これまで使用していたCATV セットトップボックス(以下STB)は、Panasonic製 ブルーレイドライブ搭載のSTBでした。
長年使ってきたこともあり、ブルーレイドライブの調子が悪くなり、交換を要求したのですが、J:COMせたまちの担当者曰く、既に新品の商品がなく、交換はできないとのこと。
代わりに、4K対応のSTBを勧められました。
結局他のSTBの選択肢がなく、HUMAXのSR-4300HというHDD内蔵のSTBに交換することになりました。
HUMAX製STBは、以前にも、勝手に録画コンテンツを消去してしまうなどのトラブルがあり、他の機種に交換してもらった経緯があるので、嫌な予感はしたのですが、案の定、今回もとても製品とは云えない出来のSTBでした。
STBとしては、BS4K,BS,地上波,CATVチャンネル対応のSTBで、2TBのHDDを搭載しています。
これまで、録画コンテンツを、ブルーレイメディアに記録して保存することがあったのですが、今回ブルーレイドライブは搭載されていないので、イーサネット経由で他のブルーレイレコーダーにコンテンツを移動し、ブルーレイレコーダーでブルーレイディスクにコンテンツを焼くことになりました。
イーサネット経由でのネットワークダビングですが、一度にダビング設定できるのが8時間まで(Panasonic製BDレコーダーの制約とJ:COMサポートから説明を受けました)という制約もあり、面倒です。
STBのユーザーインターフェイスとしては、TOP100を一気にダビングの設定ができるのですが、8時間以内のコンテンツのみダビングして、残りは、ダビング待機中のフラグを付けたまま、何日待ってもダビングされることはありませんでした。
全て、ダビング設定を一旦解除し、再度ダビング設定を行うと、8時間以内のコンテンツがダビングできます。
日本製でしたら、選択中に8時間を超えるダビングの選択ができないようにすると思うのですが、韓国では、これがスタンダードなのかもしれません。(ダビングの設定の度に録画累計時間を計算しながら設定しなければなりません)
まず、仕様として、2014年モデルのPanasonic製Blue-Ray STBでは、トリプル録画に対応していたのですが、今回のモデルはダブル録画しかできません。
トリプル録画に慣れていたので、録画が3つ重なると、どれかを別の日に再放送されていないか探して録画設定しなければならず、とても面倒です。
録画容量は、Panasonic製Blue-Ray STBが1TB HDD搭載でしたが、HUMAX製STBは、2TB HDDなので倍増です。4Kコンテンツのことを考えれば、まあ妥当な容量といえます。
勿論、最近のレコーダー同様、最大7台までの外付けHDDが接続でき、外付けHDDは、同時に2台まで接続できます。
同時録画が2番組までという制約はあるものの、機能的には、まあまあのSTBだと思います。
しかし、ユーザーインターフェイスが最悪です。
操作は、リモコンで行うのですが、リモコン操作に対すSTBのレスポンスが非常に悪いのです。
ボタンを押して、ワンテンポ遅れて動作します。
例えば、リモコンのチャンネル切り替えで、テンキーの10/0ボタンを押すと、約3秒後に10/0チャンネルに切り替わります。
テレビやブルーレイのレスポンスに慣れていると、つい、もう1回10/0ボタンを押してしまいます。
すると、00チャンネルは登録がありません。とエラー表示され、当然チャンネルの切り替えができません。
他の操作に関しても同様で、反応するまで待つ余裕がないと、再度ボタンを押したりして、想定とは異なる動作をすることが度々です。
この時点で、個人的には商品ではないと思います。(以前、ハードウェアの商品企画をしていましたが、このSTBの動作は、試作機をPCでエミュレートして動作させる以下のレベルのレスポンスです)
録画コンテンツのリストを見るためにボタンを押すのですが、押しても数秒表示されません。また、他のブルーレイレコーダーをダビング用に登録していると、リスト表示をさせると毎回、内蔵HDDなのか、ネットワーク経由のブルーレイレコーダーのHDDなのかを選択しなければなりません。
録画コンテンツが表示されても、リストを送るためにスクロールボタンを押し続けると、息をつくように、一定量流れると暫く止まり、また流れるみたいな動作を行い、色のついたマーカー(ダビング待機中等)はスクロールが止まらないと表示されません。(遅れて表示されます)
その他、リモコンのレスポンスがすこぶる悪いのです。
サブメニューボタンを押しても直ぐに表示されない等多くの動作のレスポンスが悪過ぎます。
