人間誰しも、年を取れば代謝が悪くなり太りやすくなる。
かくいう自分も、20代のころは食べても飲んでもほとんど太らず、「燃費悪っ」と言われていたが、(煙草をやめたのも影響してか)年を取るにつれて体重が増していった。
極端に腹部だけが前に出るタイプの太り方ではなかったので、久しぶりに会った人にびっくりされるようなことはないが、脇腹や背中と言った躰の中心部の「つくと痩せづらい部分」に肉がつき、気が付くとこけしのような寸胴スタイルにw
それだけならまだしも、家系的要因もあって、血圧・脂質・糖代謝系の健診の指標が悪化の一途。
ついに、健康保険組合から指導が入った。そして立てた目標が以下。
・1日最低4000歩、できれば6000歩は歩くこと、そして体重を5ヶ月で4kg落とすこと
この年齢での体重増加は、ほとんどが脂肪が原因。そして脂肪がつくと血管が細くなり血圧に悪影響。さらに体重の増加は心臓にも負担がかかる。脂肪細胞からは血糖値を下げるホルモン=インスリンの作用を阻害する物質も分泌されるし(実は、逆の作用のものも分泌されるけど)、そもそも中性脂肪増えすぎはコレステロール代謝悪化の主要因。
一応、身長からすると、理想体重には年末時点の体重から6kgほど落とさなければならないらしい。実は昨年秋の人生最大体重だったころは、その理想体重から9kg!も太っていたので、とりあえず理想体重+2kgを目標にすることにした(だから4kg)。
短期間でウエイトダウンの結果を出すなら、絶食なども選択肢になるが、長期的にかつ健康的に「痩せる」のには、一番良いのは運動。健保からは、指導者がつくジムトレーニングや水泳などがおすすめだが、費用や手間を考えるとウォーキングでも...とのアドバイス。しかし、以前の勤務地と違って事務所が1階で階段を使わないことと、以前以上に事務職となっていてほとんど机から動かないこと、着任時には週1ペースで顧客訪問の機会があったが、このご時世顧客要望もあって打ち合わせがSkypeやzoomになったことなどが重なり、仕事中に歩くことがめっきり減った。では帰宅後運動のために歩けるか、というと、日本海側の冬の気候は「ウォーキング」できない日が多い。基本1週間で1日くらいしか、カラっと晴れておらず、常に傘や合羽が必要。ヘタすりゃ雪が積もっていて、スノーブーツでも歩くのが困難だったり、道が凍っていて夜間のウォーキングは危険だったりする。さらに風の強いエリアに住んでおり、一冬で傘を複数本ダメにするような状況では、「健康のためのウォーキング」を継続するのは厳しい。
そこで室内でできる運動として、トレーニングバイク(エアロバイク)を導入することにした。
色々調べると、いわゆるトレーニングバイクには、狭義の「エアロバイク」とスピンバイクというものがあるらしい。
前者は原則磁石で負荷を生み出すもので、強大な負荷は掛けられないが、静か。しかし原理上長時間連続使用はできない。どちらかと言えばダイエット向き。スピンバイクは、ホイールの重さで負荷を生む形式(摩擦でさらに高負荷にする)。乗車?姿勢も前傾が多く、どちらかと言えば筋肉を付けたり心肺機能を上げるトレーニング向け。ホイールが重いので、全体重量も重いし、原理的にやや音がするが、使用時間制限はない。
自分はダイエット目的で、脚力アップのために使うわけではないので、いわゆる一般的なエアロバイクを選択。
トレーニングバイクの乗車姿勢としては、前傾スタイル(競輪や競技自転車のようにハンドルにかぶさる感じ)と、ママチャリのように体を起こして乗るアップライト、背もたれに背中をつけて前方に足を投げ出して、遊具の脚漕ぎカートのような体勢で使うリカンベントスタイルがあるようだ。前傾はしゃかりきになって漕ぐ無酸素運動が中心なので、筋力アップには効果があるけれど脂肪燃焼という意味では効果が低い。リカンベントタイプは、どちらかと言えば、腰の負担を軽減したリハビリ用で、場所を取るし高額でもあるので、一般的なアップライトスタイルのバイクを選択した。
当初は続けられるかどうかわからないので、中古で手配かな...と思っていたが、どうしてもある程度の重量になってしまうもののため、本体が半額以下....とかにディスカウントされていても、輸送料が「バカ」高く、輸送代込みの新品の方が遙かに安いことが判明。そこで、新品で、安価で、かつ評判が悪くないものを探したところ、以下のものが網にかかった。
