最近ハマっているのがコレ、「30mm(サーティーミニッツミッションズ)」。
バンダイのプラモデルです。
ガンプラなどは「ガンダム」というアニメや漫画やゲームの原作を基にしたプラモデルですが、30mmには原作が無く、メーカーであるバンダイも世界観だけ用意するだけで、後の設定やカスタマイズは購入者が好きにしてくれ、というスタンスのイマドキの模型になっています。
ガンダムにはガンダムという主役機ロボットがありますが、30mmにはヒーローのように強い主役機がいません。全部「量産機」というコンセプトのロボットたちです。
しかし戦場においては現地改修されカスタマイズされた機体もあるだろうから、購入者は妄想で好きなように作って良いことになっています。そして SNS に投稿された機体たちの活躍(バズりかた)によっては戦況を変えていくことになるかもしれないというメーカーにとっても全く未知数の新しい玩具になっています。
僕はあまりプラモデルを作ったことがないので SNS でオリジナル機体を紹介というのはやらないと思うのですが、それでもパーソナルカラーの専用機体を作ってみたいな、というクリエイティブを刺激され、最近作り始めたという流れです。
30mm というブランド名ですが、30分で組み立てられるというところから名前がきています。
ランナーも2~3枚くらいで色分けもされ接着剤も必要なく、ニッパーさえあれば気軽に昼休み中に完成させられるくらいのカジュアルなプラモデルになっています。
カジュアルといってもバンダイの技術力が惜しむことなく使われており、パーツの合わせ目が目立たないようにするための分割方法や、腕脚の可動域を拡大させる二重関節や隠し機構、組み立てた後も分解しやすいシンプルなブロック構造など、すさまじい革新的な要素が使われています。これ千円ちょっとで買えちゃうんですね。
この「アルト(陸戦仕様)」という機体はブラウンが成型色だったのですが、最初から僕のパーソナルカラーであるオレンジに塗装する予定だったので、ランナーの時から軽く塗装した状態からスタートしました。
というわけで、さくっと完成。
ランナーから塗った方が楽かなと思ったけど、完成してから各パーツを塗装した方が楽でした。
プラモの塗装は実は初めてなのですが、いろいろ失敗しました。2機目を作ったらもうちょっとうまくいくと思うけど。
このアルト陸戦型のキットはノーマルタイプのアルトにするためのパーツも含まれているため、選んで組み立てることができます。ただ完璧にノーマルを再現できるわけではなく、主武装であるライフルと背中のバックパックはありません。
ノーマルで組み立てた場合、陸戦ユニットはサポートメカとして戦車のように自由に組み立てることもできます。
この 30mm の売りは簡単に組み立てられるというところですが、かなり自由に動いてポーズを付けられるというのもポイントです。両足の設置が特に優秀で、ガバッと股を開き、つま先を外側に向け、威嚇するように立つ「カトキ立ち」すら自由自在。この状態で放り投げても自立するくらいバランス力と関節保持力に優れています。
ガンダムなどではパーソナルカラーに塗ってしまうと公式設定を汚し、世界観を汚すことになってしまうのですが、アルトは量産機なんだからやりたい放題。好きに塗って好きにカスタイマイズできてしまいます。罪悪感の無い自由って素敵ですね。
とりあえず塗ってみたものの、いろいろディテールに手を加えたいな、という気持ちになっています。
膝立ちポーズも可能。そして自立も可能。
理由は簡単で、各部ジョイントで関節ブロックを繋げているだけのロボットらしくない機構だからです。ここをリアルにしなかったぶん、自由さとコストダウンの両立に繋がったことになるのですがバンダイのマーケティングチームのマインドが強いなと、すごく思う。
ガシガシ動かして遊べます。そしてバランスよく立ちます。
価格の安いプラモデルということもあり、気軽に作って気軽に触って動かせるというのはすごく良い。ぽろぽろとれるパーツもないし。このコンセプトが理解できるかはおいておいて、小さい子供にもおすすめ。
背中側。バックパックが無いからちょっと寂しい。
後頭部や下腹部や腿裏のパーツがグレーなのは、他のキットのアルトのパーツを拝借しているからです。本当は上腕部のように白く塗装するつもりなのですが、この段階では塗装していません。
塗装ができない客層のためにカラーバリエーションをいくつも出しており、ミキシングすることで好きなカラーリングにカスタマイズして遊ぶことができるようになっています。
しかし各種カラーは転売屋に買占められて高騰しているので、バンダイの戦略はまたしても転売屋によって狂わされているというしかないですけど。
あと顔のバイザーにあたるクリアパーツも、別のアルトのグリーンのものを使用しています。
ちなみにアニメ「アルドノア・ゼロ」で主人公がオレンジ色の練習機に搭乗して活躍していたため、オレンジの機体色が人気色になっているみたい。現実の史実の日本軍の練習機「赤とんぼ」がオレンジイエロー色に塗装されていたため、「アルドノア・ゼロ」や「マクロス」などの世界観ではオレンジは練習機のカラーリングなんですって。
そして僕のオレンジ色は練習機ではなく「ダッチデザイン」をバックグラウンドとするオレンジです!