レスポンスが悪いので、更に決定ボタンを押してしまい、変な動きになることが結構あります。
素早く動作させて、フリーズすること数回、勝手にリセットが掛かることが数回ありました。
幾ら素早いとは言っても、人が動かす速度ですから、一般的には、ハードウェアとしては非常に遅い入力だと思います。
HUMAX製STBの出来の悪さは7年前とちっとも変わってないようです。
J:COMもよくこんなSTBを採用したと思います。
余程安価に仕入れているのだと思います。
また、STB内蔵HDDに録画したコンテンツ(USB HDDを接続して拡張が可能です)をネットワーク経由でダビングしようとして失敗したので、エラー表示を確認すると、指定されたコンテンツは、外部HDDに見当たらなかったので録画に失敗しました。と表示されました。
この時のコンテンツは、内蔵HDDに記録されており、外部HDDは接続はおろか、一度も接続したことがない状態でした。
このことを、J:COMのサポートに伝えると、リセットボタンを押して調子を見るよう言われました。
はっきり言って、目立つバグだと思うのですが、J:COMはそう思ってないようです。
リセットでダメだったら、イーサネットケーブルを抜き差しするか、他のイーサネットケーブルと交換する。
それでもだめなら、STBとブルーレイレコーダーをイーサネットケーブルで直結するよう言われました。(本来の使い方:ブルーレイの録画予約をインターネット経由で行うことができなくなります)
サポートの方も、何かのマニュアルに従って答えているのでしょうが、基本的にDLNAとネットワークダビングのことをご存じないようです。
他のSTBの選択肢がないので、このまま使い続けるしかなく、へたに製品の交換をしようものなら、現在のHDD内コンテンツを、8時間ごとに分けて、ブルーレイレコーダーにネットワーク経由で、ものすごい時間をかけて移動しなければならず、とても面倒なので交換したくありません。
機械的な故障であれば、ハードウェア交換もありなのですが、ソフトウェアのバグはハード交換では治りません。
ファームウェアを最新に更新してもだめなので使えません。
また、何故か4Kコンテンツは、4Kブルーレイレコーダーにダビングできないのです。
DLNAの仕様ではネットワークダビング可能なのですが、STBの仕様として禁止しているようです。
試作機としてはありだと思うのですが、お客から料金をいただいてサービスを提供するSTBとしては、稚拙としか言いようがありません。
他社のSTBの扱いが始まったら交換要求しようと考えています。
一応スペックを記載します。スペック表だけを見るとそこそこのSTBです。
これが、まともに動作してくれれば問題ないのですが…
先日も、ネットワーク経由で、STBが自動的にバージョンアップしました。
このようなことは、最近のテレビやブルーレイレコーダーでは一般的に行われるもので、機能拡張以外のバグフィックにはほとんど気付かないものです。
ところが、このSTBは、バージョンアップとともに、STBの設定が変わるようで、ネットワーク経由で録画するために、ブルーレイレコーダーをSTBに登録しているのですが、その登録が抹消されていました。
いつものように、STBのプレイリストから、ダビングをしようとしても、対象が見つかりません。焦ってしまいました。
また、対象の機器が接続されていないためダビングに失敗しました。とエラー表示を行います。
これは、抹消されたことに気づけば、再度ブルーレイレコーダーを登録すればよいだけなので、大した問題ではありません。
他にも、録画予約の設定が変更されてしまいました。
これは一般的な録画予約方法なのですが、毎週この時間にこのチャンネルを録画するという設定を幾つか行っていました。
その設定が、変更され、繰り返しではなく、大量の録画予約がメモリ一杯迄登録されていました。
中には、数週間後に番組が終了する番組もあり、この場合、終了した番組の後継番組がずっと登録されているのです。
繰り返し録画を終了するには、一般的には一つの録画予約を消去すればよいのですが、今回は、登録されている番組をひとつづつ初虚子無ければないりませんでした。
また、継続している番組は、最初の録画予約の設定を、繰り返しに設定しなおせば以降の予約は消去されたのですが、なぜか、毎日 月-金 の予約に関しては、翌週の予約から繰り返し設定になり、今週中 つまり金曜日までの録画設定は、1回の録画予約が複数残っていました。
