最近一気に暖かくなったが、つい先日までちょっと山の方に行くと雪が残っていたりして、結構「寒い冬」だった2021~2022年の冬。
今住んでいる地方は雪国だが、社宅アパートは特に二重サッシなどではなく、建屋と窓の構造上1方(南側)にしか雨戸もないので、ソコソコ冷える。同様に寒かった昨シーズンには、電熱線が通っていて、筒のような構造で足先を出して歩くことができる「着る毛布(下半身だけなので正確には「履く毛布」かな)」を使っていたのだけれど、どうやら電熱線の固定が完全ではない個体があったそうで、最悪発火するという連絡があり、残念ながら全品リコール回収返金処理となってしまった。
そこで、次のシーズンは「電気モノ」ではないもので攻めよう、と、蓄熱効果がある鉱石繊維使用を謳う毛布
を手に入れて、ひざ掛け風に腰までをカバー、さらに室内で着る薄手のダウンジャケット
を入手してしのいでいたのだが、この体勢だと動けない。また、継ぎ目となる腰のあたりが結構寒かった。
そこでシーズン終盤になり、安くなっていたあるものを入手してみた。
それがゲーミング家具やPC周辺アイテムを扱うBauhutteの「ダメ着」。
Bauhutteの製品は、いかに動かず最小限の動線でゲーム(やPC作業)をしやすくするか、という観点で作られていて、一般的なゲーミング家具であるチェアーやデスクのほかに、ベッドが変形して椅子型になり、自堕落に寝床から出なくてもゲームができる「電動ゲーミングベッド」、毛布の途中に穴をあけて、腕を出せるようにして、ぐーたらしながら仰向けに寝転んだままスマホがいじれる「ゲーミング毛布」、ベッドの足元に棚をつけてディスプレイを置けるようにし、寝ても起きてもゲーム漬け上半身を起こすとすぐにPC作業ができる「ゲーミングベッド」、ゴロゴロしつつも布団に入って暖を取りながらでも枕元近くに寄せたタブレットが触れる4関節を持つ「ポールマウントスタンド」など、引きこもり生活を送りつつ集中してゲーム/PC作業などに取り掛かれる家具類が、ラインアップされている。
その中に「ダメ着」というゲーミングウェアがある。毛布のような生地で、暖かく、秋春のあたりはそのまま寝ころべば着替えることなく寝られるし、冬でも寒くなくゲームしかしない生活がPC作業ができる。前ブランドのBIBILAB(ビビラボ)時代の2013年発売の「着る毛布」から、引きこもりPCライフをバックアップすべく脈々と改良が続けられてきた。
購入時の2022年初時点の「ダメ着」ラインアップとしては、
・ダメ着2020
・ダメ着4G
・ダメ着4GW ヒーター
の3種。
「ダメ着2020」は前年の2020年版で、廉価版として残っている。ただ、4色カラー展開なのは他にない特徴。「ダメ着4G」は、2021年の新型で、マイクロファイバー生地がベロアフリース生地になり、ヘッドセットをつけた上からかぶれるフード形状変更や下半身が二重化されより暖かくなったなどの改良を受けていて、より防寒度と自由度を増した仕様。「ダメ着4GW ヒーター」は、「ダメ着4G」をベースに電熱線を仕込んだもので、パッシブタイプの防寒着ではなくアクティヴタイプの加温服、とでも言えるもの。
「ダメ着2020」は色さえ選ばなければ、ソコソコ安いのがあったが、「ダメ着4G」は最低でも8,000円をなかなか切らず(定価11,800円-M、Lサイズ-)、直販店のシーズン末の在庫最終放出セール(ゲーミング着る毛布 大放出セール)でも8,800円止まりで、シーズン終わりに買うのはためらわれた(「ダメ着4GW ヒーター」は前年度別会社の同系統の電熱線を仕込んだ商品で不具合があったので、高価でもあり選考対象外)。
そんな中、オクで格安なものを見つけたので確保することにした。シーズン中は競り値も7,000円を切ることはまずないのだが、そろそろ暖かい日も出てきて、シーズン終わりも見えてきていたからか、他の同一品が1円開始で入札加熱していたという出品のタイミングの問題か、格安で入手できた。
今回落としたのは、「ダメ着4G」のLサイズ、HFD-4G-L-BK。通販故、試着はできないのでHPの表記と世のレビューを参考にサイズを選んだ。
向かって右は手袋など全て「覆う形」に、左は「まくり上げた形」にしてみた
「ダメ着4G」のサイズはHP表記によると
・Mサイズ:155~165cm
・Lサイズ:165~175cm
・XLサイズ:175~185cm
とのこと。世のレビューでは、「ダメ着(2020)」は若干小さ目...との話もあったので、身長170cmの中型ネコ類?であるcybercatにはLサイズがぴったりのはず!
