オーディオテクニカ MCカートリッジ 「AT-27E」
ネットで或るショップページのカートリッジを見ていたら、ひょんとこのカートリッジが追加になった。あまり聞いたことがないカートリッジでしたが、目的のものと此方の2点をポチりました 格安だし当然ジャンクだったわけですが、上手くいけば上手くいくんじゃないかと何時もながらと同じように、淡い期待と甘い欲を出してしまった(大体、ダメなのだが、学習能力がないんだなぁ~)
針カバー付きでした(DENON DL-103系針カバーです)
傷もそれほどなく、期待してしまうのでした......ネジ穴に妙な傷がある以外は...
針もついているので針折れでは無いのです この針はなぁ~んとダイヤ無垢針です
おまけに楕円針仕様です 後日確認したら接合針です
■価格 11,000円
■発電方式 MC型
■出力電圧 0.4mV/1kHz 5cm/sec
■針圧 1.5~2.5g(最適 2.0g)
■再生周波数帯域 15-50,000Hz
■チャンネルセパレーション 27dB/1kHz
■チャンネルバランス ±1dB以下/1kHz
■コンプライアンス 7×10-6cm/dyne
■内部抵抗 17Ω
■負荷容量
■針先 0.3×0.7mil楕円
■自重 5.0g
■交換針 6,600円で新品と交換
■発売 1983年3月
■販売終了 1986年頃
■備考 価格は1983年頃のもの
正式名称はAT27E
ケースを開けるのは後部のシャーシー?と上ケース間にマイナス時計ドライバーで抉り開けます
グレーケースの黒い部分が接着剤跡です 隙間をマイナスドライバーで抉り開けます
ケースを開ける前にテスターで測ったら、両CH断線してました
下図のようにハの字型に発電コイルがセットされます AT33系はセパレーションが30dBですが
AT-27Eは27dBで若干下がっています コイルと針先は連動して動き、磁束を切る形になります
上の画と上下反対になりますが、カンチレバーの根元に見えるのはコイルとゴム製のダンパーです ダンパーは結構硬めなので繊細な再生音は無理かもしれないですね
手前側で左CHコイルからの2本の線が、場所不明ですが途中で切れてます 使用しているエナメル線が細くて半田補修は難しいです エナメルを剥がすエナメルリムーバーが欲しいところですがそれほど使わないし、躊躇してます カンチレバーの左側延長線上にある下がっている線はテンションワイヤーでどちらかのマイナスネジで固定してます 画像を拡大して頂くと発電コイルが「逆ハ」上に
なっているのが見えます
左CH端子付近では切れていなくてコイル付近かテープで留めたところで断線のようです
右CHはリード線が1か所切れていました テープの下の角付近
断線した線を半田補修できるかなとやってみましたが他の部分が切れてお手上げに
なりました 機構はキレイに残ってはいるのですが。
---------------------------- ここで修理不可で終了です -------------------------------
次の展開に移りますが今回は此処までです
”しかし何故人間は切れた!というのか? 脳神経が切れるから? プッツンとか言いますからね”
断線が3か所とは信じがたいです ばらす前にテスターで導通を測ったら切れていたので左右チャンネルが切れるのは珍しいなとは思いました ケースも接着されていて開かないので如何して切れたかですが、ヘッドシェルに取り付け状態で落下してコイル付近が衝撃で揺さぶられコイルが切れたとしか思えません 取付ビスの傷も疑問ですけどね。
1983年頃といえばCDが出現したころです オーディオテクニカもこのカートリッジを11000円という普及価格のMCカートリッジで発売したわけです ケースもシャーシーも樹脂製と言うのはありますが、端子の金メッキやダイヤ無垢針でその辺の抜かりはありませんでした 片CHでも再生できないのは残念です。
2023-07-13 文に訂正あり
-
購入金額
0円
-
購入日
2021年03月頃
-
購入場所
某ネットショップ
kaerkiさん
2021/04/06
治そうとするのが昭和の人!って感じですw
これだったらスピーカーのコイル断線も見つけれるのかも?
理屈の分かっている人はうらやましいのであります。(勉強しろって?
タコシーさん
2021/04/06
ジャ~ん! 昭和人登場です...
昭和って実際は忍耐の時代と思いますわ
いろんなメーカーのカートリッジ中を見てそう思います
ボイスコイルはどうなんでしょう
入力側の錦糸線が切れているのもあるようです
ボイスコイルは焼けてるのが多いのかも...