最近、自分のレビューで継続的に閲覧頻度が高いものって以下のようなアイテムが入っている(このほかに、ニコニコ生放送の保存が出来るツール「ニコ生新配信録画ツール(仮」のアクセス数が妙に高くて、「イチバン」のトップ3に時々顔を出す)。
これらの共通点は、中国の動画投稿サイト「bilibili(哔哩哔哩)」の動画保存に対するTipsをレビュー中に記していること。
bilibiliは仕様が特殊で、複数ページある動画の保存にはイロイロとノウハウが必要なので、この情報が欲されているのかなと。
つまり、中国動画サイトのbilibiliに対する注目度が高くなっているということで、以前からのコアな人種以外にも、いろいろな人が見始めているのかなと感じた次第。
で、そうなったときに、おそらく多くの日本人にとって問題となるのが中国語。
特にある年代から上の人は、そっち方面の専門でも取っていなければ、学生時代に欧米系以外の外国語を習った人は多くないはず。かくいう自分も第二外国語はドイツ語で、辞書を駆使してなんとか意味がつかめるのは英語とドイツ語くらい。あとはフランス語やスペイン語など欧州系の言葉は、論文や諸元表のような「情緒的でない」モノであれば、英語に似た単語が多いので「推理」は出来るという程度の語学力。
ほとんど識らないアジア系言語では、漢字という共通のモノがあるので、中国語が一番とっつきやすそうだが、漢字の形そのものが大陸文化と別れて1000年以上経つうちに、それぞれ独自の変化を受け、何を表しているのか全く想像もつかない文字もけっこう多い。
そうなったときに、中国語の翻訳は逆に難しい。例えば「转播」というのがわからない場合、ネット上で出逢った言葉なら、その部分をブラウザのGoogle翻訳などにコピペしてしまえば「再放送」の意味だと翻訳してくれるが、タブレットで観ていてアプリの切り替えが困難な場合などには、たとえその部屋に中国語字典が置いてあったとしても、「转」という漢字をなんと読むか、部首は何かなど、まったくわからなくて「調べること」が出来ない(少なくとも自分にはムリ)。欧米系の言葉なら、アルファベット順に並んでいるので、辞書引きが可能でも、中国語は逆に辞書引きが難しいワケ。
...てなことを考えていたとき情報を得たのが、「iPhone持ちならBaidu Translate(百度翻訳)、メチャ便利」という話(昔はAndroid版もあったらしいが、今はないようだ)。
「Baidu Translate(百度翻訳)」は中国産の翻訳ソフト。中国産だけあって、特に中国語⇒他国語への変換精度が結構高いらしい。そして特筆すべき機能が、「写真で写した範囲の翻訳が可能」という機能。この機能を使えば、わざわざ別窓(別タブ)に翻訳ソフトを控えさせておいて、切った貼ったを繰り返す必要はなく、わからない部分を写真で撮って、翻訳させれば良いだけ。
①アプリを立ち上げ、カメラマークを押すと、翻訳カメラが立ち上がる。
②カメラの下方に翻訳言語設定があるので、設定する(自分はもっぱらChinese⇔Japanese)。
③翻訳したい部分の写真を撮影する。
④(自動的に)撮影した部分をスキャンするようなバーが表示される。
⑤翻訳される。
という動作。
こういうカメラのような画面に切り替わる(背景はカメラに写っているモノ)
上図のシャッターボタン○を押すと上から青いバーが何回か降りてきてOCR
【実際の変換の様子】ピントの関係でカメラのシャッターを押すところは見えないが...
要するに、写真撮影⇒画像のOCR⇒識字された文字のインターネット翻訳が、一連の流れで出来る仕組み。
これだと、PCやタブレットの画面に表示されている中国語や、輸入食品などにある表示をパッと撮って翻訳が可能。
日本語のつなぎ方は若干怪しいし、専門用語には弱いが、単語の意味は教えてくれるので、漢字の並びと単語の意味をつなげて考えれば、結構イイトコロまで推理できる。最近weiboやbilibiliを観ることも多いので、よく使ってる。
ただ自分としては、「中国語から日本語への写真翻訳」に限り、他の用途には全く使っていない。
コピペ出来るものに関しては、Google翻訳など他のサービスがあるし、欧州系の言語は紙に書いてあっても打ち込みゃ済む。
原則、それらが出来ない画像(写真)の中国語翻訳に限っているのは、このベンダーには前科がイロイロと...
かの「Baidu IME」での変換結果の収集や、「Moplus」のセキュリティ問題、検索エンジン「Baidu」でのスポンサー企業や病院への過度の誘導、完全に消すにはレジストリまでいじらなければならないポータルサイト「Hao123」のバンドルインストールなど、「Baidu」が起因のインシデントは数多い(この部分、はてなのように揉めてもアレなので、ぼかして書いてます⇒自分で調べて)。
この「Baidu Translate」も、最低でも翻訳結果の収集はされているだろうと踏んでいる。むしろ、撮影された画像も収集されていても驚かない。そのため、このアプリのカメラを立ち上げたときには、個人情報やクレジットカード情報など秘密度の高いものは写らないように気をつけている。
あと気休め程度だが、アプリのセキュリティ設定で、できるだけBaidu側に情報を渡さない設定に変更(ま、Baidu制作のアプリなので、この設定もホントに効いているのかはワカランが)。
でもそこまでしても使いたい、他に代えがたい機能を提供してくれる翻訳アプリとなっている。
目の付け所「だけ」は、いつもいつも良いなー...この会社。
中国文字の翻訳って、一番難しいのは文字入力なので
それがないって、こんなに幸せなのか...
「あの」百度なので。
Baidu IME、Hao123では辛酸を舐めた同士も多いはず。
基本プライベートに関わるモノには使わない(写さない)。
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購入金額
0円
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購入日
2020年01月頃
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購入場所
App Store
北のラブリエさん
2020/02/08
cybercatさん
2020/02/08