熱電対という、違う金属をくっつけた温度センサを使う温度計です。
違う金属をくっつけると、温度変化に応じて電圧が発生するので、それを測定すれば温度がわかります。
特徴は、超低温(-200℃)から、超高温(+1700℃)まで幅広い温度を正確に測定できること。
全温度レンジをカバーできる熱電対は存在しませんから、実際はいくつかの種類があります。
中でもK型はレアメタルを使用しないため安価く、測定できる温度帯も広いので最もポピュラーなタイプです。
ちなみに発生する電圧はμV(マイクロボルト)ですので、普通のテスターでは測定不可能です。
■オーブンの温度を測ってみた
ケーキ等を焼いていて、どうもオーブンの下火が弱いと感じていたので、実際に測定してみました。
測定位置は庫内手前の一番下、つまり一番温度が低い場所です。
意外にも設定温度通りになっていました。
このオーブンは温度が高くなる傾向があるようです。
対処方法としては、焼くときにゲタをはかせて、設定温度10℃低くする。
■熱電対(プローブ)の使い方
その1.熱収縮チューブは撤去
プローブは先端部が熱収縮チューブで保護されています。
がしかし、熱収縮チューブの耐熱温度はせいぜい100℃
200℃以上あるオーブンにこのまま突っ込んだら、溶けます!
その2.勝手に延長しない
長さが足りないからといって、銅線で勝手に延長してはいけません。
温度を測れなくなります。
延長には専用の補償導線を使うこと。
その3.プラスとマイナスがある
熱電対は種類の違う金属が使われているということは、プラスとマイナスがあります。
補償導線にもプラスとマイナスがあります。
間違えないように注意しましょう!
その4.熱電対は消耗品
熱電対は劣化します。
特に露出型と呼ばれる、先端が保護されていないタイプは直接高温や酸素、その他に暴露されるので、なおさらです。
幸いK型は安価ですので、2000円~4000円も出せばメーカー品の高性能な物が入手可能です。
(よくわからん品なら900円程度から買えます)
測定レンジはK型としては狭め
■基本性能
K型熱電対は【-200℃~1200℃】まで測定できる…はずですが、本体には【ー50℃~750℃】との表記が。
K型熱電対に対応しているから、必ずしもー200~1200℃まで測定できるわけではないようです。
参考サイト:キーエンス 熱電対の基礎
https://www.keyence.co.jp/ss/products/recorder/lab/thermometry/thermocouple.jsp
精度良好
お飲み物の温度を測ってみたところ、かなり正確でした。
安心して使えます。
校正には対応していないようなので、狂いがでたら買い替えです。
驚異の高品質
いわゆる中華製の計測器の品質と言えば?
・バリがすごい
・傷もデザインのうち
・寸法いい加減で蓋閉まらない
・臭い
・計測数値は目安程度
確かにそういう製品はまだまだ沢山溢れているものの、
中には国内外大手メーカー製を凌ぐ性能の製品が見られるようになってきました。
この温度計もその一つです。
・バリ、傷一切なし。
・ボディの印刷も非常に精密で手間がかかっています。
・ボディ内側もピカピカ。
・液晶保護シールも綺麗に張り付けられている(剥がしたくないレベル)
この温度計よりも品質悪い日本メーカー製なんてゴロゴロしてますよ。
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購入金額
1,199円
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購入日
2020年04月28日
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購入場所
Amazon
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