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Crucialの最廉価M.2 NVMe SSDで、DRAMキャッシュレス、QLC採用だが「倉庫SSD」としては充分

2.5インチタイプのSATA SSDより、時によってはPCI Express 3.0 x4接続タイプなら、M.2タイプのNVMe SSDの方が同一メーカー内でも安くなっていることがある昨今。最近Aliなどを見てると、全然識らないメーカー製のものもあって、それらは常に日本で売っている2.5インチ SATA SSDより安いのだが、さすがに「長期保管」することになる「倉庫SSD」はしっかりしているものを選ぼうと、SATAでよく使っていた3(4)社の中から選ぶことにしている。

 

そのメーカーが、WD(SanDisk含む)とKIOXIA、Crucialなのだが、本品はCrucial

 

Crucialは、2.5インチタイプSSDで、設計は古いものの、安定していて、ちょくちょく1万切りのバーゲンをしていてくれていたMX500の1TB(CT1000MX500SSD1/JP)

をしょっちゅう買っていたので、その流れで。自社製と言えるMicron製NANDを採用するのが安心感高いかな、と(CrucialはMicronのブランド名のひとつ)。

 

CrucialのM.2タイプNVMe SSDには、現在ベーシックなP2、その後継で速度を増したP3、そのインターフェースをPCIe 4.0 x4接続にしたP3 Plus、さらに物理DRAMキャッシュを積み、NANDもMicron 3D TLC NANDとした最上位P5 Plusがあるが、今回購入したのは、ベーシックなP2(以前はこの下にP1があったが、2022年11月現在はドロップ)。

 

DRAMキャッシュレスのSLCキャッシュ仕様、NANDはQLCと最近の廉価版SSDに多い仕様だが、そのわりにはTBWがそこそこあり、一部のメーカーにあるような3年保証ではなくMX500とおなじ5年保証なので、ま、Crucialだし頻回の書き換えが発生しなけりゃだいじょうぶだろうと。常にPCの中にあって、テンポラリなどに使って何度も書き換えするならともかく、基本容量いっぱい近くまで単純追加書き込みが中心になる「倉庫SSD」では問題にならないと判断。

 

KOXIAのN.2 タイプSSDのベーシックグレード、EXCERIA G2 NVMe SSD(EXCERIA G2 SSD-CK1.0N3G2/N)とカタログスペックで比較すると以下の通り。

全体的にキモチ劣勢...という感じだがシーケンシャルの性能はやや高く、ランダムの性能は劣るという感じ。
シーケンシャルの性能はやや高く、ランダムの性能は劣るという感じ。

 

比較的近い性能だが、全体的に見ると「やや劣る」という感じか。

 

EXCERIA G2 NVMe SSDより明確に安ければ買っても良いかな...という感じ。

 

...なんて考えていると、売価そのものはほぼ同額だったのだが、購入店でしか使えないポイントではなく、汎用性の高い電子マネーでの還元率が2割を超えるというセール(つまり「実質」2割引き)があったので入手してみた。

SSD共通のイメージのパッケージ
Crucial SSD共通のイメージのパッケージ

 

中身的には説明書と本体のみで取り付けねじの付属はなし
中身的には説明書と本体のみで取り付けねじの付属はなし

 

少なくとも1TB版は片面実装
少なくとも1TB版は片面実装

 

ラベル持ち上げて確認すると、コントローラーはPHISONのPS5013-E13
ラベル持ち上げて確認すると、コントローラーはPHISONのPS5013-E13

 

製品ラベルを端から持ち上げて確認すると、コントローラーはPHISONのPS5013-E13を採用。

※製品ラベルの除去は保証対象外になるので注意(WARRANTY VOID IF REMOVED)

 

ならばと、PHISONコントローラー特化のPhison flash id系のツールの中で、「phison_e7_flash_id-0.2a」で確認すると、コントローラーはPHISON PS5013-E13でNANDはMicron製ということが確認できた。

PHISON PS5013-E13コントローラーと、MicronのNAND採用
PHISON PS5013-E13コントローラーと、MicronのNAND採用

 

例によって「裸族の頭 M.2 SSD(CRAM2NSU32)」

に繋ぎ、M/B

のUSB3.1(3.2) Gen2端子とType-C⇔C接続。CrystalDiskMarkを走らせてみると....ん?

頭
裸族の頭に乗せて、M/BのバックパネルのM/BのUSB3.1(3.2) Gen2端子と直接接続

 

なんかReadが遅い....
なんかReadが遅い....

 

Writeとrandom Readはそこそこだが、Seq. Read悪くね?

 

カタログスペックはEXCERIA G2 NVMe SSD(EXCERIA G2 SSD-CK1.0N3G2/N)と比べて全体としてはやや劣っていたが、詳しく言うとSeq系が同等以上だが、Random、特にReadが明確に及ばない....という数値だったが、今回の実測はむしろSeq. Readが遅い...SATA SSD並みに遅い。

 

EXCERIA G2のベンチを回した時より、少々システムディスクの残量がカツカツに近くなっていたので、そこが影響したのかと、同条件でEXCERIA G2を再測定してみたが...

USB接続なので
USB接続なのでカタログスペックは出ていないが、前回測定時とあまり差がない

 

PC側の状態をほぼ同一に保っても、明らかにCrucial SSD P2のSeq. Readは悪い。ただ、他の指標は、カタログスペックの差や物理キャッシュなしなどで想像するより悪くない....つかほぼ同等。世のベンチでUSB接続ではなく、M/BのM.2スロットに直付けしたものは、むしろSeq. Read性能がいちばんカタログスペックに近い形のものも見たことがあるので、「頭」経由の相性なのだろうか。

 

ま、今回電子マネー還元も計算に入れると7,000円以下で入手できたし、「倉庫SSD」としてはデータの安定性こそ重要で、速さはさして求めないので、購入自体は「失敗」ではないのだけれど、ちょっと釈然としない性能測定結果でした。

 

【Crucial SSD P2 1TB CT1000P2SSD8JP仕様】

フォームファクター:M.2 Type 2280
コネクタータイプ:M.2 M key Socket
インターフェース:PCI Express 3.0 x4
フラッシュメモリタイプ:Micron 3D QLC NAND
シーケンシャルリード(最大):2,400 MB/s
シーケンシャルライト(最大):1,800 MB/s
ランダムリード(最大):170,000 IOPS
ランダムライト(最大):370,000 IOPS
総書き込み容量 (TBW):300 TB
MTTF:150万時間

製品保証:限定5年
外形寸法(最大: LxWxH):80 x 22 x 1.7 mm
質量:6.3 g

更新: 2022/11/18
コストパフォーマンス

電子マネー還元も含めた購入価なら文句はない

一応売価は8,480円だが、さまざま積み重なって約21%、1,775円がPayPay還元されたので、実質6,705円。これなら若干性能が低い、物理DRAMキャッシュなしのQLC NAND採用SSDであっても文句ない。

  • 購入金額

    8,480円

  • 購入日

    2022年11月10日

  • 購入場所

    Johsin web (Yahoo!ショッピング)

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