レビューメディア「ジグソー」

無印よりも、よりアニメのストーリーに寄り添い、補完する内容

「芋づる式洲崎綾 Part11」。Webラジオのキャラクターの面白さと、天使の歌声のギャップ萌えですっかりファンになった洲崎綾(あやちゃん/ぺっちゃん/あやっぺ)関連レビュー。12月といえばあやちゃんのバースデイがあるということで、それに向けてこの1年で増えてきた彼女の参加した作品や楽曲や書籍、イベントグッズなど、幅広く芋づる式におよそ一ヶ月にわたりご紹介するシリーズレビューの11回目。

 

THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS。もともとガラケー用のカードゲームから発展し、スマホゲーム化、アニメ化などと展開してきたアイドル育成・バトルゲーム。2011年末から2023年3月まで、12年近く運営された。

 

その横展開が一番盛んだった時期=テレビアニメ化(計2期)された翌年に、アニメ出演キャラクターの寸劇のおさめられたCDが4thLIVE TriCastle Story -346 Castle-

ライヴ会場限定CDとして販売された。本作は“2nd SEASON”と名付けられている通り、同企画“NO MAKE”の2枚目。シンデレラガールズ(担当声優)とプロデューサー(役の武内クン)を中心に、12話のショートストーリーが収められている。

 

あやちゃん担当の大学生アイドル新田美波の出番は2話。カードの相互作用はあるものの、それぞれ個々のアイドル単独での運用となるゲームでは「設定」でしかなかった、女子大生で他のアイドル達より少し年上という立ち位置は、アニメで「取りまとめ役」を任され、悩みつつ成長するというバックボーンを与えられて、よりお芝居の真実味が増している。

 

まず、Episode #15は、(アニメの)シンデレラプロジェクトで、まとめ役的立ち位置となった美波の知られざる苦悩?場面としては、年少組?の城ヶ崎莉嘉前川みくが、次のCD購入特典やライヴの企画を考えているところに、李衣菜が掃除機をかけながら近づいていくところから。企画の続きをやりたい莉嘉とみくに対して、先ず片付けをという李衣菜。そこに美波が現れて、「今はお掃除の時間だから、みんなといっしょにお掃除しましょ」と声を掛ける。謝る莉嘉とみくを、李衣菜が「私も企画は大事だと思う」とかばう。それに対して美波も最初に片付けをするだけで、企画を考えるのは賛成...というか、みんなで考えるつもりだった、と説明。「わたしだって今の状況にはとても腹が立っているの」「企画を考えるのは大賛成よ」「でも、お部屋を片付けないと打ち合わせも出来ないでしょう?まずはお掃除しましょう?」と、とりまとめ役らしい発言。みんなもそれに同意して片付けようとしたものの...美波からプロジェクトルームに行ったところ「お気に入りのコップを勝手に段ボール箱に片付けられた」「紅茶も開けたばかりだったのに捨てようとするし」「ホウキをもらいに行ったら、『在庫がないので部署の方で準備しなさい』って言われて」と次々にグチが....とりまとめ役、貯まってたんだねぇ、美波ちゃん。

 

もう一つのEpisode #21は、本CD収録エピソードの中では最多の7人が絡むお芝居。そして尺も11分超と最長級。その分ストーリーが複雑で、お話の中心軸はふたつある。ひとつは新ユニット「Rosenburg Alptraum」を組むことになった、神崎蘭子と白坂小梅の話。厨二病的高飛車お嬢様言動が多いが、実は自分に自信が無く、それを覆い隠すための?厨二という蘭子と、霊感が強くて見えてはいけないものが?色々視える小梅。ともに社交的とはいえない二人が、ライヴのレッスンの休憩中に、互いにわかり合っていくという形。小梅が蘭子に、最近よそよそしいが、自分とユニット組むの嫌か?と訊くと、なかなか自分を出せない蘭子が、「私は小梅ちゃんとユニット組みたい!(ハワワ...ハズカスイ」と決して嫌ではなく、嬉しいことを伝える。小梅もそれに「私も好きだよ」と応え、それでお互いわだかまりが取れた蘭子がブチあがり、「さあ!我が友小梅との宴を再開しようぞ!」と厨二モード全開で休憩終了前にスタジオに乱入。それを見ていた美波と諸星きらり。アナスタシアとのペアユニットLOVE LAIKAを一次休止し、美波はソロ活動を充実させ、アナスタシアはProject:Kroneの活動を行っているが、寂しくないかときらりが美波に。すると美波は、プライベートでアナスタシアと遊びに行った写真を見せ、最近むしろ仲良くなっていることを伝える。いままで原則ソロでやっていた蘭子がユニットを組み、逆にペアで活動していた美波が相方の別プロジェクトの活動を応援し、とユニット組み替えや新規立ち上げが活発なシンデレラプロジェクトを語っている...と思いきや、そこに乱入したのが、新人wJK?w安部菜々、じゅうななさい!ww...というようなオチがw

