田舎の倉庫を探していたら穿孔テープを表紙に張り付けたノートが出てきました。
上のノートはFORTRAN言語マニュアルで、下のノートはアセンブラの言語マニュアルをコピーしたノートです。当時のコンピュータの能力では、FORTRANですと微分方程式を解く練習問題ぐらいしかできませんでした。まともなプログラミングをしようとするとアセンブラしかありませんでした。
穿孔テープは磁気テープが主流になる前に使われていた記憶媒体の一種で紙テープに縦1列8個の穴が開いたテープです。なお、中ほどの小さい穴は紙送りの為の穴です。
当時はHITAC 10という日立の16ビットのコンピュータへの入力や出力に利用していました。
1列に8個の穴が開いていて上から7ビットの情報が記録できます。0の時は空けない、1の時に空けると言うルールで値が0の場合はその位置に穴は無く、0x7fの場合は全部の位置に穴があることになります。
なお、1番下の穴は垂直パリティとして使っていました。この場合は偶数パリティとなります。
基本的にはタイプライターでアスキーコードを打ち込みますので、習熟すればテープを直接読むことも可能です。コンパイルまたはアセンブリした結果を出力したテープは機械語となります。
その機械語をスラスラと読みこなす同窓生が居ました。
僕は大学のゼミの卒業論文の代わりに、有限集合に位相空間を定義できるプログラムを作成することで卒業できました。
今では通常のシステムでは使われていませんが、工作機(NC)のデータ送信等、限定された状況では未だに現役で使用されているかもしれません。
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購入金額
0円
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購入日
1988年頃
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購入場所
名城大学理工学部数学科
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