元々はTVアニメ「邪神ちゃんドロップキック」の第1期放送に合わせてCDで製作された、キャラクターソング集です。当然TVアニメの放映に合わせて発売されていますので、2018年にリリースされています。
その後2020年に、TVアニメ第2期の「邪神ちゃんドロップキック’(ダッシュ)」放映され、そちらはアニメのオープニング・エンディングがCD化されていますが、BGM等はほぼ第1期と同一だったためか、キャラクターソング集やサウンドトラックは発売されず、クラウドファウンディングによるCDが用意されただけでした。
その後、TVアニメ第3期「邪神ちゃんドロップキックX(エックス)」が2022年放映予定とアナウンスされたのですが、何故かこのタイミングで第1期のキャラクターソング集がレコード化されたのです。
基本的にあまりキャラクターソング集に興味は無かったのですが、納税アニメなどと称され(第2期で自治体とのタイアップによりふるさと納税を活用して製作した話があったため)集金術に長ける「邪神ちゃん」の魔力というべきか、何となく予約してしまいました。
ジャケットのデザインや収録内容などは、2018年にリリースされたCDと同一とみて良いでしょう。
カラーヴァイナルなどではなく、ごく普通のLP盤です。ただ、中央のラベルはCD盤のデザインとは異なっているようです。こちらはジャケットのイラストと共通のように見えます。
声の質感は良いが、オケの音質が…
それでは、敢えていつも通り、音質評価をしてみたいと思います。
再生環境はいつも通りの、Technics SL-1200G+audio-technica AT-OC9/III+Phasemation EA-200です。
私自身、本作のCD盤は持っていませんので、ダウンロード販売のサンプル音源からCDの音を想像して評価しています。
まず、第一印象としてオケの部分は典型的なJ-POP系の、強烈にコンプレッサーをかけ、飽和して歪んでいるものです。奥行き等も全くありません。
その一方で、それぞれ入っているヴォーカルや台詞の声は妙に生々しさがあります。恐らくあまり複雑な加工をせずに重ねているのでしょう。演奏とヴォーカルの質感がかなり大きく異なっています。声の質は敢えてレコードで聴く価値を感じられるものでした。邪神ちゃん役の鈴木愛奈が参加している、こちらのユニットのレコードよりはオーディオ的な品質は上です。
とはいえ、よりシンプルに仕上げられたと思われる「神保町哀歌」と比べると、声もややリアリティが後退している感はあります。「神保町哀歌」はハイレゾWAVで聴くと意外なほどまともな音でしたので…。
Aqoursのレコードは、わざわざレトロ感を演出したような音作りだったのですが、こちらは良くも悪くもCD用のマスターをそのまま忠実に起こしたようなレコードです。私の環境では再生装置の都合上CDよりもレコードの方が高品位なのですが、CDプレイヤーもきちんと同等のクラスに揃えたときにどうなるのかは、ちょっと予想が付きません。
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購入金額
5,500円
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購入日
2021年03月23日
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購入場所
ディスクユニオン
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