BARWING(バーウィング)のフィットネスバイク、BW-FNB01。
一番一般的な、アップライトタイプのマグネット負荷式の折り畳みエアロバイクだが、他の同種のものと比べて
・連続使用時間が120分まで行ける事
・負荷の調節が16段階と幅広いこと
・マグネット式の中では重めの3kgホイールを採用していること
・有酸素運動のコントロールができる心拍数センサーがあること
・サドルを前傾させて若干リカンベント気味の後傾姿勢も取れる事
が特徴。そして価格も最低に近いほど安く、音も一部を除き無音というレビューが多かったのが決め手で選択した。
連続使用時間は、安価な一部のエアロバイクは最大30分までというものもあるが、運動開始30分くらいからが脂肪燃焼効率が良くなるということなので、30分以上使えないなら効果半減。ホイールが軽すぎると効果が薄い(もしくは強く負荷をかける必要があるので音が出やすい)が、マグネット式エアロバイクで3kgあれば十分重い方。心拍数は上がりすぎると無酸素運動になって、脂肪燃焼効果は落ちるらしく、モニターしながら使いたいので、ちょうどよい機種だった。
問題は、一部レビューで「使用していると音がするようになった」というのがあることと、一番安価な販売店では販売期間が極端に限られていること。前者は、レビュー内容がいずれも「周期的な音がする」ということなので、構造的に考えて交換も可能な初期不良か、そうでなければ締め付け不良、もしくはグリスアップなどで治る部分だろうと、そこは楽観視。後者は「在庫を持たないことで安価にしている」と好意的に解釈し、毎日チェックして2か月に1週間ほどしかない受注期間を捉えてオーダー。
到着して組み立て...だが、評判の芳しくない付属の工具は使わず、しっかりと力がかけられるHEYCO
の工具や、さほどに高額ではないが添付のものよりしっかりしている六角棒レンチ
等を使って、水平などもきっちり確認しながら組み上げた。
販売サイトによると、これでも以前の鉄板プレス式のスパナよりは改良されているらしい...
HEYCOの工具で、しっかりとトルク掛けたり、締め殺ししながら組み立て
「合わせ」などはそれなりで、遊びがあったり、きちんとはまらなかったりするパーツもあるので、たしかに付属工具だけでの組み立ては厳しいかも。ただしっかりとした工具で、きちんと直角や水平を出しながら、ひとつひとつ締め殺ししして動かないように組めば、動くべきでないところが動いてガタつくことはない。あと、付加機能として、エクササイズバンドがついているのだが、説明書通り組むと、腕用の方のゴム紐と、ディスプレイと本体をつなぐケーブルが「擦れる」位置関係になるので、紐などできちんと固定した方がよいと思う。
工作精度はこの程度。過大な期待は禁物。ただきっちり締めればぐらつかない。
上下矢印の方向に動くゴム紐が、メーターに繋がるケーブルに当たる
ただ、このあたりの組み立てに手を抜かなければ、問題なく組みあがる。
かんせ~い。しっかり水平出しをして、写真撮りながらだと、ひとりでやって30分ほど。
持ち上げると、普段と逆側に力がかかるので、少々ガタがある部分もあるが、座って漕ぐときは全くぐらつきなどはない。
負荷は16段階...とのことだが、自分にとっては目盛りの一桁台は軽すぎるので、実質は10~16の7段階調整。ただ、13程度にすると結構な負荷がかかる。
いつもは13で使用。これで1時間漕ぐと冬でもTシャツ一枚で汗をかく結構な運動。
座面は通常のアップライトスタイル(水平)と、腰と足の位置関係が気持ちリカンベント気味になる座面前傾スタイルとあるが、前傾座面の方が肩に力が入らなくて好きかも。確かに腰にも優しいし。ただ、前傾座面の時にはサドル横のグリップを持つ方が楽なのだが、その際は心拍センサーは効かなくなるのが若干減点。
腰の負担が少ない前傾座面とがセットできるが、サドル横のグリップでは心拍は測れない
