今回のレビューは
完全ワイヤレスイヤホン
『WF-1000XM4』
となります。
まず、完全ワイヤレスイヤホンとワイヤレスイヤホンの違いは『左右のイヤホンをケーブルでつないでいるか否か』の違いだと思って下さい。
例えば、家電量販店で売っているイヤホンにこういうアダプタを付けたりしたモノを「ワイヤレスイヤホン」(→これだと伝わりやすいですかね?)と呼び、「左右のイヤホンが完全に独立しているものを完全ワイヤレスイヤホン」と呼んでいます。
今回は(後者の)完全ワイヤレスイヤホンのレビューになります。
LDAC対応の完全ワイヤレスイヤホンを待ってた
2019年頃から『LDAC(Bluetoothコーデックの1つ。詳しくは【完全ワイヤレスでハイレゾ音質(*1)】の項目を参照)対応音楽プレイヤー』がソニー以外からも出てきました。
しかし、LDAC規格に対応したプレイヤーが出て来ているのに、LDAC規格に対応した完全ワイヤレスイヤホンが出て来ない。
早く発売してくれーーーーーーーーーーーーーーー!と思っていたら去年(2021年6月)『WF-1000XM4』が出て来ました。
しかし、各家電量販店・オーディオ機器専門店共に発注かけても商品がなかなか入ってこないという話を聞いていましたが、市内のケーズデンキにふらっと立ち寄ると『プラチナシルバーだけ在庫ございます』との表示。 せっかくならと軽く試聴して買いました。
WF-1000XM4の主な仕様(←ソニーHPのリンク付き)
WF-1000XM4の特徴は『ハイレゾワイヤレス対応』『LDAC接続対応』の2点だと思います。 逆に、この特徴がなくなるとコンパクトな事以外は残らない ・・・
イヤピースは付属しなくていいのでは?
全てにおいてコンパクトです。
箱の横幅はスペースキー+変換キー、奥行はEnterキー+Shiftキーくらいとなっています。売れる自信がないとこの幅に収めるって難しいし勇気の要ることだと思います(→大きい箱の方がライバル他社より売り場を確保できるので普通は大きくするのです)
ハイレゾ ワイヤレスのロゴ、そしてMade forのロゴもしっかり取っています。Made forのロゴがあるのでiPhoneやiPodの人はしっかり使えますよ~というアピールも忘れてません。
余談ですが俺がPCパーツ代理店に入社した時にMade for制度がスタートしたので(良くも悪くも)思い出があるんです。
蓋を開けると以下の物が出て来ます。
①本体&充電器
②イヤピース(SサイズとLサイズ)と充電ケーブル
③ザックリとした説明書、細かい説明書
イヤピース(SサイズとLサイズ)と充電ケーブル
今回のイヤピース(ノイズアイソレーションイヤピース)は1ペアで約2,000円と結構高価です。3セット付属しているのでこれだけで6,000円。
このイヤホンを高価にしている犯人は間違いなくこのイヤピースです。これが付属しなくなればもう少し店頭価格が下がると思うんですが。
そのイヤピースの付け心地は『コンプライを少し柔らかくした感じ』に感じます。
俺はコンプライ系に近い付け心地のイヤピースは好きじゃないのでもう使ってませんけど。
ザックリとした説明書、細かい説明書
説明書ですが、LDAC接続やノイズキャンセリングを使わないならザックリとした説明書だけで足ります。イコライザーで調整したいな~とか思うのならこのザックリ説明書では足りません。アプリの導入は必須です。
最近の音楽プレイヤー(バランス接続対応モデル)の多くはAndroidOSが入っています。 例えば、俺の使ってるSHANLING M6 ver21やiBasso DX160 ver2020とか。
ソニーの音楽プレイヤーだとA100系・ZX500系にもAndroidOSが入ってるのでGoogle StoreからソニーのHeadphonesというアプリを入れると色々弄れます。
そのアプリをいれることで出来ることと言えば、イコライザーで好みの音質に調整したり、ノイズキャンセリングで風ノイズを軽減させたり、LDAC接続(音質優先)とSBC(接続優先)を変更すること等ができます。
本体の外観等について
本体と充電器
右と左を間違えて入れようとすると磁石の力で反発するので入りません。
なので、左右間違えないようにして下さい。落として壊すor後ろを歩いてる人に踏まれて壊れてしまう・・・という事故が起きる可能性もあります。
サイズを比べてみました。
比較に使うイヤホンは「MDR-EX800ST」です。
ちなみにいつもアダプターは常に付けっぱなしなので、付けた状態での比較となります。
当たり前なんですが、完全ワイヤレスなのでケーブルがないのは本当に便利です。
特にマスクを付け外しをする時(=主にメシの時)にケーブルを気にする必要がない。
本体の色合いを比べてみました。
アイボリーのREALFORCE R2にWF1000XM4を乗せて比較してみます。
人によっては「思ってたシルバーと違う!!泣」と思うかもしれません。
ついでに、ソニーのイヤホン(右側からMDR-EX800ST、IER-M7、WF-1000XM4)を比べてみました。
WF-1000XM4は『ワイヤレス』なのでバッテリーを内蔵してる分まだまだ大きいですが、WF-1000XM3と比較すればかなり小さくなったと思います。
ノイズキャンセリングがどのくらい効くか、電車(特急含む)と高速バスで確認してみた
千葉県内・茨城県の一部で見る機会のある車両や高速バスで試してみました。
①、JR東日本 255系特急列車
JR東日本の特急列車で『ポンコツ度No.1(グリーン車を連結している車両のみ)』の255系車両です。
先日、銚子行ったので東京まで乗ってきました。
倉橋駅~飯岡駅の間にあるトンネルを走行中は揺れが凄まじく脱線するのではないか?とヒヤヒヤしますし、その猛烈な揺れと共に出てくる独特の音がキャンセリング出来ていません。と行っても倉橋駅~飯岡駅の間にあるトンネル区間は1分もかからずに通過するのでその時だけ我慢すれば良いかな?という感じです。
それ以外だと銚子から佐倉までは「レールの継ぎ目、ポイント部分を通過した時の『ガタン』」が気になります。
かなーーーり、無理してひねり出しているんですが、多くの人は「これくらいなら気にならないけどなぁ」というレベル・・・だと思います。
②、JRバス関東/京成バス等 エアロエース
やたらと本数の多い「鹿島神宮駅(乗車/降車バス停:鹿島セントラルホテル)↔東京駅」で試してみました。
気になるモノが2つありました。
①、橋の継ぎ目を通った瞬間の『ガタン』
②、高速道路の継ぎ目を通った瞬間の『ガタン』
高速バスに乗ったことがある人なら伝わると思うのですが、道路や橋の継ぎ目を通った瞬間の『ガタン』という音だけはキャンセリングできていません。 細かい事なんですが、振動と共に発生する音のキャンセリングだけは難しいようです。 それ以外の、バスを追い抜く車両やバスの風切り音などはほとんど聞こえないので本当に感動できます。
今の電車や高速バスは長く乗っても片道4時間~5時間。しかも毎日乗るモノでもないので我慢すべきかなと思います。
「物理的な振動を伴うものに対するノイズキャンセリング」が進化すれば文句のない、最高のイヤホンになると思います。
3万円払う価値があるか否かは人によるので、家電量販店や音楽機器専門店に出向き、ご自身の耳で確かめてはどうでしょうか???
参考資料等
サウンドハウス:初心者おすすめの完全ワイヤレスイヤホン
ソニー:WF1000XM4製品HP
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購入金額
30,000円
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購入日
2021年09月頃
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購入場所
ケーズデンキ
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