SwitchBot 顔認証パッドを購入。5月中旬に発注したのですが、数日後に「6月上旬に発送する」というメールが届き、実際には5月下旬に届きました。
いまサイトを見ると「予約中」になっているので、売れすぎたのか不具合あったのか。
SwitchBot 顔認証パッドは、AIが最適化した3D顔認証でスムーズに解錠でき、手ぶらでドアを開けられる快適さが魅力。暗所でも精度が高く、メンテナンス不要の長時間バッテリーで手間いらず。さらに、NFCや指紋認証との併用で柔軟に使えるのもAIならではの利点。便利さの面で、従来のスマートロックと一線を画しています!
もう手動で鍵を開ける時代には戻れない…!
ウチには既に「指紋認証パッド」がありドア開閉に不満が全くないのですが、顔認証機能が気になったので入れ換えるつもりで購入しました。
ウチは外扉(玄関)に Qrio Pad、内扉(事務所と住宅を分けるドア)に SwitchBot のスマートロックが付いています。内扉は玄関側と奥の通路側の2か所あるので、スマートロックを追加しても設置場所には困らないという計算でした。
一応、玄関側のドアに指紋認証パッドを外して、新たに設置しました。
Mordor Intelligence(モルドールインテリジェンス)の市場調査では、日本のスマートロック市場は、2024年時点で約650億円の規模を持ち、2029年までに950億円に達すると予測されており、注目の産業となっています。特に、顔認証を含むバイオメトリクス技術の採用が増えており、スマートホームの普及とともに市場が拡大しています。
顔認証技術は、AIとディープラーニングの進化により、認証精度が向上しています。これにより、従来の鍵や暗証番号よりも安全性が高く、利便性の向上が期待されています。
マンションやオフィスビル、商業施設での導入が進んでおり、特に高級マンションではセキュリティ強化のために顔認証オートロックシステムの標準装備が進んでいます。また、企業では従業員の入退室管理に活用されるケースが増えているようで、僕の企業でも採用されています。
ビジネス市場でいえばスマートロックのパイオニアといえる株式会社エナスピレーションが従来の錠前と鍵を製造・販売している美和ロックに迫る勢いを見せています。老舗といえる多国籍企業グループ ASSA ABLOY(アッサアブロイ)も、新興企業に押され気味。ブランドでいえばソニーの子会社である Qrio が一歩先に進んでいるようですが、今後市場はさらに多様化していくように思います。
顔認証スマートロックは、スマートシティやスマートホームの標準機能としてさらに普及する可能性があります。技術の進化により、誤認識のリスクが低減され、より安全で信頼性の高いシステムへと進化していくでしょう。この流れは今後も続きそうですね。
CAGR(年平均成長率)では 16.2% という数字が出ているようです。
外箱正面。黒いなという感想。
ここで、主な特徴について、まとめます。
- 3D顔認証:メイクや眼鏡の有無に関係なく認識可能。暗所や逆光でも精度が落ちない。
- 手ぶら解錠:ドアに近づくだけで自動解錠。
- 高いセキュリティ:画像や動画によるなりすましを防止。顔データはローカル保存され、クラウドには保存されない。
- 長時間バッテリー:5000mAhの充電式バッテリーを搭載し、1回の充電で約1年間使用可能。ソーラーパネル充電にも対応。
- 多様な解錠方法:顔認証だけでなく、指紋認証、パスワード、交通系ICカード(Suica・PASMO)、スマホやスマートウォッチのNFCスキャンにも対応。
- 防水・防塵設計:IP65準拠で、屋外設置にも適している。
- SwitchBotロックシリーズと連携:「ロックLite」「ロック」「ロックPro」「ロックUltra」と組み合わせて使用可能。
工事不要で一般家庭のドアに設置でき、3M粘着テープやネジで簡単に固定可能。
取り外し警報機能も搭載されており、不審者による取り外しを検知すると警報を鳴らし、アプリへ通知が送信されます。
