レビューメディア「ジグソー」

手首式は、上腕式に比べて、より「測る体勢」が重要

血圧が徐々に高めとなり、血圧計

を買って、家で血圧を測るようになって、食生活などにより気をつけるようにはなったのだが、こういったものは「毎日継続して測る」というのが重要。

 

具合が悪くなってから、慌てて測り始めても「平常値」が判らないので、「どれくらい異常か」が判断できないし、あまりに測定しない日が多くなると「変動」が判らないので、1回測定で出た値が自分にとっての平常の変動幅内なのか、それを外れた異常値なのかが判断できない。

 

ただ、出張や帰省時に、その都度あの上腕式の血圧計を持っていくのは結構しんどい。

 

あるとき数日間の出張が予定されたので、それに持っていこうと導入したのが、「ケース付き手首式血圧計」。

 

NISSEIこと日本精密測器の手首式デジタル血圧計、BK-900S

NISSEIの手首式血圧計
NISSEIの手首式血圧計

 

このNISSEIと言うメーカー、世界的には結構有名らしく、国外拠点も複数あるメーカーらしい。どちらかと言えば民生用というより、パルスオキシメーターや炭酸ガス分析装置等も含めて、医療機関への浸透が大きいのかもしれない。結構シェアもあるらしい。ただ今回はメーカーで選んだわけではなく、

・携帯性

・価格

・オムロンHEM-8713とのデータ相同性

で選んだ。

 

携帯性に関しては、本体重量97g(公称)、ケース・電池(充電池使用)込み重量でも191g(実測)と軽く、ケース外形が長辺約9.5cm、短辺約7.5cm、高さ約8cmとコンパクトなので、鞄などの底に沈めておけば、持ち歩きやすいのがポイント。

ハードケース付きなのが携帯するのには良い
ハードケース付きなのが携帯するのには良い

 

ケースには凹みがあって入れ方を制限している
ケースには凹みがあって入れ方を制限している

 

電源は単四2本(今は充電池で運用)
電源は単四2本(今は充電池で運用)

 

電池(充電池)込み、ケース込みで191g
電池(充電池)込み、ケース込みで191g

 

あと価格。ワゴンセールものではあったというものの、税込み2000円切りはスゴイ。

 

最後の相同性が結構重要で、家で測ったのと、出先で測ったのがずれているようだと、正確な血圧変動把握は出来ない。特にいつも家で使っているオムロンHEM-8713が、医院や健診会場で測るよりも高めに出る傾向にあるので、今回購入するのが誤差の低い方に外れがちの機種だと、つけている記録が使用する血圧計によって段違いになってしまう。そのため、機器間差・機種間差が少ないものにしたかったわけ。

 

購入店で複数の手首式血圧計が特売されていたので、一度家に帰って普段使う血圧計を持ち出し、店の駐車場で測定し、ワゴンセールの試供製品でその値に近い値が出た機種を選定したわけ。家に帰って再計測したが、やはり結構近い値が出る。

 

これで家ではオムロンHEM-8713、出先ではNISSEI BK-900Sの体制ができあがり、通年で血圧管理できるようになった。

 

ただ使ってみると、手首式は体勢による誤差が大きい。説明書には血圧計を「心臓と同じ高さ」にもっていくことは書いているが、

・肘掛けに肘を置いて、腕を約90°に曲げて手首を心臓の高さにした状態で計測

・テーブルに箱などを積み上げ、心臓の位置の高さの「腕置き」を作って手を伸ばして計測

・左手首につけて右肩を抱えるようにして、手首の高さを心臓の位置に合わせて計測

・寝転んで腕を伸ばした状態で計測

以上の全てでデータが少し違う。

 

バラツキ、というわけではなく、同じポーズだと再現性が高く、ほぼ近似の値が出るので、計測時の体勢による差と思われる。寝た状態で計測することが多いHEM-8713と、一番近い値が出るのは、やや高めのイスの肘掛けに肘をつけ、体の前方に曲げた状態の腕を置き、手首を心臓の高さにするポース。これだと、直前に測ったHEM-8713の測定値と5mm Hg以内の差に収まる。

 

唯一の問題は、買ってから気がついたが、この「BK-900S」 という型番、販路限定商品だったのか、日本精密測器のHPのマニュアルダウンロードページに型番がないこと。出先で使うので、その場では説明書がないのだが、電池を交換するのも出先ということになるため、時計合わせをオンラインで確認しようとして苦労する。

 

あ、

 

ここに手順を書いとけば便利じゃね?

 

【NISSEI BK-900S カレンダー・時刻設定方法】

①「開始/停止ボタン」を長押しする

②「0」が点滅し始めたらボタンを離す

③「0」が上下に2つ現れるまで待つ

④「0」が2つ現れたら、「メモリーボタン」を長押しする

⑤表示部の右下に、“年”(西暦下二桁)が点滅を始めたらボタンを離す

⑥「開始/停止ボタン」を押して数値を変える

⑦合わせたら「メモリーボタン」を押して次の項に移る

⑧“年”⇒“月”⇒“日”⇒“時”⇒“分”の順に、⑥と⑦の手順を繰り返して終了

 

ということで。

一番上に出ている時刻や日付(自動切り替え表示)は設定しておかないと、数日間の出張で判らなくなるふたつしかボタンがないので、時刻合わせは大変

 

【BK-900S仕様】

測定方法 : オシロメトリック法

圧力表示範囲:3~300mm Hg

血圧測定範囲:50~250mm Hg(最高血圧)、40~180mm Hg(最低血圧)

脈拍数測定範囲:40~160拍/分

測定精度:±3mm Hg以内(カフ内圧力表示)、5%以内(脈拍)

メモリー機能:1人×60回

機能:平均値表示、時計機能、自動電源オフ

本体質量:約97g (電池含まず)
外形寸法:幅66.5×横64.0×厚み30.5mm(カフ部除く)
電源:単4形アルカリ乾電池×2
付属品:単4アルカリ乾電池×2、キャリングケース、取扱説明書(保証書付き)、添付文書
使用可能な手首周囲:約12.5~20.5cm

更新: 2022/05/23
測定再現性

手首を心臓の高さに、そして上腕の体勢も重要

簡便な手首式だが、体勢の違いによって大きく数値が変動する。

 

「手首を心臓と同じ高さに」というのは説明書にも書かれているが、肘の曲げ具合や、肩の開きでも変動する。

  • 購入金額

    1,922円

  • 購入日

    2018年11月24日

  • 購入場所

    コジマ

27人がこのレビューをCOOLしました!

コメント (2)

  • 北のラブリエさん

    2022/05/23

    これがこのお値段はいいですね。
    わたしも血圧気になりますしw
  • cybercatさん

    2022/05/23

    測定するときの体勢=ポーズをきちんと決めて計測すれば、結構再現性高いのでお勧めです。
    買ったの数年前なので、今販売しているかどうかはわからないけど(HPに記載があるタイプだと、WS-900とほぼ同じもの)。

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