aero
が、軽くて性能高くて、インカメラもついているので、趣味のワンオンワンや半ビジネス(会社が絡まない研修など)のzoomやTeams参加にもよくて、持ち出してレンタルスペースに持ち込んでつかうことが多くなったわけ(家の中は「背景」が片付いていないのと、現在は家族同居体制に戻ったため、家人がいてノイズが入るので)。
このPavilion Aero、1kgを切る重さなのに、ジャストA4サイズで13.3インチワイドと、小さい割には画面が広く、リモートミーティングにも使いやすく、内蔵SSDを512GB⇒2TB
に魔改造したので、容量にも余裕があって持ち出すのにも適しているのだが、問題はカバンの方。
一応、以前スレートPCのために買ったバッグ
が測ったようにピッタリで、それにACアダプタやマウスなど一式入れて持ち歩いているのだが、それをYALTA 2.0 ASPHALTに入れて運ぶと、実は“据わり”が悪い。
YALTA 2.0 ASPHALTの構造は、屋外の垂れ幕や養生シートなどにも使われる防水性が極めて高いターポリン素材の「完全に継ぎ目のない風船のような一枚成型の袋」の外側に、もう一枚普通の耐水処理をした化繊の袋をつけ、そちらに背負うためのショルダーベルトをつけたような構造。Chrome Industriesの防水規格では「WATER RESISTANT(いかなる天候においても、大切な荷物を守る防水性能を誇る)」と上から二番目の防水性を誇るが、一番上のクラスの「WATER PROOF」ではないのは、バックパック全体としての完全防水性がないからだと思われる。完全防水で水につけても問題ないくらいなのはターポリン素材の袋(メインサック)の中だけ。背中側の大型ポケットと一番外の小型ポケットは、ターポリン素材の袋の「外」、要するに普通の耐水性の外袋と完全防水のメインサックの「すきま」を使ったものなので完全防水ではない。
ま、背中側のポケットは、背負うとその外にメインサックがかぶさるように位置するので、かなり濡れづらいのは事実だが、以前強風を伴うゲリラ豪雨に逢って、Pavilion Aeroを入れていた上記バッグが、YALTA 2.0 ASPHALTの背中側大型ポケットに入れていてさえ少し湿っていたことがあったので、油断ならないなと。
また、YALTA 2.0 ASPHALTは、大きなひとつのターポリン材袋にショルダーベルトがついた外袋を被せただけのような構造なので、背中側大型ポケットと外側小ポケットしか「仕切り」がなく、飲みかけのペットボトルを入れておくところはないし、やや小さいかたまり=例えばコンデジやDAPのように小さくてある程度重さがあるものをメインサックに入れていると、背負っているうちに底に沈んで行ってしまって道中で取り出すのが大変。
そんなわけで、Pavilion Aeroが安全に持ち運べて、使用中のペットボトルも分別して運べ、数泊の旅行に使う下着や洗面道具なども仕分けて運べる対天候性が高いリュックもホシイな...と考えていた時に手ごろなバックパックが年末セールとなった。
アウリン(TSUKUMOでつくもたん同梱ビジネスを確立した人物が現在所属する会社)が企画した「初音ミクのバックパック」MIKU-BAG-BP。

ベースはグレーで背面の色はグリーンのラインだけなので落ち着いている。
「初音ミクの~」とは言っても、ミクグリーンを大々的に使ったミックミクな感じではなく、ミクの服?の袖の部分のようなイメージで、グレー系をベースにして、ところどころにミクっぽい装飾を施した造り。また、さすがTSUKUMOのアパレル部門(笑)を手掛けていた人物らしく、いろんなアイデアが詰まっていて「PCやモバイルバッテリーなどを安全に持ち運んだり、イベントでA4サイズ程度までの同人誌を傷つかないように持ち帰る」といった用途には最適。

一番ミクらしいのはこの「01」とミクグリーンのラインだが...

