購入店ではツールキットのセット販売なども用意されていましたが、まあ小型の機器を分解する機械は意外と多くありますし、手持ちの道具で何とかなるだろうとバッテリー単品で購入しています。

TCL 10 5Gの裏蓋は本来きっちりツメで填め込まれていて分解は大変なはずですが、バッテリーの膨張で蓋が半分開いた状態でしたので分解はとても楽です。

外周の一部に粘度が高い接着剤が塗られていましたが、ツメを外していく内に接着剤も自然と剥がれていきます。裏蓋を割らないように少しずつ外し、本体上部の辺を軸に裏蓋を持ち上げます。その際裏蓋に内蔵されている指紋センサーに繋がっているフレキケーブルを切らないよう注意します。

ここで購入した互換バッテリーを確認してみましょう。

外観は似ていますが、フレキケーブルの色が純正では茶色であるのに対して、互換バッテリーは黒ですね。

TCL 10 5G本体から標準搭載のバッテリーパックを外します。その際バッテリーが粘着シートに包まれていますので、可能な限りこの粘着シートを破かないように注意しましょう。どうしてもある程度は破損すると思いますが…。

カメラユニット周辺は樹脂製のカバーに覆われていますが、バッテリーのコネクターはカバーの下となりますので、このカバーを外します。ここの固定ネジは＋の精密ドライバーで対応できる大きさです。

標準搭載のバッテリーを外したら、そのまま互換バッテリーをコネクターに装着し、粘着シートに包んで空きスペースに入れます。きちんと純正と同じ大きさですので装着に問題は無いはず（中国製の互換バッテリーでは大きさが数mm単位で違っていることも結構あります）です。

装着が終わったら樹脂カバーを再び取り付け、裏蓋を填め込んでいきます、浮いている場所があったら、そこはツメが上手く填まっていませんので付け直して下さい。

動作確認として、早速充電してみましょう。今回は65Wアダプターを使って充電してみます。

充電開始直後で残量表示が59％でした。充電無しでも一応そこそこ使える程度に残っていました。

「バッテリー容量」に「4500mAh」と表示されていますが、これはバッテリーから検出している値ではなく最初から固定の数字が表示されているだけのように見えます…。

いずれにしてもこの後正常に充電は行われ、100％まできちんと進みましたから、バッテリーの交換作業に問題は無かったのでしょう。この交換作業は何も難しいものではなく、ただ破損しないように注意するだけです。

無事に使えるようになったTCL 10 5Gですが、バッテリーの信頼性には疑問符が付きますので、従来のようなWi-Fiルーター代わりの使い方からは外し、予備端末に降格されることになります。サブ端末としてごく普通に使う程度であれば何とかなると思いますが…。