最近ものが良く壊れる。CPUクーラーに続いて?シェーバーが壊れた。
ウェットシェービングで使っていたイズミのIZF-V85N。
こいつが突然動かなくなった。症状としては「うんともすんとも」と言う感じで、スイッチを押してもモーターの動作もパイロットランプの点灯もなく、完全放電?といった感じだが、充電ケーブルを接続してもパイロットランプはやっぱり点かない。
雰囲気的には断線、もしくは浸水による腐食?そうでなければ、バッテリーの完全死亡か。
ちょっとだけ予兆はあって、この半年くらいに2~3度、「充電してからあまり経っておらず、前日使用後も3段階の充電ランプが2つ以上点灯していたのを確認していたにもかかわらず、翌日突然充電量がなくなる」というのがあった。
それから考えると、バッテリーの突然死というのが一番ありそう。ただ、モノは2015年モデルとはいうものの、購入は2016年末で、使い始めてから2年半の寿命はさすがに短すぎる。完調の時は1ヶ月以上保つそのバッテリーライフにびっくりさせられたが、こうなると多少充電回数は多くなっても長く使える方が良いかな、と。
一応もう一つほぼ同型のIZUMIのシェーバー(IZF-V85Nの直接の後継であるIZF-V86-R)
は持っているのだが、
・お風呂剃りの快感に目覚めてしまった
・ヘッドが前後に動くIZF-V86-Rはむしろドライで使いたい
・(ドライ/ウエット兼用で使った場合)IZF-V86-Rが突然死するともう換えがない
ということで、もう一台シェーバーを入手することに。
前回はもともと顎下の横向きに生えているくせ毛を剃るために、「ヘッドが前後に動くモノ」を探したが、今回の選定ポイントは、
・ドライシェービングはIZF-V86-Rに任せるので最初から「お風呂剃り専用」
・今までの経験上寿命が本体と連動せず、ゴミが増える洗浄機構は不要
・できれば刃を外さず、ジャブジャブ洗えるモノ
・IZUMIは替え刃の入手性(と寿命)に難があったので、どこでも置いてある3大メーカー品
と定めた。
ドライシェービングに可動ヘッドのIZF-V86-Rをキープした場合、今回入手するのは固定ヘッドのモノで良く、お風呂場でIZF-V85Nを使うときに感じた「ヘッドが大きすぎて鼻下が少し剃りにくい」というのに対処するためには小型ヘッドが良い。またランニングコストという点では、替え刃の安さと入手性も重要。Panasonic、BRAUN、Philipsの御三家?であればどこでも置いてあるので、価格とともに入手性を調査。
その中で光ってきたのが、Panasonicの「ラムダッシュ」、その中でも「3枚刃リニアシェーバー(WET/DRY) 」と呼ばれるシリーズ。基本性能として、水や泡で抵抗が大きくなりがちなお風呂剃りでパワーが落ちないリニアモーターを採用、泡スルーヘッドと呼ばれる粗い段差で、シェービングフォームを取り過ぎることがなく、「ウォータースルー洗浄」と名付けられた洗浄時ヘッドを外さなくても良い機構。もちろんIPX7規格で防水も問題ない。
このシリーズには伝統的に「8」、「6」、「2」の3シリーズがある。「2」がベーシックなモノで、「8」が上位機種(「WET/DRY ラムダッシュ」の「最高峰」としては、別設計の5枚刃のモノもあるが)。「8」と「6」の差は大きくなく、肌の滑りをよくするローラーの有無以外は、「ヒゲ起こしフィン」と呼ばれるガイドの有無とキャリングケースの品位程度。一方「2」に関してはヘッドの左右可動機構が省かれ固定式になり、ポーチや充電スタンドも省かれた廉価版。ただ、「WET/DRY」でも「ラムダッシュ」を名乗らない最廉価版「1」に比べると、リニアモーター採用やウォータースルー洗浄など押さえておきたい機構はきちんと保たれているので、本命は「2」かな、と。
購入価格的には、毎日使うモノとはいえ、さすがに1万円を超える投資は厳しいと判断。今回のように2年半でヘタることもあるし。
ということで、「2」の安いモノを探すことに。
ちょうど、2019年夏は「3枚刃リニアシェーバー(WET/DRY)シリーズ」が5月に商品改良を受けたばかり。「ES-ST8Q」「ES-ST6Q」「ES-ST2Q」と呼ばれていたモノが、「ES-ST8R」「ES-ST6R」「ES-ST2R」となった。このうち「ES-ST2Q」⇒「ES-ST2R」の進化は大きく、今まで「6」より上位にしか登載されていなかった「泡メイキングモード」が追加された。
これは、洗顔剤やボディソープなどを手で泡立てるよりも手軽に、かつすばやく、シェービング用の泡にするというもの。ま、「泡で出るソープボトル」を使っているので、自分としてはこれの優先度は低く、例によって「旧型を安く買うか」とネットやドンキ、家電量販店でリサーチ。
ドンキの旧型機「ES-ST2Q」の期間限定セールが一番安かったので、それにするか...と決めかけていたとき、量販店店頭でこれを見つけた。
「ES-ST2NSS-K」とあまり聞いたことがない型番。どうやら「ES-ST2N」本体に交換用替え刃(外刃)「ES9087」をセットした特別パック。
調べると、「ES-ST2N」は2016年モデル。モーターまわりの基本性能は不変、上位機種に搭載されるスムースローラーやヒゲ起こし機能はこの間改良を受けているので、新旧の違いはあるが、廉価版の「2」にはもともとその機能がなく、無関係。差は充電催促音の有無程度?⇒いままでも風呂場内で剃れなかったときは洗面台でドライ用シェーバーで剃ってたので問題なし?ということで、最初っから替え刃が付いているのはベンリかもと、こちらにすることに。
ES-ST2「N」という型番は2016年型なのだが、売れ残りではなく、2019年新規生産モノ
上位機種と比べると、ポーチは付いていないがそもそもお風呂剃り専用で持ち歩かないし、充電スタンドはないが、洗面台周りの不安定なところでは使わないので、ともにノープロブレム。
本体、ACアダプタ、ブラシ、オイル、説明書類でポーチ、ケースは付かない
ヘッドも動かないけれど、風呂場では「T字カミソリ」風に使うので、むしろ好都合?