更に、プレイリスト表示の設定も変更され、沢山の録画リストを一覧したいので、テキスト表示にしていたのですが、勝手にサムネイル付きのリストに変更され、一覧性の欠ける表示になっていました。
デフォルトの設定を勝手に変えられただけですが、唯でされレスポンスの悪いSTBを操作して設定変更するのもネストが深い設定などでは、結構疲れるものです。
お客様相談室に連絡をしても、技術の良くわからないサポートと称する方が、リセットボタンを押してみてくれとか、HUB経由ではなく、ブルーレイとSTBを直接イーサケーブルで直接つないでくれとか、それでも解決しなければSTBの交換だと云うのです。
問題は、ハードウェアではなく、ソフトウェアのバグ(正直試作機レベル以下の出来だと思います)なのに、ハードウェアを交換して治るはずがありません。
更に、交換ともなると、録画済みで見ていないSTB内蔵HDDのコンテンツは、全てイーサネット経由でブルーレイレコーダーに移動させなければならず、4Kコンテンツは移動もできないので、諦めるしかないのです。
この4Kコンテンツ問題も、顧客が録画したコンテンツが、STBの不具合等で、STB交換を余儀なくされたら、新しいSTBに移動してくれるのかと聞いたところ、移動はできないとのことで、顧客が録画したコンテンツに対する考えが、J:COMには無いようです。
また、一般的には、HDDはテンポラリーなので、繰り返し視聴したければ光メディアに焼くことが推奨されているのですが、4Kコンテンツに関してはJ:COMは無視しています。
エラーの確認のためだけに自宅に来たサービスマンにも、会社に帰ってからで良いので顧客が録画した4Kコンテンツに対するJ:COMの考え方を明確にして欲しいと伝えましたが、予想通り、完全に無視されているようです。1ヵ月たっても何の音沙汰もありません。
こんな状態で、視聴料を顧客から毎月集めているのですから、J:COMも大した度胸です。
更に、前回の異常表示からひと月も経たない内に、全く同じ不具合が発生しました。
前回は、STBのバージョンアップのせいだと思っていたのですが、今回は、STBのバージョンは変わっていなかったので、今後も任意に起こるバグなのかもしれません。
いつになったらまともに動作するSTBにバージョンアップされるのやら…
ハードウェアのリソースを考えると無理な相談なんでしょうね!
J:COMには、ちゃんと動作するPananocic製やPioneer製の4K STBの一刻も早い採用を祈るばかりです。
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購入金額
0円
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購入日
2021年03月12日
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購入場所
J:COM
mangoさん
2023/05/07
STB交換になりました。Pioneer製とSR-4300を持ってきましたが
ラックの寸法からSR-4300に交換した…交換して何年になるか?
その間、Soft Bugに悩まされています。
交換当初はSupportに電話でBug詳細を話しましたが、未熟者で技術要件に回答できないので
言うだけ無駄でした。
ここでBug要件を論じても解決しないので辞めます。
もし、Jcom STBが買取なら、返品の山になっていたでしょうね~!
其れを回避する為、貸出にしているのでしょう!
Jcomに変わる回線業者も無く、ブラック回線業者が事業継続に腹立ちます。
以上です。
Picardさん
2023/05/07
やはり、HUMAXがダメなのは、私だけではありませんでしたか。
HUMAX製の前モデルも使い物にならなかったのですが、その時は、他に代替モデルがあったので、交換して貰いました。
私は、未だレビュー作成中ですが、住友電工製XA401というSTBに交換しました。
XA401は、SR-4300Hより小型なので、収納に困ることはないと思います。
HDDは内蔵されていませんが、HUMAXより遥かに安定しています。
私は、自己所有の、2.5インチ2TB HDDを繋いでいます。(バスパワーで動作します)
インターフェイスが異なりますが、安心して録画できます。
Panasonic製Blu-RaySTBと異なり、コンテンツを板に焼く際には、ネットワークダビングを行い、ネットワーク経由で、他のBlu-Rayレコーダーにコンテンツを転送しています。
一度、J:COMさんに、バグの話をして、XA401に交換してもらった方が良いかもしれませんね!