一番外のポケットを開けたところにシルエットで、隠しミッキーならぬ隠しミクが..!
まず全体の造りだが、かなりしっかりと「形」があるバックパックで、グレー地に濃いグレーのゴムバンドやベルクロのアクセントが付き、一見地味?なのだが、よく見るとミクのNo、「01」が入っていたり、腕にある操作盤?のようなワンポイントが縫い付けられていたり、背側にも一本だけミクグリーンの縁取りがあったりと、“わかる人にはわかる”構造。一番トップの小物入れ?の裏地には「初音ミク」の文字をバックに「よく見ると」ミクのシルエットがあるが、これは小物入れを開けないとわからない。

小型のPavilion Aeroなら、バッグに入れたままでもここに入る。
内側は大きく2段構造で、外側に当たるポケットはガバッと90度くらい開くので出し入れしやすい。ここには大ポケットがあり、、タブレットやPCが入れられる。小型薄型のPavilion Aeroならバッグに入れたまま格納可能。フタにあたる側は、小分けされたメッシュポケットやペンホルダーがあって小物の整理ができる。

メインチャンバーは完全にフタ部分が開くので出し入れしやすい。
背中に近いメインチャンバーは、前述の外側ポケット部分が180度開くので大きなものも入れやすい。そしてこちらにもポケットの仕切りがあり、モバイルバッテリーのような大きめ・重めのものや洗顔用具のように少し「かさ」とるものも入れやすい。

A4ジャストサイズのPavilion Aeroだと、すっぽりと入ってしまうほどポケットは大きい。
そして背側に平らな大きなポケットがあるので、(背負う人間の方が重さに耐えられるか否かは別としてw)もう一枚タブレットやノートPCを入れることが出来る。外側のスロットと上手く使えば、A4ファイルサイズの15インチクラスノートPCとモバイルディスプレイを収納して出かける...ということも可能。
そして底部にはさらに別チャンバーがあって、靴などを入れることも可能。さすがに登山靴のようなゴツイものは入れられないので、フルスペックアウトドア用バックパックと言うより、上履きを入れるなどのイベント仕様??

ファスナーは防水仕様なので降り込んだ雨がかかった程度では問題ないが...
一応全体が撥水機能を施したコーデュラ生地で、ファスナー部分には止水ファスナーが使われているので、ひととおりの撥水性能はあるものの大雨には...という心配には、豪雨対応のバックカバーがあってそれを被せることで万全。ただ、これを出すと黒地に黒印刷で目立たないとは言うものの、よく見ると「01」以外に「Hatsune Miku」の文字が見え、これで趣味がバレるというw
さらにそっち方面に逝くには、カラビナなどをぶら下げられる最背面のゴムバンドにアクキーをぶら下げたり、ベルクロにワッペンを貼付したりすれば、痛バックパックにも変身できる。

背負った時の左サイドにはペットボトル等を入れておけるポケット...
防水効果が高く、メインサックが大きいのでガシガシ突っ込んで出かけられるが、小分けはムズカシイYALTA 2.0 ASPHALTと、形がしっかりしているので不定形のものを詰め込むのはムズカシイが、タブレットやPCなど精密機器とヘットボトルや傘をしっかり分けてたくさん持ち運べる本品=初音ミク バックパック MIKU-BAG-BPを上手く使い分けていきたいと思います。
【MIKU-BAG-BP仕様】
サイズ:(H)48 × (W)30 × (D)18 cm
付属品:レインカバー
※2023年にいくつかの改良が入り、色のラインがピンクになった「初音ミク バックパック V2(MIKU-BAG-BP2)」が発売されたが、本品は2021年発売の初代です。
かなりしっかりと「形」がある造りなので、PCやタブレットの運搬に◎
一方、ちょっと幅広目のものや厚めのものを押し込むのはきつい。
あと、防水カバーがあって、ファスナー部分もゴムがかみ合うような造りのため、雨などからPCなどの電気製品を護るのにはよさそうだが、ファスナーは堅くて開けづらい。
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購入金額
18,000円
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購入日
2022年12月23日
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購入場所
Auryn(アウリン)BOOTH











YAWAさん
08/26
cybercatさん
08/26
使いやすいですよ。