実際にモデルが着てみた資料も、Lサイズは「モデル身長169cm」ということで、ほぼ同じ身長であり、あまり変にも感じなかったので、それを入手した。
この「ダメ着4G」は前モデルである「ダメ着2020」と比較すると、以下のポイントが改善・強化されている
・生地:マイクロファイバー⇒伸縮性のあるベロアフリース
・下半身部分:一重⇒二重
・袖・裾しぼり:足首ゴムのみ⇒アジャスター付き
・腕まくりをキープするショートスリーブボタン装備
・ヘッドセットをしたままかぶれるゆったりフード
・着たままトイレシステム開口形状変更(5.0⇒6.0)
・フリーフットシステム開口位置変更(4.0⇒5.0)
HPではモデルのSiri出し画像で目を引く「着たままトイレシステム」
生地はさらさらで、特に下半身は二重で腰回りもかなり暖かい。首筋当たりはフードに加えて口より上まで隠せるハイネックのヘッドギア部分もあり、ぬくぬく。腰に毛布を巻いているだけより、はるかに腰回りも暖かいし。自分はあまり使わなかったが、手袋や靴下のように足先を覆うものもついていて、とくに手袋は
・全出し(マルチモード)
・指だけ出し(ゲーミングモード)
・拇指だけ出し(スマホモード)
・全隠し(ミトンモード)
が選べ、左手を全く使わないような場合、右手だけ露出して、左手は手袋状の機構の中、というような体勢でも使え、結構あったかい服となっている。
が。
サイズがががががが...
Lサイズの適応身長表記が、165~175cmとあったので、身長170cmだとドンピシャだと思うぢゃん?着てみた感じは、どちらかと言えば175cmで特にピチピチではなく余裕をもってちょうどよいんじゃないかというくらい「長い」。また横に関しても170cmで67kg、BMIで23少々と「普通体重」範囲のやや上目(日本肥満学会によると普通体重はBMI18.5〜25未満)の自分で、相当に余る。メチャクチャ余る。雰囲気的に175cmで90kg台の人ならちょうどフィット??という感じ。ちょっとBauhutteのゲームヲタク体形設定酷すぎ??
で、一番の問題はこの「ダメ着」、ツナギのように上下つながっているので、長さの調節ができないこと。サイズが大きくてウエストが腰のあたりまで下がってしまった場合、そのままの寸法でパンツ部分は下に下がって、大きめの寸法がさらに加算されて足先が大幅に余り、すそを引きずりまくる「長袴」状態になってしまうのだ。せっかく足先を暖かく覆う機構があるのに、座っているときしか使えず、歩くときには足先を開けなければ危なくて歩けないのであれば、結局毛布の腰巻と同じで手がかかることは変わらない....どころかむしろ構造が複雑な分、手間が増える感じ。そのため、ロングスカートのすそを引きずらないよう腰あたりを持ち上げて歩く貴婦人よろしく、「ダメ着4G」のウエストのあたりをグイっとつまみ上げて股下を合わせながら歩く「機腐人ウォーク」が必須に。結局足は裾を大きくまくり上げて固定し、足先パーツは使えない使わないことにした←結局寒い。
また、元々カタログでも「ダメ着4G」で採用されたベロアフリース(生地重量350g)の方が、「ダメ着2020」のマイクロファイバー(生地重量300g)より重いとは明記されていたが、実際総重量として結構重い。およそ1.7kgある。
加えて、その重い布=ベロアフリースは「伸縮性がある」。そして「ダメ着4G」の形状はつなぎタイプで、サイズが大きくて全身にフィットしない場合、その重量を「肩で支える」ことになる形状。
つまり、使用しているのが重い生地で、今回の改良ポイントとして下半身二重になっているので、下に引っ張られる要因が元々あるのだが、「伸びる」のでさらにずり下がるわけ。着た状態で寝転べば、「ダメ着4G」の「股」が自分の腿くらいには収まっているのだが、立って歩くと「股」の位置がもはや膝のあたりまで下がってくる。
