2017年、夏にごくごく飲めるビール以外の酒を造ろうということで、梅酒を造った。あまり金もかけない形にしたかったので、シーズン終わり頃に「漬物用瓶」
を調達してそれで造った。
実際に結構美味いものが造れたので、翌年も追加で造ろうと。
ただ、甘い酒なので、ビールほどのスピードの消費速度にはならず、飲むペース的に1年で飲みきるかな?と心配だったこともあり、保存期間が長くなる⇒前年より密閉性が高いものを物色。
そこで選択したのが、王道中の王道、石塚硝子株式会社のアデリア果実酒瓶。
実に50年以上の歴史を持つ(2012年で発売50年)この瓶は、通称「うめ瓶」と呼ばれ、こういった漬物系や果実酒用の瓶の蓋が赤いのは、この瓶が決めたともいえる歴史ある瓶。
王道デザイン(装飾は2019年現在の横ストライプではなく、ブロック状の彫り込み)
アデリア果実酒瓶であることを「a」マークが示す(そして日本産)
4Lなので結構重いが、取っ手が付いていて持ち運びに便利(これは前年に使った「漬物用瓶」が持ち運びがしづらかったことから欲しい機能だった)。しかも、取っ手は外せるので、糖分を使う果実酒作りでは、金属の輪がかしめてあるタイプより洗浄するのに便利(下図矢印部分を緩めると取っ手が外せる)。
取り外せる取っ手と、蒸発を防ぐ(と思われる)しっかりとした中蓋付き(注ぎ口付き)
あと中蓋つきなので、蒸発が避けられるかと期待。その中蓋にも注ぎ口があるので、使うときに酒を掬うものがいらないかも、と(こっちは半信半疑)。
さすがに55年を超える歴史があるだけあってよく考えられている。口も広くて使いやすい。
...ということで2018年の仕込み。
でも造るんなら、少し人と違うモノを造りたいじゃない?←ビョーキ
前年は、熊本の渕田酒造場の「ホワイトリカーフチタ10年貯蔵」という、一般的に梅酒作りで使われる糖蜜を原料としたクセのない甲類焼酎ではなく、米から作った本格焼酎の長期熟成モノを使ったが、第二弾は「ラム」に。ラムは日本では超メジャーな酒ではないので、奇抜さを狙ったものかと思うかもしれないが、ラムも甲類焼酎もサトウキビが原料の蒸留酒なので、さほどに突飛なわけではない。
ラムは、カヨ・グランデ(CAYO GRANDE Club)のブランコ・レセルバ(BLANCO RESERVA)。
ジャマイカ、ドミニカ産をベースに、キューバ産を加えたブレンデッドラム
青梅(和歌山県産 古城梅)と、昨年の残りの氷砂糖をぶち込み、前年同様一番温度変化が少ない洗面所下の収納に入れて、ときどき瓶を揺さぶって撹拌し、待つことおよそ1年。
完成!良い色が出ている。
この年使ったラムは、2Lと少々一升より多くて、アルコール度数も37.5なので、結構アルコール分が強いかなと思いつつ試飲。
わずかに残っていた前年のモノと比較してみた。
・色合い的にはどちらも大差なしだが、2018年の方が透明度が高い
・薫りは2017年産は飛んでしまったのか、2018年産のアルコール度数が効いているのか、2018年産の方がストレートで強いアルコール臭がする
・味は本格米焼酎の2017年産の方がまろやか
・爽やかさは、キレがある2018年産
といった感じ。まあ、ガラス瓶内で、梅も引き上げているとはいうものの、2017年産は1年違うと深みが増した(もしくはアルコールが飛んだ?)ということなのか、2018年産がまだ「若い」ということなのか。
ただ「微かに」とはいうものの、まだ2017年産が残っている状態なので、2019年は仕込みなし。この2018年ものを2年飲む予定なので、長期保管時に中蓋付きがどう効いてくるか...
それがちょっと楽しみな保存瓶です。
2020年にも、オリンピックをTVで観ながら飲みますか...
さすがによく考えられている
果実酒瓶と梅干し瓶のトップブランドだけあって、よく考えられている。
・持ちやすい取っ手
・高い密閉度
・簡易注ぎ口付き
・取っ手が外せるので隅々まで洗える
最高。
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購入金額
1,500円
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購入日
2018年06月08日
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購入場所
北のラブリエさん
2019/12/29
cybercatさん
2019/12/29