レビューメディア「ジグソー」

先にヴォーカルレス(Instrumental ver.)を聴いてしまったので、その印象が....

所持する音楽データに対する私利私欲...イヤ私情私見あふれるコメント、音楽の杜。こういった分野のものは「好み」ですし、優劣を付けるのもそぐわない気がしますので、満足度の☆はあくまで私的な思い入れです。最近感染症の影響による外出自体の減少、そのパンデミックで実店舗の廃業閉店、接触を嫌う風潮かヘッドホンを備えたプライベート試聴機の減少などで、「リアル店舗で」聴いて「CDを買う」という割合が減ってはきたものの、自分にとってはまだ音楽との出逢いのある程度の割合を占めています。そんな「店舗で流れていたCD」を、若干の勘違いを持って?購入した作品をご紹介します。

 

おとめ(Otome)、もしくはTime Travel Airport。2016年から継続的に作品をリリースしているアーティスト。作詞作曲編曲を行い(作詞は他者委託もあり)、自ら歌い、さらにボカロも扱う。大手レーベルからのリリースではなく、インディーズ扱いだが、毎年ほぼ2枚ペースでコンスタントに作品を発表しており、すでにアルバム10枚以上をリリース済み。

 

基本打ち込み中心のようだが、ギターなどにゲストプレイヤーも入れて、機械オンリーではない楽曲構成。アルバムごとに「80's Pops × Lo-Fi Sound」とか「80's Pops × Disco Funk !!」、「Synth Wave × City Pop」などとテーマを決めて制作しているようだ。

 

本作“Change,”は「Synth Wave × City Pop2」がテーマのようだ(HPでは同じジャケットのアルバムの紹介で、題名が“Tropfen”となっているが、曲数が同じで、そのページタイトルは「Change,」となっているので、改題されたのかな?)。

 

全10曲入りで、5曲のヴォーカル曲と、それらのヴォーカルレス(Instrumental ver.)が収録されている。

 

自分は、この作品が購入店の店内音楽として、通しでかけられているのに遭遇して購入したのだが、ちょうど後半に差し掛かった時に耳に入り始めたらしく、インスト作品と勘違いして購入した。このことで、ちょっと評価がビミョーな感じ。

 

Tropfen」。上記のように当初はアルバムタイトルとされていたであろう楽曲。ビートが面白い作りになっている。イントロはBPM76あたりで始まるのだが、その後変拍子風の譜割りになってBPM120程度に加速、最後にヴォーカルが入るあたりでBPM140くらいまで再加速していく。軽やかなギターのカッティングと、打ち込みの過剰なリズムパターンの対比が面白い。おとめのヴォーカルは軽くパワーを入れずに歌っているが、この短くてトリッキーな曲には合っているか。

 

文化祭Satisfy」は、♪Why/文化祭/(Just party night/変わりない)/開催/Satisfy/(Just Party night)♪と日英混じりの歌詞ながら韻を踏んでいて洋楽臭がある曲。しかし、おとめのヴォーカルライン...もしくは声がちょっと低すぎる?ハッピー系の歌詞(ちなみに作詞は原しゅうじ)なのに、声が野太い!wもうちょっとキーを上げて歌った方が、ピンク基調のかわいらしいMVのイメージに合ってるのでは??

 

タイトルチューンのインスト版、「Change, (Instrumental ver.)」。「Instrumental ver.」と言っても、インスト用の別アレンジ、別録音ではなくて、単なる「ヴォーカルマイナスワントラック」というヤツなのだが、実はこの曲の後半から次の次の「aventure (Instrumental ver.)」のあたりを店で聴いて気に入って、購入を決めた。打ち込みのシーケンスパターンが浮遊感があって、心地良い。続く「flower garden (Instrumental ver.)」はシンベの打ち込みパターンが印象的な楽曲で淡々と進むが、コード進行が気持ちよい。「aventure (Instrumental ver.)」は、切ない大人数女子アイドルが歌っても良い感じのコード進行。特にサビの部分のベース下降ラインが良い。

 

...が、実は「Instrumental ver.」方ではない方は、おとめの歌い方が、あまり好きではないタイプの歌い方(詰め込み気味の歌詞を、抑揚が少なく、口を開けない感じの歌い方で歌っている)で、イマイチ乗れなかった。またコード進行からいくつか予想されるメロディラインの中では、「抑揚のない方(高低差がない方)」のラインを採っていて、アレ?と。

 

他の作品の楽曲を漁っても、比較的同傾向で、コード進行は結構好みだが、歌い方とメロディはちょっと感性に合わず...という感じ。

 

なので、普通とは逆に後半5曲の「Instrumental ver.」ばかり聴いている作品になってしまっています。

CDはアナログレコード風(歌詞カードはなし)
CDはアナログレコード風(歌詞カードはなし)

 

【収録曲】

1. Tropfen
2. Change,
3. flower garden
4. aventure
5. 文化祭Satisfy

6. Tropfen (Instrumental ver.)
7. Change, (Instrumental ver.)
8. flower garden (Instrumental ver.)
9. aventure (Instrumental ver.)
10. 文化祭Satisfy (Instrumental ver.)

 

更新: 2023/07/04
必聴度

(自分としては)ヴォーカルレスのテイクの方が好み

最初に店で聴いたのが、Instrumental ver.の方だったので、歌ありの方が逆に違和感?

  • 購入金額

    2,500円

  • 購入日

    2023年05月18日

  • 購入場所

    メロンブックス

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