”Pentium”それはかつてintelがハイエンドCPUに名付けたブランド名。今ではCoreとCeleronに挟まれた影の薄い存在となってしまったが、intel最古参ブランドとして存命している。
今回紹介するPentium Gold G7400はそんなPentiumの最新モデルです。
圧倒的なシングルスレッド性能
今回紹介するG7400は第12世代Coreファミリーに属しています。
下記主な仕様です。
コア/スレッド:2c/4t(P coreのみ)
定格クロック :3.7GHz
GPU:Intel UHD Graphics 710
TDP:46W
2コア4スレッドの3.7GHzという数値は往年のPentium Extreme Editionを彷彿とさせますね。
動作クロックは前世代のG6405の4.1GHzと比較して大幅に劣っています。
しかし、6世代以降長らく使われてきたSkylakeアーキテクチャからGolden Coveアーキテクチャに刷新されてIPCが向上しています。
いつものようにCinebenchiを実行して我が家の歴代CPU達と比べてみると……
なんと2コアでありながらマルチスレッドで4コアのi5 2500Kを凌駕し、i7 2600Kの背中が見えてくる結果に。
コア数スレッド数、クロックが同等のAthron 220GEと比べるともはや別次元ですね。
ZenアーキテクチャとGolden CoveアーキテクチャのIPCの差が顕著です。
シングルスレッドに至ってはハイエンドCPUのi7 7820Xを上回りRyzen9 3900Xと互角のスコアを叩き出して来ました。
これ、1万で買えるCPUなんだぜ?
一つ前のアーキテクチャを採用し、同じコア数/スレッド数かつ同じクロックのi3 6100と比較するとGolden CoveアーキテクチャのIPC効率の高さが分かりますね。
これだけの性能があればエンコードなどの重量級の処理を除けば大抵の作業は難なくこなせてしまいそう…
試しにGTX1050Tiを装着して原神(FHD)をプレイしてみたのですが、Ryzen3 1200やCore i5 2500Kより圧倒的に快適に動きました。こいつゲームにおいてはRyzen7 2700にも引けを取らないかも。
ローエンドと侮ってはいけない。
Core2の登場以来中途半端な位置になってしまったPentiumですが、新アーキテクチャの恩恵はしっかり受けられています。
上位モデルと比較してコア数が少ない反面発熱も低く最大クロックを常時保てることは魅力的だと思います。
また2コアモデルとはいえRyzen3 2200Gに匹敵するマルチスレッド性能にi7 7820Xを上回るシングルスレッド性能を備えており多コアを要求するエンコードやRAW現像などをしなければ十分に使えるポテンシャルを持っています。
上位モデルの価格がインフレしている世の中であえてPentiumで組んで見るのも面白いと思います。
LGA1700はマザーボードが高いのが難点ですが…(´・ω・`)
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購入金額
10,480円
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購入日
2022年01月29日
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購入場所
ツクモ
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