レビューメディア「ジグソー」

見た目は純正、中身は別物

"FRONTIER"かつて存在した株式会社KOUZIROが送り出したBTOブランド。

現在でもヤマダ電機系統のPCのブランドとして存続している。

FRS211 /20AはFRONTIERブランドから2011年に発売した家庭向けスリムPCです。

 

'11 FRS211/20A

 

FRS211/20Aの発売当時のスペックです。

下記メーカーページより引用

 

OS:Windows® 7 Home Premium 32bit/64bit 正規版
CPU:インテル® Pentium E5800(3.20GHz)
メモリ標準:DDR3 2GB( 2GB x1 )
最大搭載可能容量:8GB
ハードディスクドライブ:容量:500GB/回転数:7,200rpm(WD Blueだった)
光学ドライブ:Super Multi Drive
カードリーダ:マルチカードリーダ

 

この頃はメインストリーム~アッパーミドルがLGA1156採用のCore iシリーズ、ローエンド~ミドルクラスがLGA775採用のPentium,Core2シリーズとLGA1156版Pentiumが普及するまで複数のソケットが採用されていました。

このFRS211/20Aが搭載するPentium E5800は2コア2スレッドで3.2GHz動作と当時としては非常に高い動作クロックが特徴です。FSB800MHzではCore2を含めても最高性能を誇っていました。

しかし、この頃の低価格PCに多いメモリ2GBではWindows7を動作させるのは辛かったかと思います。

 

FRS211/20A標準マザー G41チップセット採用でDDR3が使える優秀な子

(しっかり動作した)

 

このPCが採用しているマザーボードはLGA775末期なだけあってDDR3が使用可能です。

ジャンク品で大量に流通しているDDR3メモリでメモリを増設してあげれば現代でも遊び道具としては使えそうですね。

今更こんな骨董品を購入したのには理由があって…

メインPCだよ!実はXG Mobileも発売日に購入しています(笑)

 

メインPCをノートPCにしてしまったが為にPCデスク周りに豊富なストレージと光学ドライブを搭載したPCがなくなってしまいました。(TV用PCは別室に設置)

そこで場所を取らないスリムPCを購入したまでです。

さて、マザーボード単体の写真になっている時点で察しが付くと思いますが、我が家にやってきたスリムPCの例に漏れずこいつも大改造の餌食に…

 

 

今回は敢えてMateではない素体を選んでみました。

そして今回の大改造のコンセプトは我が家最高傑作のMate1号機を超える現代でも通用する変態PCです。

 

 

 

このFRS211/20AもMateと同様に汎用パーツが無改造で搭載可能です。

Mateと違って光学ドライブがメモリと干渉しにくくとても整備性の良い筐体です。

え?「メモリ配置が普通じゃない」って?気のせいだよ(キリッ)

 

痛パーツ、入っています(ニッコリ)

 

独特のメモリ配置にM.2の搭載…もう分かってしまったかと思いますが、そう、こいつ、スリムPCのくせにX99を積んでいます。

「AM4でRyzen積んだほうが高性能で低発熱だろ!」と思う方も多いと思いますが、このスリムPCにLGA2011-V3のi7が入ってるだけで外観とのギャップで興奮しちゃいますよね?そうですよね?

 

FRS211/20A 改FRS211/20A 改、誕生。

 

Mate改シリーズの時と同様に外観には手を加えていないので一昔前の一般的なエントリーPCです。

フロントパネルに当時のステッカー類が残っていることもポイント高です。

オリジナルからの変更点としては

 

FRS211/20A 改(Prototype) 

Pentium E5800 → Core i7 6800K

DDR3 2GB → DDR4 4GB×4

GMAX4500 → GTX1650

500GB HDD(SATA) → intel 760P 250GB + Team GX1 960GB

FSP 250W → SST-TX500 500W

その他 intel AX200搭載など…

 

残った純正パーツはケース、DVDスーパーマルチ、フロントカードリーダー(USB2.0)です。

割と純正パーツが残っていますね。

 

 

サーバー用全銅製クーラーで発熱を抑え込む(そこまで爆音じゃなかった)

 

正直手持ちのAM4マザー+手持ちのRyzen7 2700を載せたほうが高性能で低発熱で静音なPCになるのですが、そんな普通の改造じゃ面白くないじゃないか。ということとかつて憧れだったX99を使いたかったのでこの構成としました。

 

 

今回の搭載パーツたち(箱があったものだけ)

 

今回作成したFRS211/20A改は今までのスリムPC改造シリーズとは一線を画す性能、発熱、ロマンを持ったものとなりました。

今使ってるパーツの中には試運転用に使っているものもあるのでもう少しだけ強化する予定です。

(少なくともメモリは増設確定、CPUはちょうどいいi7が出てきたらやるかも。)

 

【2023/6/12更新】FRS211/20A改 FinalEdition

しばらく更新をサボっていたのですが、1年ほど前にCPU交換、半年ほど前にGPU交換&ストレージ増設&メモリ増設を実施してRAW現像やライトゲーム、音楽管理などで運用していました。

しかしこいつは8C16TとはいえHaswell-Eを心臓とする構成…Win11への対応ができません。(抜け道は使いたくない)

未来がないのでこれ以上の改造はせずここで打ち止めとすることにしました。

 

見た目は少し弱くなったかも?

 

改造を重ねてきた我が家最狂のゲテモノスリムPCの最終的な構成は下記の通りです。

FRS211/20A 改(FinalEdition) 

 

CPU:Core i7 5960X ExtremeEdition

RAM:DDR4 16GB×4 64GB

GPU:Nvidia RTX A2000(6GB)

SSD1:intel 760P 250GB

SSD2:Team GX1 960GB×2 RAID 0

HDD:Samsung HD103SI 1TB(バックアップ用)

PSU:SST-TX500 500W

その他 intel AX200,SST-ES01-PCIe,BDマルチドライブの搭載など…

 

最終的に我が家のデスクトップで最高性能を誇るマシンとなっていました。

ガンガン使ってきたマシンですが、Win11へ慣れたいことと発熱が気になる季節がやってきたので普通の構成の次世代機への置き換えも検討中です。

8台作成したゲテモノスリムPCシリーズの中でも圧倒的なロマンを押し込んだ最狂のマシンであり、当方の最高傑作となったゲテモノスリムPC3号機、FRS211/20A改の進化はここで終了です。

 

古くても8C16Tの性能はまだ通用するから動態を保つ意味も込めてWin10終了までは使っていこうかな。

  • 購入金額

    2,200円

  • 購入日

    2021年09月18日

  • 購入場所

    ハードオフ

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