レビューメディア「ジグソー」

小型なPCには小型な電源を。

 

 

Fractal Designブランドで販売されていた何の変哲もない450WのSFX電源です。

2年ほど前にTSUKUMOで投げ売りになっていたので骨董品PCの動作確認などに使用できたらと思い購入していました。

SFXで小型かつ450Wの容量があるので電力消費の大きいGPUを繋がなければ大抵のPCは動作させることができるので結構便利です。

 

(見えないけど左下に繋がってる)

 

 

実際にPentium ExtremeEditionの動作確認などにも使用しました。

この電源は12Vラインが2系統に分かれており、それぞれ18A(216W)の容量を持っています。

Pentium Extreme Edition 840のTDPは130Wなので余裕で動かすことができます。

さすがにGPUまで動かすとなるとミドルレンジまでにしておいた方がいいと思います。

 

近頃はPCを増殖させることもなくなったので余剰パーツとなっていたのですが、手持ちのPCでSFXが使えそうなものがあったのでこいつを使おうと思いました。

対象のPCというのは…

 

 

 

ASRockのDeskMeet X300です。

こいつは1年ほど前にFRS211改の置き換え用にノリで組んだマシンです。

現在はリビングに置き、時折ゲームを動かしたりしているのですがこいつ、超小型ケースに無理にATX電源を押し込んでいる影響でCPUクーラーと電源ユニットのクリアランスが近すぎてとにかく熱い。

え?「パーツ構成のせいだろ」って?聞こえない、聞こえない。

 

 

 

 

DeskMeetの背面を見ると大部分をATX電源が占めていることと、何やらSFXが使えそうな穴があることに目が行きます。

巨大なATX電源を小型なSFX電源に交換すれば内部空間に少し余裕ができて冷却がマシになるのではないかと考えて電源換装をすることにしました。

 

 

 

DeskMeetの電源は通常の電源と異なり電源ユニットの排気ファンをPCの吸気ファンとして使うように作られています。

なので電源換装をする際はファンの向きを純正品に合わせてあげた方が都合が良いと思います。

 

 

 

ファンを逆向きに付け替えました。

保証がなくなる行為ですが、この電源ユニットは購入から期間が開いている激安バルク品なので気にせず分解です。

 

 

 

DeskMeet御開帳、やはりATX電源が筐体に対して大きすぎて内部スペースに余裕がほとんどありません。

そもそもこの筐体に搭載できるパーツじゃ大容量なATX電源の必要はないですね。

大型の高性能グラボなんて載せられないし。

 

 

 

DeskMeetの純正電源ユニットです。見た目よりかなり軽いです。

CWT製の500Wの容量を持つものです。先述の通りファンの向きが通常とは逆の配置となっています。

また、小型なケースに最適化されていてケーブル長、コネクタ数も最低限の物になっています。

それでもケーブルぐっちゃぐちゃになるけどね。

 

 

 

今回の電源に交換しました。

予想通りポン付けが可能です。ケーブル長もちょうどよくいがいとスッキリしました。

むしろ純正品よりケーブルがキレイにまとめられたような気も…

 

 電源交換前

 

電源交換後

 

電源交換前後でゲームプレイ後(4K環境)のCPU温度を比較してみましたが5℃下がってるから恩恵はあったかもしれないですね。

マザーの温度が電源交換後の方が高いのは冷める前に電源交換を実施したからです。

何よりスペースに余裕ができたのでより高性能なクーラーへの交換が可能になりました。

やっぱり小型PCには小型電源ユニットがいいですね。

ちなみに動作音ですが、グラボとCPUファンがうるさくて電源ユニットの音は分かりませんでした。

 

参考までに今回の母体となったDeskMeetの構成です。

CPU:Ryzen7 5700X

RAM:DDR4 32GB(8GB×4)

SSD:670p 2TB(M.2)
GPU:Radeon RX7600(ケースに入るギリギリの大きさにしたら外せなくなった)
CPUクーラー:Ryzen3 4100純正(もちろん冷却性能不足)

 

フルロード時でもワットモニター読み320W程度なので450W電源でもまだ余裕がありますね。

※常時フルロードすることなんてないので当方は最大負荷の2倍の容量は無駄だと思っています。

 

【2024/8/21追記】

電源ユニット小型化でスペースに余裕ができたのでRyzen3 4100付属のWraith StealthからRyzen7 2700に付属していたWraith Spireに交換してみました。

クーラーの主であるRyzen3 4100とRyzen7 2700は共にTDP65WのCPUですが(今回使用している5700Xも同じく)、Wraith Spireには銅芯が入っているかつヒートシンクも大型なので冷えてくれそうです。

 

 

 

並べてみると1cm強ほど高さが違います。

純正電源を搭載したDeskMeetではWraith Spireは干渉して搭載できませんでした。

 

 

 

見た目は普通のリテールクーラーなので特筆する点もありませんね。

こうやって見るとヒートシンク付きメモリが壁になっていて放熱を妨げているような気もしますが気にしてはいけません。

 

 

クリアランスは僅かで純正ATX電源+Wraith Stealthとほぼ同じです。

実際に使ってみた結論なんですが、全然冷えませんでした

驚くほど変化がなかったのでやっぱりもっと強いクーラーにして更に無理やりケースファンも付けた方が良さそうです。

  • 購入金額

    3,480円

  • 購入日

    2022年頃

  • 購入場所

    TSUKUMO

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