レビューメディア「ジグソー」

高速モデルのメリットはあまり無い

以前TEAM製の標準グレードとなるmicroSDXCメモリーカード256GBを使って、格安品とは思えない高性能ぶりを示してくれたことがありました。

 

 

 

 

 

 

今回取り上げるのは、同じTEAM製で、同じ256GBのmicroSDXCメモリーカードなのですが、こちらはUHS Speed Class 3対応、即ち30MB/sの書き込み性能保証をしている上位モデルとなります。ちなみにメーカー公称性能は読み出し90MB/s、書き込み45MB/sということになっています。以前取り上げた標準グレードの方は、読み出し80MB/s、書き込み20MB/sとなっていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パッケージデザインそのものは、対応規格を示すマーク以外は標準グレード製品と特に変わりません。TEAMのフラッシュメモリー製品共通のものです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カラフルではありますが、デザインは標準グレードと比べると落ち着いたものとなっています。SD変換アダプターもメモリーカード本体と同系統のデザインですね。

更新: 2019/09/03
性能

悪くは無いが、標準グレードよりやや落ちるのはいかがなものか

それでは、ベンチマークテストを実施してみましょう。

 

ASUS P6X58D-EのUSB3.0端子に接続したiBUFFALO BSCR20TU3のmicroSDスロットに装着して計測を行います。利用するのはCrystal Disk Mark 2種類となります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

▲Crystal Disk Mark 6.0.1
▲Crystal Disk Mark 6.0.1

 

 

 

 

▲Crystal Disk Mark 5.1.0
▲Crystal Disk Mark 5.1.0

 

 

 

 

標準モデルの優秀さから、この製品にもそれなりに期待はあったのですが、何と標準モデルよりは若干ながら性能は劣っています。

 

シーケンシャルリードは恐らくUHS-Iの限界値なのでしょう。どちらも100MB/sには届かないところで頭打ちとなります。

 

問題なのはランダム速度と書き込み全般です。ランダム4Kの読み出しは、標準グレードで10MB/sを大きく超えてくるほどの性能だったのですが、こちらの高速モデルは6~8MB/s程度となってしまうのです。他社の標準グレード品と比較して劣っているわけでは無いのですが、自社の廉価製品に劣ってしまうというのはいただけません。

 

書き込みもシーケンシャルで70MB/s辺りがやっとというところで、80MB/sに迫る勢いだった標準グレードよりは物足りない結果でした。SanDisk Ultra辺りと比べれば互角以上であり、相対的に悪い結果では無いのですが…。

 

 

今回はタイムセールで実売価格が標準グレード+100円だったために高速モデルを選んでみたのですが、敢えて高い方を買う意味はありませんでした。標準モデルの方はクラス中でも実売価格は安価な方になりますので、そちらを選ぶ方が良いでしょう。

  • 購入金額

    3,798円

  • 購入日

    2019年09月02日

  • 購入場所

    Amazon メモリ市場

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