以前Goldring製MCカートリッジ、Eliteの中古品を購入したときに組み付けられていたのが、このMy Sonic Lab製ヘッドシェル、SH-1Rhでした。
このGoldring EliteとSH-1Rh(シェルリード線もSH-1Rh添付のMR-1Rh)の組み合わせはEliteの本来の持ち味である優美さのようなものがあまり感じられず、結果的にヘッドシェルをaudio-technica AT-LH15/OCC、シェルリード線をKS-Remasta KS-Stage301EVO.IIに組み替えて使うようになったため、SH-1Rhは浮いた状態となっていました。
まだレビュー未掲載ですが、たまにはKS-Remastaさん以外のシェルリード線を使ってみようと、値上げ前の駆け込み購入でZonotone Shupreme LW-1とKRYNA Shelca1(こちらは値上げでは無く在庫処分価格)を購入しましたので、近々比較試聴を行う予定にしています。
今までシェルリード線の比較試聴にはZYX製のMCカートリッジ、R50 Bloomを使ってきたのですが、Zonotoneは以前Grandio LW-1を組み合わせようとしてもリードチップの径が狭すぎて入らなかったという苦い記憶があるため、久しぶりにDENON DL-103Rを使うことにしました。そこでDL-103Rもそこそこ質の良いヘッドシェルに組み直そうということで、白羽の矢が立ったのがこのSH-1Rhでした。
そこで折角ですので、今までDL-103Rと組み合わせていたaudio-technica AT-LS12との音の違いについて言及してみようということで、今回ここで取り上げました。
剛性の高さが音にも表れる
My Sonic Labは日本の高級カートリッジメーカーで、主宰の松平氏は以前トーンアームやカートリッジを製造していたAUDIO CRAFTの設計者であったそうです。確かにAUDIO CRAFTがかつて発売していたカートリッジ、AC-03の外観は現在のMy Sonic Lab製カートリッジと共通点が多いものとなっています。
AUDIO CRAFT時代から変わらない特徴として、ヘッドシェルのロックピンが上下双方に配置されていて、ダブルロック仕様となっていることが挙げられます。
端子部の上下にピンが並んでいることがおわかりいただけるかと思います。
購入時点では前述の通りGoldring Eliteと組み合わされていて、シェルリード線も標準添付のMR-1Rhがそのまま使われていました。
ただ、Eliteのレビューでも触れているのですが、ヘッドシェル、シェルリード線の双方の端子がロジウムメッキされているせいか、ちょっと派手さが乗ってくるのが気になっていたため、MR-1Rhは外して、KS-Remasta KS-LW-1500EVO.IIに交換してあったわけです。まあ、KS-LW-1500EVO.IIを組み合わせるとGoldring Eliteのキャラクターが妙に陽性に感じられるという弱点があり、結果的にこの組み合わせにはしなかったわけですが。
今回はカートリッジがDENON DL-103Rですので、基準としてこのKS-LW-1500EVO.IIを使い、音の傾向を掴んだ時点でShupreme LW-1とShelca1の試聴に移る予定にしています。
さて、DENON DL-103Rをaudio-technica AT-LS12からSH-1Rhに移してみると、DL-103Rらしいはっきりとした判りやすい、少しエッジに強調感を持たせた音という基本的な傾向は変わらないものの、全域にわたってアタックの鋭さが出てきてドラムやハイハットの明瞭度が増します。付帯音が減ったせいか主に中域付近の不明瞭さが減り、DL-103Rが現代的な音質傾向を示すようになります。
強いて言えば以前よりも全体的に音に派手さが感じられるようになりましたが、ロック系の楽曲を聴くのであればこの程度の強調感は悪くはないと思いますので、予定通りこの組み合わせを基準として後日の試聴に使う予定です。
ただ、このSH-1Rhは希望小売価格15,000円(税別)らしいのですが、私が普段から愛用しているaudio-technica AT-LH15/OCCと比べるとカートリッジによっては締まりすぎて音が痩せた感が出ることもあり、価格差分の実力差があるかといわれるとなかなか難しいところです。添付のシェルリード線はAT6101(AT-LH15/OCC標準添付品)よりはMR-1Rhの方が明らかにグレードは上ですが、私のように差し替え前提であるとアドバンテージとしては捉えにくい面もありますので…。
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購入金額
0円
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購入日
2022年01月05日
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購入場所
HARD OFF
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