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全体的な発熱量は少なく感じる。XikeStor(シーカー) SKS3200-8E2X

今までRealtek製のチップを2つ搭載した製品が出ていましたが、Maxlinear製のチップ1つを搭載した新製品が出ていたようです。

Maxlinear製のチップを搭載しているスイッチはそれなりに出ていますが、ほとんどはアンマネージド版のシンプルなハブスイッチです。

WEB管理スイッチのある本製品は現状レアものです。

 

噂の八丁スイッチは気になっていましたが、IPアドレスを持ってしまうWEB管理スイッチは、うちでは不要かなと思っていました。

しかし、AliExpressで○円以上の場合に1,000円OFFというクーポンがあったため、他の品物と一緒にまとめ買いすることにしてみました。

 

先に書いておくと、管理画面に入るために接続する端末のIPアドレス変更が必要になります。

PC接続からの場合、USB接続のLANが別途あるとインターネット上の情報を見ながら作業が出来るのでオススメです。

 

また、チップ不具合と思われる事象が発生しますので、頻繁にネットワーク経路の変更があったり、通信機器の入れ替えが激しい場合には、本製品は非常に使いにくいものとなっていますので、ご使用時には注意が必要です。

安定動作を求めるのであればRealtek(カニ)チップを搭載した SKS3200-8E1X の方を選んだ方がよいでしょう。

更新: 2025/06/18
スペック

同じMxL86282チップを採用していると、スペックはほぼ同じ

型番:SKS3200-8E2X

サイズ:‎270(L)x136(W)x35(H) mm
チップ:Maxlinear社 MxL86282

ポート:RJ45 2.5Gbpsポート×8、SPF+ 10Gbpsポート×2

DCアダプタ:‎12V / 2A 

MACアドレス登録数:16K

ジャンボフレーム:10KB

パケットバッファ:8Mb

動作温度:-10~55℃

LED:オレンジ=10/100/1000Mbpsで接続

LED:グリーン=2500Mbps/10Gbpsで接続

その他:スチール筐体

付属品:ゴム足4個、ネジ

 

製品サイト:公式が無い

Amazonの方が製品説明になってる?

https://www.amazon.co.jp/dp/B0DYNKTLTR

 

Download Center:

http://visit.xikestor.com:6555/app/file-en/new_download.html?id1=4&id2=72&id3=89

 

参考情報:

https://www.maxlinear.com/document?id=23359

更新: 2025/06/18
デザインと外観

スチール筐体で国産スイッチのような堅牢感がある

外箱

 

内容物(本体、ユーザーガイド、保証書、足のゴム、AC(DC)アダプター)

 

正面

 

背面

 

左側サイド(八丁シール下にネジあり、このシールはキレイに剥がせてしまうのであまり意味が無い)

 

右側サイド

 

 

本製品を下に、下記製品を上に乗せた比較をしてみる。

 

上から見たサイズ比較

奥行きのサイズ感がほぼ倍という。

 

AC(DC)アダプターにPSEマークあり。

更新: 2025/06/18
分解してみた

6つのネジを外すと天板が開く。

ヒートシンクは大きめだと思われる。

奥行き部分は割とスカスカ。スチール筐体ではあるが放熱を高めるために大きくしたと推測する。

 

アース線はスチール筐体に通じている。基盤のネジを通じてアースを行っていると思われる。

 

基盤裏で接触する熱伝導シートが置いてある。一応スチール筐体へ熱を伝えるようだ。

 

基盤裏

更新: 2025/06/18

管理画面の表示

まずは管理画面の設定から。

製品の裏に管理画面のIPアドレスとユーザーとパスワードの記載がある。

192.168.10.12へアクセスすることになるが、我が家は 192.168.100.X なので通常は繋がらない。

 

PCにUSB接続のLANアダプタを別途用意して、192.168.10.X で設定してアクセスする方針で行ってみる。

 

USB LANのIPアドレスをDHCPから手動設定に変更する。

IPアドレスは適当に 192.168.10.120 とする。

サブネットマスクは 255.255.255.0 とする。 

ゲートウェイやDNSの設定は不要。

 

ブラウザに 192.168.10.12 を入れてアクセスする。

下記のように簡素な画面が出てくる。初期ユーザーとパスワードは製品裏に記載の通り。

言語は初期選択が中国語だったため日本語に変更した。

 

 

初期画面がこのような感じだった。

温度表示されているのは感激。スイッチに温度表示されているのは中々無いかなと感じた。

初期ファームウェアバージョンが 1.0.0.5 だった。新バージョンは 1.0.0.6 の模様。

後でバージョンアップする。

 

更新: 2025/06/18

ユーザーとパスワード変更

まずは初期パスワード変更をすべき。

色々機能を選択してみたけれど、それっぽいのはユーザー設定。

 

「システム機能→ユーザー」を選択

下記は仮で入力したのだが、パスワードって普通 * などでマスキングされるのが普通な気がする・・・。

 

これで適用すると、初期ユーザーの admin が消えて、設定したユーザーになるようです。

管理者権限を持つ1ユーザーの名称変更という扱いでしょうか。

更新: 2025/06/18

ファームウェアアップデート

「システムツール→ファームウェア」を選択

 

「ファームウェアのダウンロード」をクリックすると、最新のファームウェアをブラウザ経由でダウンロード出来るようだ。

このときにダウンロードしたファイルが「xk_8e2x_20250505_update_image_en.bin」でした。

ファームウェアバージョンが不明なので、自分で公式サイトからダウンロードして確認したほうが良いかもしれない。

 

