先日、ファイナルファンタジーVIIリバースのPC版を購入したのですが、インストールして起動するとエラーが出て起動してくれない。
ネットで探すと同様の例もありましたが、いまいち解決策がわからず。
でサポートに聞いてみたら、何のことはない、インストール先のストレージの問題でした。
自分のデスクトップゲーミングPCは、起動ボリュームがM.2、サブにHDDとSATA SSDを2基搭載しており、大容量ゲームは基本HDDに、FPSなどはSSDに入れていました。ところが、FF7の動作環境はSSDが基本なんでですね。CPUやグラボばかり見ていて、これまで見向きもしなかった項目でした。
第10世代CPUと3070なんてもうだいぶ古いですが、いまも問題なく遊べる。でも、SSD搭載スロットはもうないし…
そういえば、昔PCIスロットにHDDを増設するブラケットがあったなぁと探してみたら、あるもんですね。
ほんとはSATA SSDでもよかったんですが、遅いとか言われたら悲しいので、念には念を入れてM.2にしました。SSDはこちらのウエスタンデジタルのSN850X、2TBをチョイス。奮発しました。
検証したいのはこんな感じ。
・取り付け方法
・PCに認識させるまでの流れ
・速度検証
・ゲームプレイの変化
取り付け自体は簡単なのですが、やはり気になるのは速度とゲームへの影響。ゲーミングSSDとやらの性能を見てみることにします。
少し問題発生
まずはSSD本体を見てみます。片側にメモリーとカバーみたいなシートがあり、反対側はなんもなし。ここに2TB入ってるんだから、SSDの集積率の高さはすごいものがありますね。
昔は反対側にもモジュールがあった気がするけど、冷却性なんかを考えても片面の方が良さそうな気はします。
取り付けるためのキットはこちら。中央がPCIに接続するための基板、青いのは熱伝導シートで、厚みが2種類。上の黒いのがSSDの熱を逃がすための大型ヒートシンクです。あとはケースの規格に合わせたブラケット、ネジ類。
取り付け自体は、基板の端子にSSDを取り付けて端をビスで固定するだけ。ヒートシンクで完全に覆うのですが、その際にSSDを密着させるためにシートの厚さを選びます。
下の写真が隙間の部分。ヒートシンクに接触しないといけないので埋めなければなりません。今回は厚い方を選択してみました。密着しないと熱が伝わらないので。
いったんすべて取り付けて、端子に差さるか試してみたのですが、説明書どおりにブラケットをネジ止めしたら端子の切り欠きに合いません。ブラケットなしならもちろん刺さりますが、ブラブラしちゃって固定されない。
多少のズレなので、ブラケットの2カ所のネジのうち、端子に近い方(下の写真の下側)だけネジ止めせずに刺してみたらきちんと刺さってブラケットでも固定できました。これで抜ける心配はないはず。
取り付け自体は15分ほど。説明書にも細かく手順が書かれていたので、困ることはないと思います。
慣れないと結構めんどいマウント&フォーマット手順
無事に取り付けが完了したら、次はWindowsでの設定です。
PCに直接搭載するほとんどのストレージはそのままでは認識されず、Windows側で認識できる形式にフォーマットしなければ使えません。ドロだらけの土地をきれいに整地して、家とか庭とか作れるようにするって感じでしょうか。
今回も電源を入れてもうんともすんとも言わず。当たり前の挙動からのスタートでした。
とりあえず「デバイスマネージャー」をみてみると一応認識はしてるっぽいのでまずは一安心。物理的な接続には成功してます。
続いて、Windowsアイコンを右クリックして、「ディスクの管理」アプリを起動。すると、より詳細なストレージの状態が見られます。
上のリストに出てるのはすでにフォーマットされてるものだけなので、M.2 SSDはまだ表示されていませんが、下の欄をスクロールしていくと、リストにはないストレージ(ディスク4というやつ)が出てきます。それを右クリックしてフォーマットすればOK。
すでに使っているストレージはドライブ名が書かれてるので、間違わないとは思いますが、十分慎重に。フォーマットは規定通りのクイックフォーマットで。
これで、晴れてエクスプローラー上でもドライブが見えるようになりました。ドライブレターは「H:」にしてみました。
この辺は何度かバルクのストレージを取り付けていればなんとかなりますね。久々でしたが無事にできました。
こいつ、速いぞ…
マウントできたので恒例のスピードテストです。
あらためて整理すると、
ブートドライブ M.2 SSD 1TB
3.5HDD 4TB
2.5SATA SSD 500GB
2.5SATA SSD 64GB
M.2 SSD 2TB
という構成。SATA SSDは余ってたので入れてますが、ほとんど使ってません。
とりあえず今回のSN850Xの計測から。
読み込み、書き出しともにかなり速いです。自分が持っているストレージの中では間違いなく最速。
言い忘れていましたが、PCIスロットに接続する場合、グラボを搭載している端子以外だと、マザーによっては速度が出ないこともあります。PCIスロットは全体の速度(x16とか「レーン」という言い方がされています)を共有しており、グラボに使ってしまうとスピードが落ちることも。
私のPCの場合、残っていたスロットも高速に使えることはわかっていたので、M.2 SSDのスピードはある程度確保できることは分かっていました。それでなくても、SATA SSDに比べればM.2の方が圧倒的に速いので、まあ多少遅くても今回の用途では十分でしたし。
次に、ブートドライブのM.2 SSDも測ってみました。たしかクルーシャルのP5というモデルだったはず。そんなに遅くないと思ってたんですが…
ちょっとこの結果は驚き。もしかすると容量が多すぎるせいかなと思い、大きめのSteamのゲームを別のドライブに移動してから測ってみたのが以下。わずかに上がってるのか?
どちらにしてもスピード差は歴然です。これならSN850Xをブートドライブにした方がいいかもしれない。もしくはマザーのM.2 SSDのスロットの方が遅いのか? ってことはないよなぁ。
ついでに、残りのドライブも測ってみました。まずは4TBのHDD。推して知るべし。おっそ。
次は、SATAのSSD。クルーシャルのMX500というモデルです。定番ですね。
これはSATAといえども結構速いです。
というわけで、きちんと搭載もでき、認識もし、スピードも速くなりました。
あとは、実際のゲームを使ったレビューなどもしてみようと思います。
話題の『アサシンクリード シャドウズ』もサブスクでやってみようと思っています。
※2025/3/28追記
コメントでブートドライブの数値がおかしいとご指摘いただきましたが、
自分もやっぱりなんかおかしいと思っています。
ブートドライブがM.2 SSDなのは間違いないのですが、
「タスクマネージャー」とかPC上の表示はMX500で、
搭載しているのはP5のはずなんですよね…
週末にでもそれぞれ外したりしながらチェックしてみます。
-
購入金額
20,000円
-
購入日
2025年01月31日
-
購入場所
ツクモ
jive9821さん
4日前
P5は500GBモデルを以前プレミアムレビューで使わせていただきましたが、シーケンシャルで3,000MB/s程度は出ますし、SATAのMX500はどんなに頑張っても550MB/s辺りが限度です。そもそもSATAの理論上限は6Gbps(≒750MB/s)ですからね…。
HTTKさん
4日前
このあともすこし検証してみようと思いますが、なにか遅くなる理由ってあるでしょうか?ヒートシンクがないとか、対策があるといいのですが、、、
けんぼ~^^さん
4日前
なんかブートドライブとSATAが入れ替わってるような?
CristalDiskInfoを使って何がブートドライブ(C:)になっているのか調べてみたほうが良いかもしれませんね。