陸戦ユニットに換装してみました。
換装といっても足首関節は1つずつしか入ってなかったので取って付けてを繰り返すのでそこまで気軽ではなかった。
ブラウンの部分が陸戦パーツで、本来の成形色になります。オレンジの部分がノーマル部分で、こうしてみると分かりやすいですね。オプションパーツとして販売されている商品では胸部装甲が必ず入っているので、陸先使用に胸部が無いのは意外でした。
背中のキャタピラユニットは脚部に接続してタンクのようにすることもできます。投身がおかしいのでやらないけど。
細身のアルトに比べて脚部もしっかりとゴツくなっており、めちゃくちゃかっこいい。
ブラウンのカラーリングはださいと思っていたけど、こうしてみるといかにも陸戦というかんじでかっこいい。
専用武器のバズーカもかっこいい。
あと頭部のバイザーもノーマルとは違ってセンサーみたいなのが付いていて少し分厚くなっています。この画像ではイエローのクリアパーツに変更しています。
時代を変えるコンセプトモデル
ランナー構成や色分けなど非常によくできていて、すごい勉強になります。
クリエイティブというのはよく創造性やアイデアというけれど、ここまで技術として昇華できるのはさすがトップ企業だなと感心させられました。
アルトのメカデザイナーは海老川兼武氏で、それっぽいなというビジュアルですが、「量産機」というコンセプトを形にするのは非常に難しかったのではないかと思います。リアルなマスプロダクツだと工業的に考えるとシンプルで大量生産されるシンプルなものが求められるものだけれども、リアルな玩具と考えると情報量が少なくシンプルすぎるものはカッコ悪くて売れない。
こういうデザインになるのか、という結果は興味深く、パーツ構成なども触りながら確かめるのも楽しいです。
ぽろぽろ取れない、自立する
シリーズ全般そうなのですが、どんなポーズでも自立するのは非常に優秀。
そして余剰パーツも、このブランドでは次のカスタマイズに使えると思うとお宝に思えてニヤニヤが止まらないです。
このキットは割引されて販売されてる
通常のアルトは1,408円、このキットは1,980円。アルトの各カラーバリエーションがプレミア価格で転売され高価格になっているのですが、この陸戦仕様は人気が無いのか定価より安く買える優良キットです。
色が人気が無いのかな、とも思うのですが組んでみると意外にかっこいいですよ。
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購入金額
1,612円
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購入日
2024年01月01日
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購入場所
家電量販店
mickeyさん
01/31
いろいろなパーツを自由にミキシングできるのは楽しいですね。
年に数回、非定期で行われる公式戦もシリーズを盛り上げている
一員かと思ったりします。
最近は、人気でモノによっては入手するのが難しいのが難点ですね。
yasukawaさん
02/01
ホワイトカラーは毎月生産出荷されているみたいですが。
転売なのか人気なのかよく分からないところもありますが、ものづくりの楽しさを再認識させられる玩具で、いま最高にアツいです。