肝心の剃りやすさとしては、鼻の下はヘッドが小さい分、楽。
小回り効くので、顎骨の下の剃り味も優れている。
比べるとES-ST2Nは一回り以上小さい(ES-ST2Nのアーチ状の刃の形状がわかる)
ただ、キワ剃りはボディに平行に飛び出すタイプのものが多い中、垂直に刃が「立つ」仕組みでちょっと使うのに慣れが必要か(ま、自分はほとんど使わんけれど)。
一方、深剃りの具合は
IZF-V85N(ウエット使用)≧ES-ST2N(ウエット使用)>>IZF-V86-R(ドライ使用)
という感じで、IZF-V85Nにはおよばないものの、やっぱりウエットシェービングはドライ使用とは一線を画す。
軽いし、結構使いやすい。
使ったあとの手入れも楽。
ヘッドに水を掛けると、水が「通る」ようになっていて、分解しなくてすむし、頭を下にして立てておくスタンドが付いているので、水切りも出来る。
洗浄直後分解して確認してみたが、ヒゲかすも、泡成分も残っていなかった
あとは本体4~5年耐久性があって、刃が完全に1年以上剃り味保ってくれさえすれば。
期待してるよ、Panasonic。
...と言うことで約1年使ったので、その後の状態追記。
結論から言うと切れ味は衰えていない。今まで1年経つと明らかに切れ味が落ちていたIZUMIに比べると全然保つ←ただこれは、内刃を囲むようにボックスタイプの外刃を毎回外して洗わなければならない水陸両用のIZUMIと、外刃がU字型で外しやすい上、そもそも水流でほぼ完璧に髭クズを洗い流せるので外刃を外す必要がない水際専用のPanasonicの差によって、外刃の変形の差=外刃と内刃によって挟み切るシェーバーの切れ味の保ちの差が出たのかもしれない。
結局2機種を比較するとこんな感じ。
ドライの切れ味:さすがに4枚刃でIZF-V86-Rは深剃りが出来る
ウェットの切れ味:これは両者甲乙つけがたい
くせ毛の剃りやすさ:髭起こしが出来る4枚刃のIZF-V86-Rが剃りやすい
顎骨下の小回り:耳の下の顎骨の裏はヘッドの小さなES-ST2Nの圧勝
バッテリー保ち:1ヶ月は余裕のIZF-V86-Rに比べ、ES-ST2Nは2週間保たない
刃の保ち:1年後剃り味を保ったのはES-ST2N
...ということで日常のウェットシェービングは水場での取り回しが良く髭洗浄も簡単なES-ST2N、外出時の持参シェーバーはバッテリー補充の心配がほぼないIZF-V86-Rという使い分けかな。
【ES-ST2N-K仕様】
外刃:ステンレス刃物鋼3枚刃
内刃:30°鋭角ナノエッジ内刃
リニアモーター駆動:約13,000ストローク/分
スイッチロック:電子式
電圧:AC100-240V(自動電圧切替付・海外使用対応)
電源:充電式 急速1時間充電
使用日数:フル充電し1日1回約3分間の使用で約14日間使用可能
電池種類 リチウムイオン充電池
充電システム:ACアダプター
洗浄:清潔水洗い ウォータースルー洗浄
防水:防水設計(IPX7基準)
消費電力:約6W(充電時)
表示:充電催促・表示ランプ
本体寸法:高さ15.5×幅6.5×奥行5.0cm
質量:約145g(シェーバーホルダー除く)
パッケージ寸法:高さ20.0×幅14.4×奥行6.9cm
生産国:日本(本体)、中国(ACアダプター)
【ES-ST2N-K機能】
・パワーコントロール(ヒゲセンサー)
・スリット刃
・マルチフィットアーク刃
・泡スルーヘッド
【ES9087仕様】
適用品番:ES 8111・8111P・8115・8115P・8119・8119P・8954・8954P・AST2A・CLT2・CLT3・CLT7・CSEQ2・CSTQ6・CST8Q・CT20・GA21・GA25・LC20・LT20・LT30・LT50・LT52・LT70・LT72・MC3QCM・RL13・RL32・RT17・RT26・RT36・RT46・SL21・SL41・ST2N・ST2P・ST2PKT・ST2Q・ST6N・ST6P・ST6Q・ST8N・ST8P・ST8Q・ST21・ST23・ST25・ST27・ST29・ST39・TSTFN
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2020/09/19 ほぼ1年後の使い勝手とIZF-V86-Rとの比較を追記
刃は切れる。深剃りではないが。
刃の切れ味自体は悪くない。スパパと切れる。ただし、IZF-V85Nと比べると4枚刃と3枚刃の差なのか、深剃りしている感じはなく、肌の表面でスパッと切っている感じ。
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購入金額
9,784円
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購入日
2019年07月14日
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購入場所
ビックカメラ
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