不審者がその場でいじると怪しくて通報できるのですが、いったん取り外し持ち帰って解読されるとやっかいなので、取り外し検知は本当に良い機能だと思います。
電池交換で外した時、大きな音が出て心臓止まりそうだったけど。
背面。説明なし。
外装に化粧箱を付けるスタイル。
パッケージデザインの進行が遅れたんだろうか。
わりとシンプルな構造で、ゴミも少なく好感が持てるパッケージ。
内容物。取付プレートの他、両面テープなど。type-cのケーブル、取り外し用のピン、ボタンステッカーにクリーニングティッシュなど。
説明書。Switchbot シリーズはアプリで説明されるので、説明書の内容ボリュームがいつもは少ないのですが、今回は数ページ分あります。
本体を取り付ける位置、設置ガイド、が半分以上。
本体。印象としては、分厚い携帯電話。ずっしりと重いです。バッテリーを内蔵しているからと思いますが。黒く丸みを帯びたビジュアルはどこか古臭く、昭和みたいなイメージ。これを玄関に取り付けるのは正直恥ずかしい。
背面。シリアル番号など重要な情報は見当たらず。
CR123A のような電池を使用せずバッテリー内蔵型のため、電池交換蓋などがなくすっきり。
ON/OFFのスイッチがあり、効率よく充電できるようにはなっています。
充電ポートは下部。防水ゴム栓があり、ちゃんと屋外設置の配慮がされています。ちょっと頼りなさげなゴムですが、小型なぶん水分や砂塵の侵入は最低限にはできそう。ただ直射日光は無理でしょうな。
下部にはスピーカーもあるのですが、右半分は穴がふさがれており、1つだけある穴は充電時に光るLEDランプのようです。左半分のモノラルスピーカーは砂塵に対する配慮が無いので、いつかは埋まってしまうと思います。
テンキーの下が指紋認証エリア、その下がインターホンのようなボタンスイッチになっています。
このボタンの使い方がイメージできないですが。
指紋認証機能ですが、顔認証があるので基本的に使用しない機能です。
といえども、照明の関係等で顔認証できなかった時に安全策としてあると便利。
しかし、指紋認証があることを忘れてしまうほど、顔認証の精度は高いです。
上部のリモコン送信部分のような黒い部分はモーション検知センサーだそうです。
電卓のLED画面のような部分が顔認証センサ、その下のテンキー部分には NFC 認証エリアを兼ねています。
このセンサー部分が本当に液晶画面の仕様だったら面白かったのに。
よくスパイ映画とかである、テンキー入力すると画面に数字が出るやつ。
でも玄関先でそんなことしたらスキミングが怖いか。
このセンサー前に立つと、モーションセンサーが検知して顔認証を始めるようです。
ジジッという音が微かにするので、撮影した3Dスキャンと本体内部の顔データの比較が高速で行われている感じがします。
照合されると緑色の光になって、音声ガイダンスといっしょに鍵が開くかんじ。
テンキーは少し硬めで、あまり押し込めないタイプ。
携帯電話型の配列になっています。
この部分は使っていると劣化するので、番号が想像しやすくなりセキュリティ的には弱そう。
設定は画面にガイドに従っていけばできるのですが、1点「施錠ボタンと確認ボタンを押してください」の部分は、本体下部の一番大きいボタンが光っていてそれっぽくイメージできてしまうので間違いやすく、本当はテンキーにある2つのボタンです。
この大きなボタン、何に使うんだろう?
さっそく登録して使用…と思ったのですが、周囲のデバイスに新発売の機器の機能を対応させるため、ひととおりアップデートが始まります。
ウチは気になったらすぐ買ってしまうので、使っても無く存在するだけのデバイス機器がたくさんあったりします。書いてないレビューも溜まってるな。
顔認証パッドの登録も終わり、今度は既存のロックとの紐づけ。
「現在のホームに登録可能なロックがありません」と表示されて、連携できず。
ウチの場合は、オフィスエリアとプライベートエリアでネットワークを分けているなどしているので設定かな、と思ってネットワークを確認しなおしても駄目。ウチのロックデバイスが顔認証に対応していないのか? と思って公式サイトを確認しても対応している。不具合???