「ファイル選択」でローカルダウンロードしたファイルを指定し、「ファームウェアをアップロード」をクリックするとアップロードと適用が開始される。

 

 

 

問題なく適用されると、ログイン画面に戻される。

再ログインをすると、1.0.0.6 に適用されたことがわかる。

 

更新: 2025/06/18

管理画面のIPアドレス変更

我が家の設定ではDHCP設定(ルーターによってIPアドレスを自動的に振り当てるサービス)を推奨している。

現在 192.168.10.12 を固定で設定されているので DHCP 設定に変更する。

変更したら「適用」をクリックする。

 

 

USB接続のLANを外す。

本製品にインターネットルーターからのLANを繋いでDHCP情報を貰う。

下記のツールで新しいIPアドレスになった本製品を見つける。

製品のMACアドレスを参考にして探したほうが早いかもしれない。

DHCPサービスにMACアドレス登録してIPアドレスを割り当てられるのであれば、事前に設定しておくことを進める。

 

確認すると、HTTPSも対応しているようだ。

アクセスすると自己証明による警告が出るが、これは一般的なものなのでそのままアクセス可能。

ただ、何故かHTTPS通信だと各種アクセスが遅く、とてもストレス。

今後のファームウェアアップデートに期待。

更新: 2025/06/18

速度面の比較

まずはローカル環境のMTU設定が出来ていることを確認する。

我が家ではジャンボフレームサイズを9000に設定しています。

 

コマンドについては下記の記事を参考にしました。

https://www.tomoyan.net/windows/jumboframe

 

まずはDHCPサーバが稼働しているルーター(インターネット側)への通信は問題ありませんでした。

つまり、この段階で MTU 9000 のパケットは問題なく届いているということになります。

 

次に下記のような感じで iperf を使用して、前の環境と本製品での環境とで速度チェックを行う。

 Windows(iperf) → 2.5G スイッチ → Linux(iperf)

 

前環境のスイッチは下記を使用しました。

Windows → Linux へのMTU通信確認(問題なし)

 

前環境の実行結果

 

本製品での実行結果

 

つまり、平均値としての速度結果は特に変わりませんでした。

RealtekチップとMaxlinearチップにおいて、速度面では同等ということでしょうか。

 

なお、下記製品でも同じことをしていますが、速度面の性能は同じだと感じました。

更新: 2025/06/18

ローミング問題(チップ不具合?)

Zigsowユーザーの「まこりん」さんから情報を頂き、ローミングトラブルが発生するとのことでした。

https://mevius.5ch.net/test/read.cgi/hard/1715007180/353

 

そのためか、前環境から本製品にLANケーブルを切り替えたときに、Windows側がリンクアップしませんでした。

多分、本製品が各種ネットワーク機器の接続経路や情報を保持していて、本製品にLANケーブルを切り替えても前環境の情報を使ってしまうためなのかと思いました。

実態としてはわかりません。

 

本製品のACアダプタを抜き差しして再起動を行ったら、Windows側でリンクアップしました。

 

特定の機器へ通信を行う際に、ネットワーク経路が変わったときに不具合が発生しやすくなるかもしれません。

 

なお、同じチップを採用している下記のスイッチも同じ事象が発生しています。

 

もしかしたらファームウェアアップデートによって解消される可能性はありますが、チップ不具合だった場合は本製品は使いにくいかもしれません。

更新: 2025/06/18

LED点滅

極端に眩しくは無い。許容範囲な明るさ。

WEB管理画面からLEDオフが出来たら優秀かもしれない。そんな設定は無いが・・・。

更新: 2025/06/18

その他の機能

管理画面から下記の機能について設定可能

  • ポート設定
  • ポートミラーリング
  • リンクアグリゲーション
  • ポートVLAN
  • タブVLAN
  • IGMPスヌーピング
  • ストーム制御
  • 購入金額

    7,543円

  • 購入日

    2025年06月10日

  • 購入場所

    AliExpress

8人がこのレビューをCOOLしました!

コメント (4)

  • まこりんさん

    06/18

    ローミング問題は2機種とも出ましたか・・・チップかなぁ。
    金属筐体はもうちょっと小型化できるけど、他機種と金型共通化なのかなぁ。でも筐体に熱を伝えてるから大きい分には冷えて良いかもですね~

    Web管理画面は僕のバージョンよりも見やすく、ずいぶん良くなってるように感じます。

  • かもみーるさん

    06/18

    >まこりんさん
    Hisource の方は安いですが、金属筐体にそれなりに熱を持つようです。
    XikeStorの方は少しお値段上がりますが、金属筐体への熱は余りありません。熱が分散出来ているのだと思います。
    不具合のせいでこのXikeStorを導入するメリットは少々薄いかなと感じます。導入するなら蟹チップの方かなと。
    Web管理画面にログインして再起動ボタンを押すプログラムを作って1日1回深夜に稼働させるように出来れば、まだ使えるかなと。

    現在、自室にて動作検証中。
    流石にインターネットルーターの直下に配置させるのはリスクが大きすぎる。
  • まこりんさん

    06/18

    Hisource の方はそれなりに熱いのか!
    じゃぁ、放熱まで考えるとこのサイズが正解なんですね!

    僕はこのHUBは固定IPに設定して、そのIPは外部に出れないようにルーターで設定しました。
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