レビューメディア「ジグソー」

久しぶりにイヤホンを買ってみた

Kiwi ears製の有線イヤホンFortezaです.色はパープル.

1BA+2DDのハイブリッド構成で,3wayのネットワークシステムで,豊かで艶やかなサウンドを実現するようチューニングされているそうです.

 

お腹がいっぱいなので,しばらくイヤホンには手を出さないつもりでいましたが,初めてのKiwi ears製で,見た目もきれいなFortezaを中古で見つけたので確保してしまいました.

Kiwi earsの国内取扱はナイコムです.Fortezaは,新品の定価でも税込みで1万円以下のクラスです.

このクラスのイヤホンは,この値段にしてはよくできているという結果に終わり,しばらくすると出番がなくなるのが常ですが,果たして...

 

 

FortezaのSpecを抜粋するとこの様になっています.Hybrid構成で大きめの10mm-DDが2つあるので,インピーダンスが若干高いものの,逆にノイズが抑えられるので,スペック的には扱いやすく,スマホでもOKです.IEM形状で,このクラスでもリケーブルが当然のスペックになっています.

一般的なIEM形状で,ハウジングはクリアパープルで,中身が透けて見えます.フェースプレートはグリッターなパープル/ブルーの2色分けになっています.ハウジングモールドの成形も綺麗にできています.コネクタは,CIEM-2pinの標準仕様です.

 

ドライバー1BA + 10mm DD + 10mm DD

周波数特性20 ‒ 20,000Hz

感度103dB

インピーダンス32Ω

重量 (ケーブル含む)約25g

重量 (ケーブル含まず)約10g(両側)

ケーブル長約1.25m

ケーブルOFC

ケーブル入力端子3.5mmステレオミニプラグ

コネクター0.78mm 2pin

 

まず,フィット感ですが,同じ様に見えてもQDCレベルには達しておらず,もう一つな感じです.おそらくノズルの位置と角度が悪いと思われ,耳から少し浮いた状態になります.ただ,個人差が大きいので,フィットする人もいると思います.

IEM形状としては,一般的なノズル経なので,イヤーピース選びは苦労せず,好みのものが使えます.今回は,SpinfitのLを使っています.QDCならSpinfitのMでOKなのですが,若干耳から浮いた状態になるので,大きめのイヤーピースで補正しました.

 

では,肝心の音質ですが,ファーストインプレッションに残りやすい,分離の良い派手めな音です.Hybrid構成でDDが効いている影響が大きく,全体的には色付された暖色系になります.音場は,このクラスとしては標準的で,やや近いです.

特に低域がよく出ているので,しっかりした音になります.そして高域も結構強く,あまり余韻を残さないキレのある輪郭描写なので,逆に中域が少し抑えられた感じになります.このため,分離の良い音に聴こえるのですが,一般的に言われるドンシャリ系の音となります.なので,あまりボーカル向きではなく,BGMやEDM,派手なヒップホップに合いそうです.

たぶん,1万円以下で,気軽にスマホ用で音楽を聴く,またはYoutubeを見ることをターゲットにすると,このようなスペックでインパクトにあるチューニングすると,こんな音質になるのではないかと予想される音です.

 

音質は,イヤホン自体なのかケーブルの影響ななのか,ちょっとリケーブルしてみました.ケーブルと価格バランスは無視し,少しすっきり系に補正するためにオーグライン+Ptを選択しました.おそらく,銀コートOFCの多線でもいいと思うのですが,ベストなリケーブルを探すようなイヤホンでもないのでオーグライン+Ptのみしか試していません.

 

 

こうしてリケーブルしてみると,ケーブルが音質に結構影響していて,ケーブル込みのチューニングなのかもしれないと思います.また,インピーダンスがやや高いのも2DD構成によるものに加え,ケーブルの影響もありそうで,リケーブルすると音量が少し上がりました.

イヤホン本体よりもかなり高価なケーブルとなりますが,付属ケーブルの派手なドンシャリ傾向はだいぶ緩和され,非常にまとまりが良くて解像度の高い音質になります.ケーブルの材料費だけでも倍以上の価格帯に匹敵しますが,狙い通り派手さがなくなり,これなら十分ありだと思わせる音質になりました.

ただ,それならはじめからQDCのUranusを買っておけばよいということになるので,このクラスのイヤホンは付属品で割り切って使うか,3000円くらいの中華リケーブルと1000円前後のイヤーピースで好みの音質に近づけるくらいにしないと,本末転倒になります.

 

Fortezaは1万円以下のHybrid構成のIED形状イヤホンとして,派手なドンシャリ傾向の音質ですが,低音番長ほど低域が主張しすぎず,分離の良さも併せ持った,印象に残りやすい音質のイヤホンでした.リケーブルで音質が変わるので,イヤホン自体のスペックは価格以上にありそうです.

しかし,Hybrid型としてはもう少し値段が張りますが,KineraのIDUMか,さらにその上のQDCのUranusのほうがはじめから幸せになれます.または,似たような傾向の音質を求めるなら,非常によくできたCAのPolaris(中古)がおすすめで,逆に安上がりになるはずです.

 

  • 購入金額

    7,504円

  • 購入日

    2025年頃

  • 購入場所

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