公式サイトをそのまま眺めていたら、ロックは1つのパッドと1対1の関係でしか登録できない、というテキストを見つけ、既存利用の指紋認証パッドを登録解除しないと認証しないと、ようやく理解できました。
ちなみに、無効するだけでは駄目で、ちゃんと解除しないと動きませんでした。
旧型の指紋認証パッドを解除。いままでご苦労様。
しかし、ダブルで利用しようと思っていたので、ちょっと残念。
でも確かに1対の関係にしないと、セキュリティ的にも怖いですね。
無事、問題なく登録できた。
機能もバッチリ。
アプリとして、ソフトウェア面での設定も充実しており、文句なし。
UI も良く言えば Switchbot らしいという感じで、フロントはシンプルに、深い部分の設定はいじりたおせるようになってるかんじ。
API 対応、Matter 対応もしており、いまのところいう事無し。
競合との比較
家庭用のスマートロックを販売している企業では Switcbot に追従できるほどの信頼性を持った企業は存在しないので、商業施設向けに販売している企業で探してみたのですが、有名な企業では認証方式に「AI顔認証」を利用しているものが多く、SwitchBot 顔認証パッドは「3D顔認証」という方式になります。
比較ポイント
- 認証速度:どの競合製品も1秒以内で認証可能ですが、SwitchBot 顔認証パッドは暗所でも認識できる赤外線ライトを搭載している点が強み。
- バッテリー:SwitchBot 顔認証パッドは長時間稼働可能なバッテリーを搭載しており、ソーラーパネル充電にも対応。一方、クラウド管理型のデバイスは電源供給が必ず必要な場合が多い。
Switchbot の企業としての信頼性、サポート面やソフトのアップデートなどを考えると、他の企業製品は正直考えづらい。ドアのカギというセキュリティに関わる部分は、新信頼性の高い企業の製品を選びたいですね。
Switchbot は IT関連製品も多く、簡単に連携できるのも嬉しいです。
物理ボタンを用意して、気軽に開閉できたり監査ログをとったり。
アイデア次第で活用できるところも魅力です。
ルックス的には、Qrio の方が全然グレードが良いので、ウチの外側玄関は Qrio になっています。
Qrio Pad のハイブランドっぽさは、競合製品の追従を許さないです。
旧モデルとの比較
両モデルともコンパクトでスタイリッシュなデザインですが、顔認証パッドはより洗練された印象。特に、3D顔認証センサーを搭載しているため、センサー部分がやや大きめになっています。
設置方法はどちらも簡単で、工事不要なのは嬉しいポイント。
新型は「顔認証」という機能があるため、旧型に比較して当然優位があります。
認証方式の違いは大きいです。
- 顔認証パッド:顔をかざすだけで瞬時に解錠。暗所でも認識可能な赤外線ライトを搭載し、帽子やマスクを着用していても問題なし。
- 指紋認証パッド:指を置くだけで解錠できるが、湿気や汚れで認識しづらいことがある。
顔認証パッドの方が、手が塞がっているときでもスムーズに解錠できる点で優位性があり当然便利です。
バッテリー性能にも違いがあります。
顔認証パッドは5000mAhの内蔵バッテリーを搭載し、約1年間の使用が可能。ソーラーパネル充電にも対応しています。
指紋認証パッドは電池式で、交換が必要です。長期的な運用を考えると、顔認証パッドの方がメンテナンスの手間が少ないのが魅力。
両モデルとも、ワンタイムパスワードや履歴管理機能を搭載。
顔認証パッドには開錠・施錠時や、「もっと近づいてください」などの音声でのアナウンスも追加されて、よりスマートホームっぽさはあります。
まとめると、新型の顔認証パッドの方がより高機能ですが、価格も倍近くになるのでそこまでのスペックを求めない人には必要ないかもしれないです。
これは「鍵」ではない、「空間の AI インターフェース」だ
この製品は、「スマートロックのアップグレード」ではなく、「生活空間のAI化の入口」だと感じました。
顔認証という認識技術を、単なる開閉ではなく暮らしの文脈化へ拡張した点がすごく秀逸。
これはすべてのスマートホーム導入者、そして「生活のUX」を設計したい人にとって、非常に価値ある製品だと思います。
顔認証機能の精度は非常に高く、3D顔認証技術を採用しているため、お面を被ったり免許証の写真を出しだりしても認証されないため、認証方法としてはセキュリティが高いです。
3D顔認証とは、写真のような 2D のものを平面的に処理するのではなく、ちゃんと立体として認証されることを意味します。なので、顔に影がかかる角度によっては認識しづらくなるようです。
例えば、足元からの照明を当てると途端に認識が悪くなります。
メーカー発表だと逆光も OK みたいなのですが、僕が試したところ、逆光も苦手のようです。
赤外線ライトを搭載しているため、夜間でもスムーズに解錠可能とのことですが、暗すぎると認証はしませんでしたが。
メーカーの売り文句では、95%以上の識別精度を実現しているとされ、言葉通りに受け取るなら日常生活のノイズをものともしない堅牢さがあります。
とはいえ、そこまでの認識はしていないように思うのですが、既存の対応状況から、ファームウェア更新されて進化していくのは必然だと思います。認識アルゴリズムが継続進化する点は、AI活用製品として重要な要素。買って終わりではなく、使うほど賢くなるインターフェースだと思います。
使用してみたところ、認証速度は約1秒。ドアに走り込みながら開錠したい人には遅いですが、普通にドアを開ける前に立ち止まるような人ならラグを感じない速度です。
帽子やマスクを着用していても問題なく認識できるのですが、眼鏡をかけると認識率は半分くらいでした(なんでだ)。その後、充分な明度の無い場所では認識率が悪いことが分かりました。一応、メイクや眼鏡の有無に関係なく認識できます。
認識率は、基本的にはほとんど認識され、ときどき「あれ?」となって、その場で Choo Choo Train 冒頭ダンスをして認識されるのを待つときが時々ある程度です。