この布の特性と型紙寸法なら、170cmの場合Mで良いな。どちらかと言えば、小さめのでピタピタの方が手袋や足先も先まで入るし、体にフィットすれば摩擦も大きく、ずり落ち具合も少ないかと。
「Bauhutteの「ダメ着」はやや小さめ」との事前情報もあったのだが、そういえばあれは伸びないマイクロファイバーを使った「ダメ着2020」の情報だったか。
重くて伸びる生地のベロアフリースで、「ダメ着2020」と同じ型紙?を使って、作った結果、太った充実した体格の人しか対応できないものになってしまった感じ。これ、Lサイズの適合身長の下限は165cmとなっているけど、それだとまず歩くのは無理だと思う。
改善方法としては明らかで、同じ型紙なら、サイズ表記をもう5cmずつ上に追いやる(M=160~170cm、L=170~180cm、XLサイズ=180~190cm)とともに、ベルト通し穴の追加、もしくは中に紐などを仕込んで、ウエストで「締められる」ようにすること。腰の位置で固定できれば、上半身で余ったものが、加算されて下まで影響することもないし、重めの生地が肩だけにのしかかることもない。また、股の位置が合って歩きやすくもなるはず。
温かさそのものや、いろいろな部分に施された工夫はかなり秀逸なので、この部分だけは何とかしてほしい。今の状態だとかなり着る人の体形を選ぶし、HPのサイズ表記を見て購入してがっかりするひとが多いかと....(だから中古品が比較的多く出回るのかな)
改良版「ダメ着5G?」、お待ちしています、Bauhutteさん。
【HFD-4G-L-BK仕様】
カラー:ブラック
素材:ポリエステル95%、ポリウレタン5%
寸法:165~175cm(Lサイズ)
Bauhutte ゲーミング着る毛布『ダメ着4G』HFD-4G
暖かい。特に下半身最強
上半身より厚い生地の下半身(いわゆるパンツ-ズボン-部分)はかなり暖かく、腰が冷えることはない。
これだけやわらかい生地で重い服を、腰位置での固定なしで支える設計は無理がある
Lサイズでは、170cm・67kg、中肉中背のcybercatではかなり「横」が余る。サイズがキモチ大きかったこともあり、腰パン状態で足の長さも余り、足元にルーズソックスのようにパンツの裾がたまり、「長袴」のようになって歩きづらい。結局足をかなりまくり上げている。ベルト通しか、ウエストを締める機構が欲しい...というか必須で、完全に設計ミスレベル。肩だけでこの「ツナギ」を「吊る」のは結構厳しい。開発時に製品試着などをして、サイズや型紙を決めた人たちはよほど体格が....??
ただ、手袋の機構や、足先を出したりかぶせたりが選べるアイデアは、良く練られている。
体に合っていないと、「活動的」ではない。ただ、机に座ってPC作業だけなら、暖かく快適
HP表記なら本来170cmだとLがジャストサイズのはずが、上半身からすでに「長さ」が合っていない(長い)ので、服のウエストが腰のあたりになって、腰パン状態で足先が余る⇒動きづらい。じっとしていれば暖かいけど。
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購入金額
5,000円
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購入日
2022年02月22日
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購入場所
ヤフオク!
北のラブリエさん
2022/04/25
cybercatさん
2022/04/25
kaerkiさん
2022/04/25
水道工事が必要ですが
この際LEDバリバリの便器型ゲーミングチェアー作ればいいのに。
水冷PCであれば工事は不要w
cybercatさん
2022/04/25
ここにBauhutteさんの商機が..!むしろ正気が試される!
R34さん
2022/07/22
cybercatさん
2022/07/22
が、サイズは要注意。