 

このショートドラマCDが出たあたりが、「シンデレラガールズ」のピークで、2023年春で元となったゲームTHE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS(デレマス)は、残念ながら終了してしまった。ただ、リズムゲーのTHE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS STARLIGHT STAGE(デレステ)はまだ残っているし、他のアイマスシリーズやライバル?ラブライブ!、他にもアパレル・飲食・水族館などコラボが今でも続いているので、この先も美波(CVあやちゃん)ドラマの新録がリリースされることを期待して!

リリース時点ではアニメは2期も終了していたので?アニメとは関連性が薄いジャケット
リリース時点ではアニメは2期も終了していたので?アニメとは関連性が薄いジャケット

 

【収録内容】

<Disc.1>

NO MAKE Episode #14~Episode #19

・Episode #14:三村かな子、緒方智絵里、双葉杏、島村卯月、プロデューサー

・Episode #15:前川みく、多田李衣菜、城ヶ崎莉嘉、新田美波

・Episode #16:神崎蘭子、アナスタシア、三村かな子、プロデューサー

・Episode #17:島村卯月、渋谷凛、本田未央、城ヶ崎美嘉

・Episode #18:本田未央、北条加蓮、神谷奈緒

・Episode #19:多田李衣菜、前川みく、木村夏樹、安部菜々、プロデューサー

 

<Disc.2>

NO MAKE Episode #20~Episode #25

・Episode #20:プロデューサー、今西部長、千川ちひろ、美城常務

・Episode #21:白坂小梅、神崎蘭子、新田美波、諸星きらり、安部菜々、本田未央、

        トレーナー

・Episode #22:橘ありす、白坂小梅、城ヶ崎美嘉、赤城みりあ、速水奏、プロデューサー

・Episode #23:小日向美穂、三村かな子、緒方智絵里、前川みく、プロデューサー

・Episode #24:島村卯月、渋谷凛、神谷奈緒

・Episode #25:島村卯月、渋谷凛、本田未央、プロデューサー

 

出演:
島村卯月(CV大橋彩香)、渋谷凛(CV福原綾香)、本田未央(CV原紗友里)、
赤城みりあ(CV黒沢ともよ)、アナスタシア(CV上坂すみれ)、緒方智絵里(CV大空直美)、
神崎蘭子(CV内田真礼)、城ヶ崎莉嘉(CV山本希望)、多田李衣菜(CV青木瑠璃子)、
新田美波(CV洲崎綾)、双葉杏(CV五十嵐裕美)、前川みく(CV高森奈津美)、
三村かな子(CV大坪由佳)、諸星きらり(CV松嵜麗)、安部菜々(CV三宅麻理恵)、
神谷奈緒(CV松井恵理子)、木村夏樹(CV安野希世乃)、小日向美穂(CV津田美波)、
城ヶ崎美嘉(CV佳村はるか)、白坂小梅(CV桜咲千依)、橘ありす(CV佐藤亜美菜)、
速水奏(CV飯田友子)、北条加蓮(CV渕上舞)、プロデューサー(CV武内駿輔)、

千川ちひろ(CV佐藤利奈)、美城常務(CV田中敦子)、今西部長(CV小松史法)、

トレーナー(CV藤村歩)

更新: 2023/12/20
洲崎綾推し的オススメ度

アニメ2期で、精神的成長著しい美波を演じたあやちゃんの声が堪能できる

とりまとめ役ならではの悩みや、ユニットの相方が、別プロジェクトで活動するという一抹の寂しさを含んだ演技がよい。

  • 購入金額

    1,800円

  • 購入日

    2021年02月12日

  • 購入場所

    メルカリ

13人がこのレビューをCOOLしました!

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