認証されない時は、「もう少し近づいてください」とか「顔の角度をこっちに向けてください」とか音声ガイダンスが流れるのも、認証ミスを減らすことのできる機能となっており、原因の特定を分かりやすくユーザに伝えており、「ピーッ」というエラー音しか出さない競合製品に勝っている部分だと思います。
いろいろ試してみたところ、充分な明度がある場所でならエラーは無く、大抵認識するようです。
また、顔データはローカル保存され、クラウドには保存されないため、セキュリティ面でも安心です。こういうユーザー視点の仕様は嬉しいですね。
最大100人まで登録可能で、家族や複数のユーザーでの利用にも適しています。
この、ローカル処理 × クラウド連携のハイブリッド設計は非常によくできていると思います。
セキュリティ設計にも AI ガジェットの企画販売としての成熟が見えているのはたくさんのガジェットを市場に生み出してきた経験だと思います。
顔データの一次処理はローカルエッジAIで処理されており、顔情報がクラウドに生データとして送信されることはない。一方で、解錠履歴やデバイス管理はクラウド経由でアプリ連携され、データ同期は暗号化プロトコル(TLS)対応。この構造、IoTデバイスの設計としてはかなり理想的なバランスだと思います。
この顔情報をローカルに保存するという機能、将来的にAIモデルがユーザーごとの行動と顔の揺らぎに適応するための学習フェーズとして利用されるようになれば嬉しい。2週間くらい使ったら、学習して賢くなるようなのが AI の本来の利用方法なのだと思います。
顔認証パッドの認証位置は、0.6m ~ 0.9m 離れた位置に立つのがベストポジションとのこと。
センサーの角度は 76 度で、子供と大人を含めた家族構成だと、床からの高さの設置場所に少し難しい問題が出そうですね。
基本的にドアの前に立つと端末の白い LED が付くのでモーションセンサーが動いたと分かります。そこから顔認証されると緑色の LED が付き、開錠されたと分かります。
なお、音声で「開錠されました」というアナウンスがスピーカーから流れるので、誤作動や何かの事故で開錠されたとしても気づきやすくなっています。この音声ガイダンスが流れるというのは、他の製品にはなかったので、地味に良い機能だと思います。
そして、Switchbot の特性と言えば、シリーズ製品との連携。
ドアを開錠するのをトリガーにエアコンや照明の電源を入れるとかができるのは嬉しいですね。
オートメーション化がすごく便利です。
一見すると、SwitchBotの顔認証パッドは「スマートロックの解錠デバイス」という役割に収まりそうですが、それはこのプロダクトの入口の機能に過ぎないです。使い込むにつれ見えてくるのは、「顔」を起点とした状況認識AIインターフェースとしてのポテンシャルだと思います。
SwitchBot というメーカー企業のデバイスが持つ真の価値は、「誰が、いつ、どの状態でアクセスしたか」を認識し、その情報をスマートホーム全体に連動させられる点にあります。
これから先、ユーザー顔識別 × 状況トリガーの連動性が追加されるとしたら。
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子供が帰宅 → 顔認証 → リビングの照明を点灯+Alexaに通知
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清掃業者が来訪 → 時間指定で顔認証ON+玄関解錠のみ許可
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自分が帰宅 → 認識完了でロック解除+玄関カメラ録画OFF+エアコン起動
やばい、夢みたいじゃないですか。
ここからの未来に期待です。
スマートロックのアップグレード
少し野暮ったく昭和っぽい外観ですが、3D顔認証センサーをスマートに配置はされていると思います。直感的な操作性と、手ぶら解錠という機能美が融合し、まるで未来の鍵のような体験を提供してくれはしますが、ビジュアルが未来的ではない……。
シームレスなデザイン × スムーズな利便性 ── それこそがスマートホーム用のデバイスなのですが、外観という点では物足りないですね。
自動開錠 → 指紋認証 → 顔認証、という進化をしている点では、技術面では着実にアップグレードはしていると思います。
使い勝手の面でも、従来の指紋認証よりスムーズな解錠が可能で、荷物を持っているときなどに便利ですね!
内蔵バッテリーという恩恵
5000mAhの長持ちバッテリー搭載で、約1年間充電不要。ソーラーパネル充電も対応し、交換の手間なし。耐候性のあるIP65防水・防塵設計で、屋外使用も安心。まさに、手間いらずのスマートロック! これなら日常的なメンテナンスの負担をほぼゼロにできますね!
高機能・高価格
高精度な3D顔認証、長持ちバッテリー、複数の解錠方法を備えながら、競合製品より手頃な価格設定。ソーラーパネル充電対応でランニングコストも低く、初期投資だけで長期的に使えるスマートロック。この機能性でこの価格なら、コスパはかなり優秀です!
導入を考えるなら、十分に価値ある選択ですね!
あとは Switchbot製品との 更なる連携機能に期待です!
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購入金額
13,711円
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購入日
2025年05月14日
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購入場所
公式サイト
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