その心拍だが、前グリップの中心にあるモニターに表示される。モニターは漕ぎ始めると自動的に点灯、やめるとしばらくして自動消灯する。表示は、時間⇒速度⇒距離⇒消費カロリー⇒積算距離⇒心拍数の順序に一定時間ごとに自動的に切り替わる。自分としては、時間は時計などを見れば良いし、パンツのポケットに入れたiPhoneで歩数計測換算させるため、速度や距離、消費カロリーにはあまり興味が無く、過剰運動にならないように心拍数を常にモニターしたいのだが、それに固定することは出来ない。また、両手で前グリップの電極部分をしばらく握っていないと安定した計測が出来ないようで、心拍表示のタイミングであわてて握っても数値が不安定だし、サドル横の後ろグリップを持っているとそもそも数値すら出ない。つまり、この心拍センサー、無いよりはマシだが若干使い勝手は良くない。
前グリップのこれが心拍センサー。ある程度の時間しっかり握らなければならない。
そのディスプレイ部分は、スマホやタブレットをおけるようになっているので、動画観ながらエクササイズ...というのが出来る。これが、意外に良かった。8インチのFireタブレット
がちょうどジャストサイズ。
最近チェックする配信が増えたため、cybercatの自由時間を圧迫しているのだが、Fireタブレットで配信動画を流しつつ、たまにはコメントも入れながら、その配信の間中漕いでいると30分~1時間は結構早い。エクササイズだけやって1時間...というと時間がもったいない気がしていたが、動画視聴を消化しながらなら結構効率的。配信もしっかり見るモノは、コメントしながら観ているので、結局同時並行で他作業が出来ず(出来ても能率が悪く)、その時間帯がエクササイズに割り当てられてもあまり時間の喪失感がないわけ。
動画観ながら漕げるのはいいけれど、バイクの表示は完全に見えなくなるw
ただ、iPhoneならともかく、8インチのFireタブレットだと、観やすくてコメントもしやすいのは良いのだが、ディスプレイが完全に見えなくなるのはちょっと...時々は心拍数を確認しながら過剰運動にならないようにしているのだが、そのたびにタブレットを脇の棚に置いて、両手で前方のグリップを握り、確認したらタブレットをまた戻す...という動作が発生してしまうので。
今のところ2ヶ月程度経過したが、週3日ほどは使えているので、体重も徐々下がりで減ってきている。まだ目標までには届かないけれど、代謝が良くなっているのは感じる。 GWあたりまでには結果出したいなー....
【仕様】
負荷方式:マグネット負荷式
負荷調節:16段階
連続使用時間:120分(推奨30分)
ホイール重量:3kg
本体最大展開時:W1230mm×D495mm×H995mm
本体最小展開時:W970mm×D495mm×H1125mm
折りたたみ時:W550mm×D495mm×H1338mm
本体重量:20kg
素材:スチール/ポリプロピレン/ABS樹脂/PVC
心拍数センサー
タブレットホルダー
マグネット式で、連続使用・高負荷には限度があるので、短期間の劇的効果は期待できない
しかし、雨の日や、夜間でも取り組めることと、動画観ながらでもできるので、「続ける」事が出来る
静か。ほぼ無音
下の住人に気を遣うことはない。また夜間でも気兼ねすることなし。むしろ衣服が擦れる音の方が大きいかもしれない。
付属工具では組まないのが吉
合わせの精度などはそれなり。ビスを気持ちかしげながら入れないと、水平が出なかったりする場合もあるので、きちんとした工具でしっかりと組み付ける必要あり。また、本体とパネル部をつなぐケーブルは、エクササイズバンドで擦れるので固定した方がよいと思われる。
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購入金額
14,700円
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購入日
2020年12月25日
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購入場所
YouTen -楽天市場店-
kaerkiさん
2021/03/09
こうならないようにw
cybercatさん
2021/03/09
現代芸術作品化しないよう頑張ります。
まーくんZさん
2021/07/26
30分こぐだけでも運動不足には結構来ますね。
cybercatさん
2021/07/26
自分は、ほぼ負荷ダイヤル13固定(上から4番目の負荷)にしていますが、このあたりだと扇風機当たりながらでも夏はかなり汗が出ますね。