中国で今一番勢力があるコミュニケーションアプリは、WeChat(微信)だ。
LINEのように、ショートメッセージの交換、音声通話、そして決済機能として微信支付(WeChat Pay)を持ち、2015年時点ですら11億人超というユーザー数を誇るアプリ。他国版もあって、中国外でも広く使われているようだ。ま、中国政府による検閲が噂されているので、諸手を挙げてオススメとはいいがたいが、現在の中国在住の人、および中国で商売したい人にはなくてはならないコミュニケーションアプリとなっている。
しかし、中国にはこれ以前に、やはりユーザー数10億人をかぞえたというSNSがあった。それがスマホが普及する以前のPC時代からの歴史を持つ「QQ」こと「騰訊QQ」。このQQは高機能なSNSで、テキストメッセージのやり取りや音声通話、メールのやり取り、自分のアバターの作成、オンラインゲーム、コミュニティ機能、ブログ機能など、およそ他のSNSに用意されているものはほとんど実装されていたような高機能なSNSだった。
しかし、元がPC用で開発されたためか高機能化しすぎて、簡単なコミュニケーションのためだけに使いたい人には面倒がられたのか、それともかの国は日本よりはるかにキャッシュレス決済が進んでいるため、その機能の有無が決定打となったのか、現在ではやや下り坂のサービスと言えるらしい(実はWeChatとQQは同じ会社-Tencent-のサービスのため、より新しくシンプルなWeChatに集中したいのかもしれない)。
ただし、2020年現在においても、QQはまだ多くのユーザーを抱えているサービスであり、中国のサービスに登録する場合、ドメイン制限や国制限があるようなものでも、かつてのデファクトスタンダードといった立ち位置のQQのアドレスなら通ることが多い。
例えば、中国動画サイトbilibili(哔哩哔哩)の登録でも、日本のスマホアドレスや、「.jp」で終わる日本のアドレス、一部の米国系アドレスでは弾かれてしまうが、QQのアドレスなら平気らしい(上記が弾かれるときにqq.comや163.comといった中国国内のフリーアドレス使用を推奨してくる)。
自分は結局登録には米国Yahooのアドレスを使ったが、
中国と米国の最近の情勢をみるといつこれがNGとされるかワカランので保険を掛けようかと。
...ということで導入したスマホアプリQQ。ただし、厳密には「日本版(国際版)」と「中国版」がある。今回は中国のアプリに使いたいので、中国版を中国のApp Storeで入手。中国版は日本のケータイ番号では登録できないという情報もあるが、海外在住者の項があるのでヘーキ。
ロゴもそっくりな「日本版(国際版)」もあるが、こちらを入れてはだめ
この登録でQQアカウントという数値の羅列がもらえるのだが、これが大切。このQQが他のメッセージサービスと違うのは「<QQアカウント>@qq.com」で外部とやり取りできるメールアドレスにもなること。このQQのメアドが入手できれば、中国の多くのサービスには登録できるし、中国人の名刺にはQQアカウントが記載されていることも多いと聞くので、中国のアプリに興味がある人、中国で商売したい人などは取得した方がよいかも。
ここでもらえるQQアカウントという数字の羅列(自分は10桁だった)が大切
bilibiliもセキュリティの項(↓)にパスワードの設定や、秘密の質問の設置以外にQQアカウントの登録は独立の項があるほど。
ただ、QQはログアウトしたのち一定期間(45日?)ログインがないと、自動的にアカウント抹消となるようなので、日に一度はアプリ立ち上げしておいた方が無難かも(←そのためにアプリをスマホに入れる価値がある)。
一定期間使わないとアカウントごと消されるらしい
10億人を突破したといわれるアカウントから、ゾンビアカウントを除くには、ある意味理にかなってはいる。
思い切りがよすぎるきらいはあるが。
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購入金額
0円
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購入日
2020年05月28日
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購入場所
App Store
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