レビューメディア「ジグソー」

ホンモノのカッコイイを体現している

VAIO S15 ALL BLACK EDITIONを使って約5年。

大体5年サイクルでPCを買い替えている僕としてはそろそろ買い替えのタイミング。

 

何かいいのはないかと思っていたところに今までずっと使ってきたVAIOからちょうど出た新モデルがVAIO SX14-Rでした。

 

VAIO SX14-RはVAIOの現状におけるフラッグシップモデルで、CPUがCore Ultra(シリーズ1ですが)に刷新されていたり、天板等に熱可塑性カーボンを採用したりと最新の装備満載の新モデルです。

 

そんなVAIO SX14-RにもALL BLACK EDITIONと勝色特別仕様の2種類のプレミアムモデルが設定されました。

今回もALL BLACK EDITIONにしようか迷いましたが、VAIOがソニーから独立して10周年になる記念モデルであることと、数量限定という言葉に惹かれて勝色特別仕様をチョイスしました。

 

前回のVAIO S15 ALL BLACK EDITIONは法人向けモデルがヤフオクに格安で流れていたものを入手しましたが今回は完全新規でVAIOストアでオーダーしました。

購入金額はデビュー記念10%OFF(すでに終了)とVAIOストア新規会員登録クーポンを適用した価格です。

更新: 2024/12/29
デザインと外観

素敵なカラーと”Z”を彷彿とさせる見た目

まずは勝色というカラーについて。

VAIOのコーポレートカラーでもある勝色は、簡単に言えば深い藍色のこと。

布に藍を濃く染み込ませるために強くたたくことを「かつ」というところから来た名前で、武士の間では「かつ」という言葉の良さもあって縁起色として好まれた色のこと。

 

今回のVAIO SX14-Rの勝色は藍色のイメージもありながら少し紫にも感じられるような色合いに仕上がっています。

画像で見るよりも実物は少し濃いめの色という印象です。

 

天板側はマット調でありながらパールがキラキラと輝く塗装が施されたカーボン天板。

パームレストはアルマイト処理されたアルミが採用されています。

オーナメントとVAIOロゴはゴールド。

勝色とのコントラストが際立ちます。

 

思わず惚れ惚れしてしまう素敵なカラーリングです。

勝色特別仕様を選んでよかったと思えます。

 

今回のVAIO SX14-Rにおけるトピックの一つが熱可塑性カーボンの採用。

熱可塑性カーボンは熱を加えると柔らかくなって冷やすと硬化する特性を持ったカーボンで、従来の熱硬化性カーボンと違い樹脂との一体成型での強度を保ちやすくできる特性を持っています。

加工は難しいのですが今回採用にこぎつけたようです。

そして熱可塑性カーボンの採用で樹脂との一体成型を可能にしたことで従来のVAIO SX14などで天板にあった樹脂パーツと割り線がなくなりスッキリした見た目になっています。

これがよりカッコよさにつながっています。

 

そしてキーボードにはALL BLACK EDITIONと勝色特別仕様でのみ選択可能な隠し刻印キーボードを選んでみました。

通常であれば白で印字されているキーボード上の文字が刻印のみになってすっきりした見た目になります。

キーボードにはバックライトが搭載されていて、少し暗いところで全く見えなくなるということもありません。

 

そして、見た目の話をしていくと天板の端が少し折れたデザインは2021年に発売されたVAIO Zを彷彿とさせるもの。

VAIO Zの時と少し違うのは折れた面が滑らかに繋がったような感じになっています。

それでもやはり普通のノートパソコンとは少し違う特別感がありますね。

Zを彷彿とさせるデザイン。これだけで欲しくなっちゃう人もいたかと…

なんせソニーやVAIOでのZの意味合いは特別なものがあります。

独立後でもZへの思い入れはかなり強いようで、SX14-RもZになる話まであったらしいのですが、Zの名を与えるためにはもっと革新的なことをしなければならないということでSXのシリーズ名が与えられました。

更新: 2024/12/29
スペック

あえて最新を追わない姿勢

VAIO SX14-RではCPUにIntel Core Ultra(シリーズ1)を採用しています。

2024年現在ではシリーズ2も出ており世代としてはひとつ前のものになります。

これをどう捉えるかは人それぞれあるかなと思います。

 

これは現在のVAIOが法人向けに重きを置いた製品づくりをしていることから最新スペックより安定して使えることを求めた結果だそう。

 

そんな中でも勝色特別仕様の場合はよりハイスペックなCore Ultra7 155Hを採用しています。

以前のプレミアムモデルとは違いCore Ultra7 155H自体は通常モデルでも選択できますが、通常モデルはより価格を抑えた仕様としてCore Ultra5 125Hの仕様が存在する(法人向けのVAIO Pro PK-RではCore Ultra5 125Uも選択可能)のに対し、ALL BLACK EDITIONと勝色特別仕様はCore Ultra7 155Hで固定されます。

 

CPUは固定でメモリ容量は16GB、32GB、64GBから選べます。

今回は32GBを選択しました。

 

ディスプレイは標準がWUXGA(1920×1200)のアンチグレアでオプションでWQXGA(2560×1600)のアンチグレアが選択できます。

プレミアムモデルではWQXGAのグレア液晶(タッチペン対応、フラッシュサーフェス)も選択できます。

今回は標準モデルでも選択可能なWQXGAのアンチグレア(こちらもタッチパネル)にしました。

以前が4Kでしたので単純にはスペックダウンになりますが、14インチで4Kは不要という結論になったのでしょう。

 

ストレージは第4世代ハイスピードSSDの512GBを選択。

S15 ALL BLACK EDITIONの時は2TBのSSDを増設していましたがその役割はNASに受け継ぐことにしました。

更新: 2024/12/29
使用感

”あったらいいな” が叶う

個人的にVAIO SX14-RですごくありがたいのがUSB-C端子が左右どちらにもついていてどちらもUSB4(Thunderbolt4、USB-PD対応)になっていること。

そして、ACアダプタがUSB-Cで電源入力するタイプになっていますが、どちらのUSB-Cポートに挿しても同じように使える点。

 

電源の取り回しがとてもしやすいです。

 

そしてUSB-Cだけだはなく、USB-Aも2ポート、有線LAN端子にHDMI端子までついています。

最近はUSB-Cだけという端末も多い中でこの拡張性はなかなか珍しいのではないでしょうか。

これも法人向けが中心になっていることがかなり活きているみたいです。

 

そして、VAIOの伝統になっているチルトアップヒンジも健在で自然な位置で入力できます。

 

キーストロークは1.5㎜と浅めではありますが、音も静かですしキーピッチ自体はフルであるのでサクサク入力していけます。

 

15インチからのサイズダウンですのでテンキーがないのがまだ慣れないところではありますがそれはそのうち慣れるでしょう。

  • 購入金額

    321,320円

  • 購入日

    2024年12月28日

  • 購入場所

    VAIOストア

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